夜間飛行

アラサー女のオタク生活記録

「テイルズ オブ ザ ステージ -光と影の正義-」感想 突然ダンスバトルを始めるな

こんにちは、まこです。冬が来てますが、今年あんまり寒くなくて幸せ~
12月13日(金)テイステ「テイルズ オブ ザ ステージ -光と影の正義-」所謂ヴェスペリアの舞台見てきました!

to-stage.tales-ch.jp

 

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※よく見るとサイン入り

 

最近の観劇で銀河劇場が続いたんですが、階段を上り下りするのがしんどくなってきました…。劇場内のフロア移動もそうだけど中に入るまでのあのエレベーター周囲の階段すらつらい
舞台内容ネタバレあり、原作ゲーム既プレイでの感想ですのでよろしくお願いします。

 

全体の感想

めっっっっっちゃ駆け足で内容をおさらいするTOV ~ダンスバトルを添えて~

ユーリの住む下町で、生活必需品である水道機器が故障する事故が発生した。混乱の中、冤罪で幽閉された際出会った正体不明のお姫様に同行し、幼馴染に会うため広い世界を巡る旅に出る。仲間が増えギルドを結成する旅の中で、正義とは何か、世界を救うとは何かを自分たちの選択から選んでいく。

そして、立ちはだかる世界の仕組み、仲間の裏切り、尊敬する上司の背任などに心を痛めながら、時には剣を、時にはダンスで雌雄を決する…!

いや後半は半ば冗談ですけれど、想像できます?RPGを原作とした2.5舞台でダンスで戦うの。
戦闘シーン、6割くらいは原作の戦闘BGMに合わせて普通に剣で切り合っているのに、突然オリジナル音源で踊り出すからもう展開に頭がついていかなくなります。なぜレイヴンはあんなにダンスが上手いんだ…元からダンスで戦うキャラだったかもしれないという幻想すら抱くほど上手い…
さすがに終盤には慣れましたが、やっぱりなぜダンスだったのかはやっぱり分からないです、いっそラスボス戦でもダンスバトルしてほしかったまでありますね、さあ一緒に踊ってくれアレクセイ
ダンスバトルだと素人目には決着が分かりにくいので、あれ今どちらが優勢なのかな?と首を傾げてしまう箇所もややありました。負けた方はちゃんと膝をつくなどジャッジが欲しかったです(冗談)


あとはキャラ削りによるシナリオ改編が正直微妙で、納得できるところと出来ないところがありました。ザギ要らないからデュークは必須でしょマジで
オープニングで、PS3版のOPアニメ+鐘を鳴らしてを流しつつ全員集合するときに、パティとかデュークとか今回出てこないキャラを当然のように映すの度胸があるなと。
さらに序盤から喋らない犬のキャラ(ラピード)が二本脚で立ち上がって解説はじめたあたりで遠い気持ちになりましたし、その後全員出てくるたびにサイリウム振りながらキャラ名叫ばされたときは苦笑いしかなかったです。
物販にサイリウムがあったことと他の方のレポで使うシーンがあるって聞いてはいたものの舞台でペンラ芸要る?本当に必要?正気か??


ただし、ゲーム履修済みであればあーこういうシーンあったな、とかかいつまんでる結果名言集ばっかりなのでやっぱり見てて楽しいです、終始わくわくしました。

特にユーリを身代りにしたフレンが戦いの火ぶたが切って落とされるギリギリに戻って、『双方共に剣を引け!』と叫びながら客席から駆け上がってくるシーンがとても好きで…!リアルに見れてぐっときました…!その他にも選ぶんじゃねえもう選んだんだとかお前がどうしたいかだとかラゴウのあれこれとか良いところがいっぱいで…!欲を言うなら、最終戦前のユーリとフレンの一騎打ちシーンをBGM火花散らしてに乗せてみたかったです…!


色々加味した上で総合的には面白かったですが、どこか流行りはじめの2.5次元舞台を見たあの日を思い出すような、懐かしい気持ちになりました。

加えて、今回舞台を見ることによって、ゲームをもう一度やりたいという欲求が湧いたので、そういった意味での相乗効果はとても見込めると思います。やっぱりどうしても何十時間もかかるゲームの方が世界観に没入できるし隅々まで遊べるとは思いますし、舞台公演をきっかけにヴェスペリアを思い出し、今出てるスイッチやPS4のリマスターに流れればとてもいいんじゃないかなと。私もあそこのあのシーンってどんなだっけ?ってやり直したい気持ちになり、リマスター買うこと検討してますしてます。

 

キャラクターについて

衣装と!!ウィッグが!!低品質!!!
いやほんとこれに尽きる、演者さんは皆凄く良かったからなおさら。
ユーリ役の吉澤 翼さん、長い黒髪のウィッグでアクションするのにその都度絡まったり変な感じで貼りついたりしていて大変そうに見えました。
謎に光沢感ある衣装、特にユーリの腰回りのてろてろ感が気になってそこばっかり見てました、主人公なんだからもう少しお金をかけてほしかったです。
逆にキャラ写真で見た時鎧のチープさにうわって思ったフレンやアレクセイは、実際見ると結構綺麗に見えました。照明が当たった時の光沢の問題かもしれない…

どの方も原作に寄せよう、という気持ちが伝わってきて嬉しい、カロル最初出てきたときに背がでかっっってのけ反りましたが5秒で慣れました。皆さんとにかくお顔が綺麗でね、客降り多いんでプレミアム席からガン見しました。


