夜間飛行

アラサー女のオタク生活記録

舞台「どろろ」感想 アニメOP曲のイントロが頭の中でループする

こんにちは、まこです。すっかり春ですねぇ

舞台「どろろ」東京公演(池袋サンシャイン劇場)見てきました!

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公式サイト

www.dororo-stage.com

 

以下ネタバレ感想です。
私は原作について今やってる段階までのアニメ知識しかなく、未読のまま観劇に臨みましたので、その先の展開など認識が違うところがありましたら申し訳ないです。

 

まず鈴木さんの鬼気迫る殺陣が強く印象に残りました(推しのひいき目含む)
キャラとして殆ど喋れないから、表情や体捌き、腕の運びで全部表現するしかない中で、最初と最後を比べると随分人間的になったなと…!
腕を取り戻した後、今までの仕込み刀から腰の刀での殺陣に変わるところが好き。やけに優雅な動きなのが血筋感あっていいなぁ

完全なる親の都合で満足に生まれてくることもできなかった理不尽に対する怒りとか、許したとして体を諦めるつもりもない生の執念とか、言葉で説明するのも大変ないろんな感情が見えて胸が苦しくなりました。
特に途中の、寿海を自分なりの名前で呼ぶシーンで百鬼丸なりの親愛みたいなものを感じて……そこだけは堪えきれず泣いてしまった 

全体通して運動量が尋常じゃなくて、というか出てくるシーンほぼすべてで殺陣してたんでは?ってくらい動き回ってていつかぶっ倒れるんじゃないかと心配になりました。
前方席だったのでびっしゃびしゃに汗かいてるのとか、そこを拭きすぎて最後胸元赤く腫れちゃってるのとか見えておお…からだをだいじに

 

あとどろろ
百鬼丸が(最初は)見えない聞こえない喋れない立ち位置なので、どろろが癒し兼お話回しで終始元気よく見てて気持ちよかったです。本当に低年齢の子が演じるには荷が重いくらい出番たくさん。
北原里英さんは初めて見ましたが可愛い!汚し衣装から伸びる手足が細いー写真よりずっとかわいかった

 

両親含めた醍醐の皆様はなぁ……やったことは人道的に許されるべきではないけど、途中で意見を翻すのではなく終わりまでそれが私たちの信じる正義なのだと貫いてくれたのはいっそ潔くて良かったと思います。
設定が把握しきれていないせいかもしれないけど、鬼の皆さんけっこう気軽に交渉に応じてくれるの優しいね?景光様からの多宝丸でへへへまたいいカモが来たぜしゃぶりつくしてやろう位の感覚なのか?
むしろ天変地異を抑え込めるくらい超常的な力を持つ存在が近くにいることの方が恐ろしいような気がする。
景光様の殺陣は重心が低くて武士!って感じが分かる~~、一対一の戦いでは勝てても、やはり戦いは数とタイミングが重要だから最後には押し負けるのが乱世
あと多宝丸のノールックたすき掛けが好きです(大声)めっちゃ練習したんだろうな、有澤くんの好感度が爆上がりしました。

 

演出について
アンサンブルによるイメージシーンと舞台セット移動、挿入歌の回数多すぎィ!
最初は、アンサンブル女子がタイプの違う美人~可愛い系まで揃っててすごいなーと純粋に眺められたんですけど、川流れとか体作り中とか奉納シーンとかとにかく出てくる場面が多すぎて途中から飽きそうに…ごめん
化け物だ!→倒す(殺陣)→女性ボーカル曲に合わせてアンサンブルが踊る→景光様が怒る→多宝丸が出てくると同時にアニメOP流す→戦う(殺陣)→アンサンブルが踊る
ちょっと端折りましたけど全体の流れは大体こんな感じで、言葉で説明しにくいシーンはとりあえず踊ったり挿入歌流したりするのが驚くほど多い、OP曲に至ってはカテコ含めて6~7回は聞いた気がするのでイントロと冒頭の歌詞が頭にこびりつくのが飽きの原因かなと思いました。百鬼丸でた!多宝丸でた!Party is over~~~
セット移動も多すぎ細かすぎで、アンサンブルの方が巫女服で華麗に舞い踊った後平然とセット押してるのとか真顔になるので止めてほしいです。
以上の演出に対しては、2016年の青エク舞台とか2017年の煉獄に笑う舞台とかでも全く同じことを思ったので、演出の西田さんのやり方なんだとは分かりますけどウーン正直ダサい!
細かいセット移動、数曲の主題歌を多用すること、アンサンブルによるイメージ映像のどれか一つであれば耐えられたかもしれないですが、全部をまんべんなく使って3時間上演されると胸焼けがしそうです。

 

最後に内容以外
サンシャイン劇場池袋駅から遠くてしんどいのと、席が互い違いになっていないので前方席で喜んでも前の人の頭でど真ん中が見えないこと多々あり。まあショウガナイ。
物販は土日でも開演前は空いてたし案内もスムーズでよかったですが、東京から追加の舞台写真(ランブロ)の出来がいまいちだったので買わなくてよかったかな…?とちょっと後悔
特典付きチケットで今回はトートバッグと缶バッチと新規写真のチケットホルダー貰いました。
あんまりグッズ収集欲がないので、入場特典はかさばるものより撮り下ろしブロマイドの方が好きです。

 

全体通して百鬼丸の背景が細切れに描写されるので、体を取り戻す個別のエピソードを追えばいいのか復讐をメインに見ればいいのかよく分からなくなる原作予習者向けの舞台だなと思いました。辻斬り話とか一言一句台詞再現する必要ないよー、もっとアレンジしてほしい!
まあ、それって2.5次元原作あり舞台の殆どに当てはまるのでは?と言われればそれまでの感想でした。
出演者の皆さんの演技はとても良かったです!


次は4月のサイコパス!オリジナル脚本とは聞きますがアマプラでアニメ予習するぞするぞ~