夜間飛行

アラサー女のオタク生活記録

舞台『刀剣乱舞』无伝 夕紅の士 -大坂夏の陣- 感想 冴えわたる三日月の殺陣と新しい未来

こんにちは、まこです。

刀ステ无伝の感想です!

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物販並ぶと全員が見上げるデカポスター


公演再開おめでとうございます!!!!!やった!!!!
実は初日近くで1度見てまして、(毎月1回ずつチケット取ってたので)5月公演も見てから感想まとめようかな~と思っていたらまさかの公演中止に…久しぶりに払い戻ししました。
でも再開が発表されただけで嬉しいです!ひたすらハッピーなので感想書きました!!
天伝、无伝どちらのネタバレも含みますのでご注意ください

stage-toukenranbu.jp

 

◇目次

 


全体の感想

あ~~~~なるほどそう来る感じね!!!えぐい!!!!

話は天伝の続き、大阪冬の陣の歴史改編をなんとか乗り越えたと思ったら夏の陣の様子がおかしいので再度現地に飛ぶ。
そこは冬の陣の最後で真田信繁が自害したことで大きく歴史が変わってしまっていて、もはや修正不可能な段階まで来ていた。
三日月の監視を兼ね同じ時代に居合わせていた政府の刀、大千鳥十文字槍と泛塵の二名と共に元に戻せないか奮闘するも間に合わない。

最終的に、この時代は変わってしまった歴史が先に繋がることの無いよう、政府権限で封鎖処置がとられることになった。
枝分かれした結果終わってしまった歴史、審神者に頼らず自分たちで刀に物語を与えることで顕現した真田十勇士の刀剣男士、歴史改編を認めずあくまで豊臣を終わらせることを選ぶ高台院高台院の刀でもあった三日月は、自らの一振りでその終わりを見届ける。
今までと違う道筋をたどり始めた三日月の行く先は、悲伝ではなく別の道へと変わっていく。


歴史改編を阻止する系のお話って、変わり果てた世界を壊す悲しみもあるけど守った上で結局何も残らなかったと思いきや心にくさびが残って別の所に影響するっていうのもいいな・・・と思う。
三日月がループしているっていうのを観客演者全員が理解した上で、今までの本丸の思い出を語り合ったり、永遠に終わらないと分かっていてどうしてこの戦いを続けるんだ(これホントにキツイ)って問いかけたり、ネタバレ二週目見てる感じで心臓が痛いです。いやその通りなんですけど。
どんなに言葉を尽くしても、結局三日月は自分が円環の要になって倒されることを選ぶんだろうな…ってしゅんとしていく中で、最後、年表で悲伝が消えて陽伝になったときぶわっと鳥肌立ちました。
初見で浴びるこの流れがすっごく良くて天才天才生まれてくれてありがとう…って心の中で祈りました。ネタバレブログ書いておいてなんですけど、今から見る方絶対事前情報見ないで殴られてほしい

お願いだから一度でいいから三日月を救ってほしいな…。でもこんなトゥルーエンドの要素をチラ見せされて、期待に胸を膨らませた上で裏切られたら立ち直れないかも。


当然ですけど天伝ありきなところが多いので前編からから見るべきだなーと思いました。信繁の成り変わりとか。

 

キャラクターについて

三日月
序盤、三日月がこちらに背を向け両手を広げてすり足で歩いていくところ(伝われ)で刀剣乱舞始まった~~~~~~~~って心の底から実感した。
あのポーズ、背中が何倍もおっきく見えて凄く好き。

あと三日月の殺陣がばちばちに良くてびっくりしちゃった。
いや推しなので今までも他のキャラでのアクションシーン・殺陣シーンいっぱいみてきたけど、こんなに良かったっけ!?って驚くレベルでした。
殺陣に詳しくないので本当に印象の話になっちゃうんですけど、三日月はとにかく重心が低くて一刀一刀が居合抜きみたいな?重い太刀筋なのが凄く伝わってきた。切られ役のアンサンブルより頭半分くらい腰を落としてる感じ。下半身がしっかりしてて丹田に力がこもってるのが分かる。
それが強者の余裕として伝わってきてうわ~~好きだと思いました。

