夜間飛行

アラサー女のオタク生活記録

「最遊記歌劇伝-外伝-」感想 素敵な太陽を見せてくれてありがとう

こんにちは、まこです。
最遊記歌劇伝のラスト、外伝見てきました……!
現地で、最後となる今回の公演を見届けられて、本当に良かったです。

青空とステラボール

公式サイト

saiyukikagekiden.jp

以下原作既読なのでネタバレあります。

 

 

全体の感想

大泣きしました
これまで見てきた最遊記歌劇伝の集大成であり、旅の始まりでもある外伝。
外見も内面も未来とは少し違う4人+1人が、信じる太陽を目指して進むお話。
外伝自体の結末は幸せなことばかりではないけど、その先を知っているから、泣きながらも笑顔で送り出せる。
それぞれの生きざまを舞台で表現してくれてありがとう、という気持ちでいっぱいでした。

 

あらすじ
(公式サイトにあらすじなかったので、pixivから引用)
最遊記』の世界から、遡る事500年。天界に1人の子供が連れられた。
下界の巨岩から生まれ、災いの象徴とされる金晴眼を持つ幼児。
天界で永遠のような退屈を過ごしていた金蝉童子は、観世音菩薩の命によりその幼児を育てることになる。

常に桜咲き誇る常春の世界で、見えない物(空)を悟る“悟空”と名付けられた小さな生命を取り巻く運命が、希望と破滅に向かって動き出した。 

 

キャラクターについて

・悟空
今までの悟空より幼い感が出ててすごいです、年齢重ねてるはずでは…?
特に、自分で話題振ったのに気まぐれに変えていくの、子供らしくてかわいーっ
初めて名前をもらったところ、初めて友達が出来たところ、彼にとっての世界がぐんぐん広がっていくのが伝わってきました。
気のせいかもしれないんですけど、一幕終わりの歌のシーン、悟空は本性だしてるから1人だけ歌ってなくてエモかった……。
日替わりで敖潤くんが歌ってる最中にバッティング練習始めて、しっかり敖潤の足下に当ててガッツポするの笑いました。
しかも敖潤もちゃんとリアクション返してくれるから、真面目な話してたはずがいい意味で全然頭に入らなかったです。
あとこしアンパンマンはギリギリアウト寄りのアウトだと思います。

 

・金蝉童子
ビジュアルが天才過ぎる、想像していた200倍金蝉でした。
長い髪のあしらい方が上手で、序盤に悟空に突き飛ばされてセットの階段に倒れるシーンがあるんですけど、階段に沿って髪の毛が流れるように落ちてて感動しました。(伝われ)
無為に過ごしていた時、椅子の上で本当につまらなさそうにじーっと座ってるのすごかったです。
全くセリフもないしスポットライトも当たってなくて上手側でストーリーが進んでいくんだけど、ただそこにいるだけで存在感と空虚感が伝わってきました。
悟空とふれあい、捲簾・天蓬と情報を持ち寄ることで、今まで自分が目を背けていたことに気が付くことが出来た、それが彼にとってどれほどの変革だったか。
ラスト近く、幽閉された悟空のところに三蔵の姿で迎えに来てくれたところで今年一番泣きました。確定演出なのに大泣きした
そして悟空も着替えてきていつもの4人が並び立った時、声出るんじゃないかってくらい泣きました。
さらにいつものGo to the Westのイントロが流れてきたことで目の前が涙で何も見えなくなりました。泣かせにきてるぜ…!
金蝉が離してしまった手を三蔵が差し出す、それがこの旅の始まりなんだなあとしみじみ思いました。

 

・捲簾
一目見た瞬間からかっこいいお兄さんーーーって思いました。
短髪を見慣れすぎて、最後悟浄の姿で出てきたとき違和感あったくらい似合ってました。
誰より先に権力に歯向かっていく若さみたいなのを感じました、殺陣も上手い!
2幕の最初にあった、お付き合いしてる2人が改めて告白する歌?みたいなの何だったんですかね、オタクの妄想…?
キャラとの掛け合いも大好きなんですが、モブ隊員たちとの交流が垣間見えるの最高ですよね、天蓬と一緒に末永く天界の平和を守ってほしかった。
逃走中、部下たちが来てくれるとこで既に泣き始めちゃいました。