特に、私ヴェスペリアでの推しキャラはレイヴンなんですが、令和の現在に素晴らしいレイヴン・シュヴァーンの演技見れたの本望でしかない…!
レイヴンの時は飄々としてるしよく踊るし(なんで?)シュヴァーンの時は生きることを諦めてそうな冷たい声で本当にいい。ムードメーカーだなあ


ラピードの文字通り体を張った演技も見ごたえありました
ほぼ全編四足で移動するし戦闘もこなすしユーリとはワン!だけで意思疎通するし、カロルと同じく全く違和感なく溶け込めてるの凄い
犬としての存在感が凄すぎるせいで、終盤一人一人が決意表明を叫ぶとき、ラピードが立ちあがって日本語喋った時!!!!!????ってなってしまった、いや人間が演じてるんだから喋ってもいいんだけどえっ喋るの!!?!?と脳内がおかしくなる感じ、分かります?
多分劇中喋ったのは2・3回だけと思いますけど、MVPは彼に差し上げたいです。お疲れ様でした。


脚本・演出について

情報公開当初からあの長い話を2時間と少しで纏めきるの大変だろうなと思っていたのですが、まさかこんなにさらっと触れるだけになる部分があるとは思いませんでした…怒涛の情報量
きちんと流れが作れていたのはアレクセイ・フレン・シュヴァーン達騎士のやり取りと、ドン関連!
ドンとかギルドの話は凄く良かった、なんでこんな尺使ってドンの決意から自決まで受け止めなきゃならないんだ…うう…知っていても辛い
アレクセイの暗躍も、2時間15分という短い時間の中で少しずつフラグ立てていったので、ゲームより流れは分かり易いかもしれないです。フレンの不憫な感じも強調されつつ…


逆にあんまり踏み込めていないのがリタ・ジュディス、リタは終盤でエステルの力を抑える発明をするところがカットだったので、何で力を使うなって厳命されてるエステルがラスボス戦で秘奥義使ってるんだ?って謎の展開になってたし、ジュディスは出番が後半だし耳で聞きとるだけでは難しい専門用語いっぱいだしで大変だったろうなと。


冒頭でも触れましたけどデュークが不在なので、デインノモス(皇位継承にも使う超重要な剣)がその辺の森にあって以降ユーリ達が持ち歩けてるのとか、最後突き落とされたユーリが自力で帰ってきたりとか少しもやっとする部分があります…キュモールを削るのは分かるけどデュークは残しておいてほしかった
それ以外は脚本に特に不満も無く、プレイしたことがあればまあ分かるかなという感じです。エンテレケイアとかフェローとかザウデ不落宮とか耳慣れない単語も多いので全くの初見では難しいかも。けっこう地名とかは字幕で出てたので、そういう専門用語の字幕もあればより優しかったかもしれないです。

要所要所でゲーム画面そのままの演出が多く、
パーティ加入時の名前メッセージとか、戦闘に入る時の画面ガラスが割れるようなエフェクトとか、四角い枠の中から顔だけ出してスキット再現とかくすっと出来る部分が多くて、あっこれあれだ!って発見が楽しかったです。


あとは問題児のサイリウムとコール&レスポンス
観劇の最中は促されれば名前くらいいくらでも呼ぶ!!って高まってましたけど舞台上から「俺の名前を呼んでくれるかー?せーのっ」「\ユーリー!!/」「へへっ悪くないな」って言葉を交わし合う集団おかしくないですか??(台詞はうろ覚え)
ただ、少し時間が経った今振り返ってみると、駆け足でシナリオ追う中で、各キャラの名前呼びのシーンが緩急のメリハリになってて良かったかもしれないと思えてきました。
とにかく話ががーっと進むので、キャラ名を呼ばせることで観客の置いてけぼり感が薄れるというか、舞台をより近くに感じることができるのではと…コーレスのリアクションによって笑いも挟めるし物販も捗るし、実際私が見た回はサイリウム売り切れでした。
でもですね、許せるのはそこまでで、終盤の超シリアス場面でヒロインのエステルが敵に捕らえられ、そこから抜け出すために渾身の力を振り絞る…って場面で「さあ、みんなもサイリウムを振ってエステルを応援しましょ」はおかしいと思うんです!!
そこで一気にがっくり来ちゃいました。真剣な表情で敵と対峙する場面で、剣の代わりにペンラを持つな。
私の結論としては、名前呼びのコーレスは要るけど最後のエステルがんばれー!は絶対いらないです。

 

その他


平日マチネ観劇のせいもありますが、私の座った下手ブロック、横一列誰もいなかったので少し客入りがさみしかったですね…後方の一般席はかなり埋まっていたように見えたのでリピーターが多いのかも?
楽しい舞台ではあるので、アビス・ヴェスペリアときてさらにその次も続くと良いなと思いました。そのためには何が必要だろう、口コミ?分からん…もし次がグレイセスかゼスティリアだったら絶対見ます
ちなみにプレミアムチケットの特典はパンフレット+複製サイン入り日替わりブロマイドでした。フレン役の方絶妙に字が下手で推せる
グッズ売り場はちらっと見る程度ですが、開演前終演後どちらもスムーズに買えていたようです。ランブロ無いの助かる―と思ったらランダム缶バッチはありました。2.5舞台の闇。


次の観劇予定は今週末、P5舞台です。また銀河劇場だ…!
来年の推しはクリエ舞台2つに加え出演映画もあるので今から楽しみです!!どんどん活躍の場が広がるのをリアルタイムに追えて幸せです♡

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