ゆえんある高台院との会話の時、自分の持つ情報を全部開示することは出来ないけれど、ある程度の思慕はあるんだろうな…ってちょっと感情に温度のある三日月を久しぶりに見た感じがしました。そんな彼が止めを刺す役回りになるの悲しすぎる…
十勇士との決着戦、各自がそれぞれ対応する敵と戦うのかな?と思ったら全員の止めを三日月が引き受けててびびった。無理やり製造とはいえ同じ刀剣男士だから殺す殺される的な業を背負わせるのがダメってことかな…いや三日月だっていいわけじゃないけども…みんなが衣装肌蹴ていく段階で、一人だけ綺麗なままで十勇士に止めを刺していくのにあからさまな力の差を感じました。

最後、エンドロールで三日月だけ全員の名前入り番傘を見送る演出が一番好きです。2回目入った時オペラグラスでガン見してたら、ほんと一人一人に対してお辞儀も違うしリアクションも豊富で超良かった。

 

鶴丸
久しぶりの染谷鶴丸はすごく活き活きしてて、出てくるたび嬉しくなっちゃう。
やっぱり衣装的に足元がすっきりしてるから軽く飛んだり跳ねたりするのが似合ってていい!まさかスクーター乗りこなす姿を見られるとは思わなかったけど!
鶴丸の殺陣は三日月と全然ちがって、とにかく行動力Sみたいな、360度どこから攻撃を受けても軽々やり返す感じとか随所で戦闘狂度が増してました
手のひらが隠れきらないサイズの手袋(これって正式名称なんだ?)を口で直す仕草とか、久しぶりに浴びるには圧がすごいよ
染谷のオタクと一緒に見に行ったら、期待してたものの2000%を浴びたみたいで終わってからずっと興奮してたw分かるよ~~~これはほんとに良かった

 

長谷部
突然ですけどわたし長谷部のこと好きなので、このメンバーで隊長が長谷部だって聞いてすごい納得した。審神者の選択正解!!
ちらつく黒田の影とか、何度も何度も負けて、己の矜持を守るためには強さを求めるしかないとか、極になって再登場する前の布石感がいっぱいでわくわくしました。背筋に一本なにかしらが通ってるんじゃないかってくらいぴんと張ってくれる立ち姿がほんと好き。長谷部の手袋お直し仕草は世界一

 

薬研と骨喰
前作から期間開いた中で少年役はそろそろ厳しいかなーと思ったら全然そんなことなくて平伏しました。ふくらはぎがヤバい(感想)
でもちょっと年若い系キャラの中傷ってなんであんなに申し訳ない気持ちになるんだろう…
骨喰は軽く悲伝匂わせというか、三日月…みたいな切ない顔するシーンが多くて心臓に悪かったです。陽伝で超良い笑顔になるところが見たいです

 

大千鳥と泛塵
泛塵のビジュアル可愛い!!!ピンク髪が似合うってよく考えたらすごい
序盤岩牢に閉じ込められてた時姫かな?って思いました。
捕らわれの泛塵をどんな風に救いに行くんだろうってわくわくしてたら、十勇士と和解して秒で解放されてて笑っちゃった、余韻も何もない。
ちゃんと来歴のある泛塵と、十勇士と同じくもしかしたらあったかもしれないレベルの逸話で己を保つ大千鳥、泛塵が折に触れ大千鳥のこと気にかけてくれてて仲良しさんじゃん。後半物販に追加された舞台写真、ちょろいから買っちゃった。
大千鳥はあんな長物振り回してるのに動きがもたつく瞬間が全然なくて、殺陣も所作も安心して見ていられました。あとCV寄せが上手い。

 

数珠丸
ええ!?薄目キャラで殺陣を!?と思ったらしっかり出来てて驚いた。たまにうっすら開けてる表情が美人で堪らない。
全身に数珠を這わせてるのに一回も引っかからないの凄いのと、CV緑川とは違う方面で落ち着いた声、しっかりとした話し方で今回の新キャラの中では一番演技が好きでした。

 

真田十勇士
多いな!!人数が!!ちょっとこれについては後で書きます。
強く印象に残ってるのが佐助と着ぐるみの人と嘘なのですけれどねの人です。夢野幻太郎?あとリーダー格の穴山小助も思い出せる、けどそれ以外はお名前が厳しい。酒盛りのシーンはそれぞれの場所で賑やかに演技してて全部見たい!!って思った。
後日でパンフレットみて気が付いたんですけどニーハイの子がいる…!

