夜間飛行

アラサー女のオタク生活記録

舞台「PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice」感想 スーツ男子は宝

こんにちは、まこです。

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舞台サイコパス日本青年館)見てきました!

公式サイト

psycho-pass-stage.com


以下思い出しながら書くネタバレ感想です。

原作自体はアニメ一期をちらっと見ていた程度、システム系の設定を知った上での観劇です。

 

とにかくスーツがいい
スーツ職場なのであまり外見上は違いないかと思いきや、それぞれキャラクターごとの着こなしで差別化計ってて、ほぼ最後列からもちゃんとどのキャラかわかるのがすごい!(背の高さがかなりまちまちなのも理由かもしれないけど)
スーツでアクションって身動き取りにくくて結構大変だと思うんですけど、その辺りも違和感無く見ていられるんで衣装さん素晴らしい。
ちょこちょこ脱いだり監視官の上着着たり色々変えてくれたものメリハリ効いててよかったです。
私、スーツを着てる男性の仕草で好きなところナンバーワンが椅子に座ったとき外していたボタンを立ち上がるときはめ直す指の動きなので、和田くんがこまめに閉めてくれるのめちゃめちゃ萌えました、
ついさっきまでワイシャツが見えてたのに、すぐスッと前閉めちゃうのよくないですか?キャラ作りとしてそういう気配りできるタイプなんだなあとわかっていい。

 

舞台演出がわかりやすい
半分以上固定セットに対して、流行りのプロジェクションマッピング投影で場所表現する形だったんですが、世界観として近未来、サイバー感があるおかげで全然違和感なかったです。セット移動もスムーズで、大掛かりな変更の時はスクリーンで隠したりと途中で気を取られることはなかったです。簡素な椅子と机だけで十分背景が想像できる。
テロリスト達の犯行声明時の投影とかは普通にあるあるな演出で、そこに加えて九泉と嘉納がエレベーターを待ってる時の監視カメラ?とか、パソコン画面を覗く様子だとか、進み過ぎた情報化社会を見てわかりやすく表現してくれてたのが面白かったです。
特に、演者がマッピングの前に立つときに目立たせるためスポットライトで照らすのが、刑事物のサーチライトに見えて二重に良かった。
あ、でも、始まるよーってアナウンスの後、舞台全体に投影してたマトリックスみたいな数字の羅列を眺めてる時がめちゃくちゃ長く感じたの思い出しました…多分3分もなかったんですが、現代人あんな放置されたらすぐスマホ取り出しそうになるよ、電源切ってて良かった。

肉弾戦アクションも見ごたえがあって、特に打撃音?効果音?があんまりおおげさじゃないのが近未来感にマッチしてて浮いてないのがすごい。池田君すごく軽やかに動くの…!

 

シナリオについて、嘉納くん…
気づきや成長、その上での最後の選択含めて主人公は九泉に間違いないけど、嘉納の報われなさもすごい。
監視官になれるくらい色相が改善するなんて素晴らしい結果を出せたことを誇りに思って働いてきたのに、それが故意による嘘で、それなのに周りは執行官の希望として扱うし結局仕事もこなせちゃうしで地獄でしかない。色相悪化者でもこなせる=今のシビュラシステムに意味はあるのか?って疑問に繋がるのは当然。
きっと展開を知った上でもう一回見たら、セリフや仕草が全然違った風に受け取っちゃうんだろうな。チケット余ってたら何回も見たかった。BD予約しました。
九泉は九泉で、エリートコースを進む中で母殺しというトラウマに悩まされ、それでも正しいと信じるから監視官として働いていたのに、その根源の記憶そのものが偽物だったっていうのが……
九泉は母殺し以外の記憶は従来の自分なのかな?それともそこだけじゃなくて全てが上書きされて以前の自分は残っていない?
もし全て他人の記憶だとしたら、全く別人の人生の続きを歩く九泉と、あくまで自分は前と変わらず、周囲からの評価だけが変わった嘉納とが正反対に思えて切ない。

鈴木さんの叫び絶望演技とクラシックの親和性が高すぎて鳥肌止まなかったです。一緒に海に行ける未来欲しい…うう…
あ、裏切り者は目白さんだと思って見てました。

あと、シビュラシステムに支配され、職業も何もかもを決定される世の中で、そのあり方に反抗し自由を求めて声をあげた人たちって、元を辿れば親や近親者が刑事で幼少期から刷り込みを受けて育ったからそういう思考になったわけで、結局自由でもなんでもないんじゃ…?ヒューマニストを名乗る割に自分に自由が無いよね。

井口はじめ、あからさま過ぎて引くくらいの死亡フラグの乱立と怒涛の回収とか、大城と嘉納のやり取り(幼馴染イイネ)とか中国語の部屋の分かり易さとかその他色んな好きポイントあってすごく時間が短く感じました。
パンフレットに執行官全員がなぜ潜在犯になったのか書いててすごく面白かったからぜひ読んでみてほしいです。ホームページとかに乗せておいてほしいくらい!

最後の光の中で、三係が笑って合流するのいいね。泣いちゃった。
ちょくちょくアニメ版のキャラとか事件が混じってくるのがその世界にみんないるんだ感あってとても良かったから、たとえばアニメ三期で(キャラは出さなくていいから)机の上の書類に昔こんな事件があったよ、みたいな記載があったらオタクとても嬉しい

機会があったら本当にもう一回見たいです!
ライビュあるんだよな…ソワ…

オリジナル脚本ってほんとにいいですね、勿論原作再現舞台も大好きですけど、ここでしか生きてないキャラクターたちが必死に足掻く姿が心臓に来る。良い物見たなぁ

 

物販は開場直後に行ったら全然並びませんでした。ランブロ10枚買ったら同じキャラが4枚被って笑っちゃった。
初の新青年館、会場入り口からホールまでの距離がめちゃすぐでびびりました。大きな窓があって気持ちよさそうないい会場でしたー。そういえばトイレ行かなかった!座席が前後互い違いだったらもっといいのに…

 

次は最遊記!ゆったりしてたら先行段階でチケット取れなさ過ぎて、一般に齧りついて何とか一度は観劇できそうです。

 

それではまた!