 

・天蓬
ふっきーさん今日も歌が上手い!
八戒の時とはかなりイメージの違うビジュで、第一声聞くまで本当にふっきーさんか…?って半信半疑になるくらいの素敵な仕上がりでした。
黒髪白衣半ダウナー系、でもやるときはやるお兄さんが嫌いな人はいない!
見た目だけ見れば八戒より好きだと思っていたのに、ラスト八戒の装束で再登場してくれた時はウワーーーーこれじゃなきゃやだーーーーって手のひら返ししました。
天蓬の死に際が妙に饒舌なところがすごく良かったです、若干上滑りしているような語り口なのがらしくて本当に良かった。
最期が近いことをごまかすようにしゃべり続けちゃうの、解釈一致過ぎました。

 

・敖潤
可愛い!守りたい!!歌が上手い!!!
原作読んだ印象だともう少し堅物感が強いのかな、と思ってたので、かなり歩み寄りの姿勢を感じて好きになっちゃいました。
めちゃくちゃ歌が上手いからどこにいても目を引く存在ですね…!異形メイクもお似合い。
光るソフトクリームに繋がれて心の声をくっそ茶化されたの何だったんですかね…?悪夢…?
最期の言葉を独白しているとき、病人らしく時茶色い膝掛けしてるの可愛かったです。
旅の再開の時、4人の背中に向けてジープの音がしたの天才だなと思いました。
階段の上り下りをしたり、カテコでお辞儀したりするたび、首元の布がふわっふわ揺れるのが可愛くてずっと見てました。

 

・哪吒
背もあるしあんまり子供感ないかなと思いましたけど、悟空と2人で友達してるところは100%子供で可愛すぎました。
特徴的な触覚がキラッキラかつ固まってて、びよんびよん揺れるのが面白かったです。
自刃を選ぶ時の戸惑いシーンの仕草がよくて、進むも引くも地獄しかないんだよなあってしんみりとなりました。

 

・そのほか
観世音菩薩の足が美しいし立ち姿もいちいち綺麗だし歌上手って感動しました。女子より美しいって何…?

 

演出や舞台設計について

2幕構成の中で、1幕がめちゃくちゃ長くてびっくりしました、まさか逃走開始までを1幕でやり切るとは!
ほとんどのシーンで桜がはらはらーっと降ってきてて綺麗でした、後でみてみたら最前列の足元めっちゃ桜落ちてました。
舞台上で桜が永遠に咲き続けることで、時の巡りの停滞や、地上ではないどこかの話であることが分かりやすかったです。

特別ゲストのみかしゅん、最後光明の姿で出てきてくれたところはもう感謝しかありませんでした。光がね、見えました。
大楽はみかしゅん光明と唐橋さん烏哭が揃ったようなので絶対円盤買います。
ただ途中の逃走中に出てきたキャラは何…?笑っていいのか触れていいのか、それも分からないくらいだるだるな出番と日替わり何だったんでしょうね????
もうこれは最遊記歌劇伝だからいっか!って割り切るしかないな!他界隈から見たらやばい文化です。

 

その他

グッズ物販が事前登録・決済制だったのに前日に気付いてめちゃくちゃびっくりしました。当日の現地でも、制度を知らなくてその場でスマホから注文している人たくさんいました。まあ確かにお金のやり取りしなくていいのは楽…かも…?

終わったあと友達と感想を言い合いながら、初演から今まで、色々あったな……と時の流れをしみじみと感じました。途中から追いかけ始めた私でもそう思うので、演じる側はもっと思ってるんだろうなって。

拡樹くんの金蝉姿を目に焼き付けて、皆さんの歌声をしっかり聞き届けて、そして終わりを見送ることが出来ました。みんなが誰かの太陽で、その存在が頼りになっていること、全身で感じることが出来ました。

外伝やってくれて、本当に、本当にありがとうございました。

原作が再開したらまたいつか!!!見てみたいな!!!!!言うだけは自由だ!!!

 

 

次の観劇は年末、今までとはちょっと違う現場に入る予定です!

またどこかで!