 

演出や舞台設計について

ステアラの仕組みを活用しよう その2
天伝よりガツガツ動かしてる感じではないけど、今回は投影をめちゃくちゃ使ってるな!という印象です。けっこう好き嫌い分かれるかも…
現地で見たのでまだ本人の演技+かなり広い範囲の投影で迫力あるように見えますけど、これ配信か円盤で見たら印象変わりそうだなと思いました。水の中に落とされた幻術はどうなんだろう?あり??(私は笑っちゃったのでなし)
さっきも言いましたけどクライマックスの全員殺陣と、エピローグの三日月の歩みに合わせて各キャラが挨拶するのが好きです。特にエピローグ良すぎてもらい泣きしそうになった。
天伝に比べ殺陣の際、設置する板などギミック使うものが少なくて、素直に動きを見せてくれたのがすっごく良かったです!みなさん殺陣のレベルが高くて見惚れちゃう。

終盤、本丸のみんなを思い出しながらマネキンに着せた衣装がずらっと並ぶのは逆にホラーでは…?これこそキャラ映像投影でも良かった気がします。マネキンの中を巡りながらの鶴丸と三日月の長台詞、一回も噛まなかったの凄くてそっちに気を取られてしまった。

 

引っかかったところ(少しマイナス意見)

真田十勇士、出番多すぎる
私は刀剣男士がメインの舞台刀剣乱舞を見たいのに、どうして新キャラ10人がめちゃ活躍するのを長時間見せられなきゃいけないんだ…

話は変わって、数年ぶりに推しが刀ステに出るので、いい機会だと思ってGW中に過去公演の円盤を見直しました。

虚伝は日替わりネタがあったり内番衣装があったりキャラ同士の掛け合いが多かったりかなり2.5次元の作法に則った作りになってたなーと再確認しつつ、今と空気感の差にびっくりしました。
今はなんというか、歴史上の人物の話6割、舞台上の刀剣男士の話3割、円環関連の話1割って感じでペース配分が全然違う。
もちろん現在の刀ステのいいところを無くして普通の2.5舞台にしてほしいんじゃなくて、もう少し双方寄り添ってくれてもいいんじゃないかなと思っています。

真田十勇士が全員決め台詞言って全員見せ場作って最終決戦で戦う時間でもっと他の刀剣男士を見たかった。せっかくの口癖も性格付けもありがちだし…
出すにしても猿飛佐助、穴山小助、着ぐるみの人、くらいであとはアンサンブルに赤い甲冑着せて途中で倒されておけば十分内容は伝わると思います。
せっかく高台院様とか秀頼とか話の中心となる人がいるのに隙あらば十勇士で?なんでそこまで押してくる??と不思議

ひたすら公演時間が長くなるのも要素詰め込みすぎかつ同じフレーズくり返しすぎなところに起因すると思っているので、頼むから一度見直してほしいです。尻と腰を守りたい。

 

感染症対策について

天伝は舞台上でもマウスガードをしていて、たまに照明の加減で反射したり声がこもって聞こえて悲しかったんですけど、无伝は無しになってたので凄く見やすい&聞きやすくなってました!これは嬉しい変更!!
映像として残る時もマウスガードつけてるとちょっと悲しいから…

物販は当日のチケット持ち優先、体温チェック・消毒・館内での私語禁止。4月時点座席は飛ばさず全て売っていました。

 


結論、見に行って良かったです!
数年間のブランクなんて感じさせない拡樹くんの三日月をまたこの目で見られる日が来るとは思わなかったです。
そして話の流れ的に絶対また出るね!!ありがとうございます!!!

今回は公演数のお陰でとてもチケットが取りやすい反面、社会情勢から見たい人が満足に見られない状況が続いています。私も残る6月のチケット、使うかどうか未だ迷っています。
一日でも早く落ち着き、また終演後新幹線の時間ギリギリまで感想を話し合える時が来ることを祈っています。


次は无伝6月もしくはリトショ(リベンジ)!!