夜間飛行

アラサー女のオタク生活記録

ヒプステ Rule the Stage 4(現地)&2(再演ライビュ)感想 ジャンル未履修民、ポ女になる

こんにちは、まこです。

少し前になりますが、2月と3月にかけてヒプステ4を現地で、2の再演をライビュで見ました!4が良すぎて遠征の帰り道に千秋楽の配信と2再演のチケット手配してた
夢野幻太郎先生お誕生日おめでとうございました!!!!!

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公式サイト

hypnosismic-stage.com

いや~~~~ヒプステ凄い、凄かった。いやそもそもとしてヒプマイが凄い

私も令和に生きる普通のオタクなので、ヒプマイという一大ジャンルの存在は知ってました。ただ勝手に怖いイメージを抱いてて今まで積極的に接してこなかったんです(キャラ名読めなさ過ぎてハードル高いし…)

そんな中、友人から『連番予定の方が都合つかなくなったのでよかったらどう?』と誘われ軽い気持ちでTDCに入ったのが最後、ほぼ初見で色々殴られた結果即オチでした。
今では舞台版だけでなく、声優の配信ライブも見るしバトルCDも買って投票するまでになりました。人生が彩り豊かになる、ハピネス

そんなヒプステ感想、2本まとめて軽くですが書いていこうと思います。

 

全体の感想、演出や舞台設計について


歌うま!!!歌詞投影がすごくて全曲初聞きなのにしっかり内容分かるのすご!!!!ストーリー重!!!!乱数ちゃん!!!(号泣)

ヒプステと言えば18,000円の超高額チケット。別界隈でもそれは知ってました。
最初価格設定が出た時は大変なぼったくりでは??って首を捻ってましたが、実際見た方からは好評の声しか聞こえてこなかったのでけっこう期待値上げてました。

結果、超納得。これはお金かかってる。

ヒプマイの舞台化で一番致命的なのってやっぱり歌詞が伝わらないことだと思うんですよ。どんないい言葉並べてても聞こえないんじゃしょうがないしオリジナル曲にするならなおさら。
それを、舞台全体を使った歌詞投影でばっちり回避してくれるのに素直に感心しました。
もちろんただ出すだけじゃなくて、キャラクターごとに特色あってもうこれPV作ってるのと変わらないのでは?と思ってしまうくらいの作り込みの凄さ。

よりそれを強く感じたエピソードがあって、4の私が見た回、一二三の歌の時曲の入りと投影の開始タイミングが合わなかったのか、歌詞が1フレーズ遅れたんです。
すぐ違和感に気付いて、あーじゃあ歌詞追わないで役者側をしっかり見よう!って思ったんですけど、
不思議なことにその時だけ内容が全然頭に入らなくなっちゃって自分でも驚きました。というか思い返してみると曲と演出同時にスイッチ入れる形じゃないんだ!?分離なの??
まあそれくらい文字情報って大事で、ダンスや芝居とばっちり合った演出が凄く良かったです。ドアになったり手元ズームになったり手紙になったり活用方法考えた人頭柔らかすぎてびっくりする。
一番好きなのは、2再演で幻太郎の手振りに合わせて立てたパネルを45度させながら縦書きの歌詞を出すやつ!(伝わらない)

 

ダンサーの皆さんもホントに良くて、このレベルのダンサーを普通の舞台で使っていいのか!?って驚いちゃった
上手い人って、センターの演技を全然邪魔しないのにちゃんと存在感あるって初めて知りました

 

シナリオも良かったな~~~
マジのマジで公式に書いてある程度の簡単なキャラクター設定しか知らない人が見てもすっと入ってくる脚本、すごくないですか?
4は今までの総決算的な感じで圧が凄いし、2はシブヤとシンジュクに焦点当てながらアサクサ…!!ってなれるの天才ですね

あんな可愛い子がクローンだとかその辺の裏事情が衝撃的過ぎてびっくりした!!そういう話なの!?みんな知ってたの!?!?
混乱しつつもリーダーみんな過去匂わせしてくるの含めてそっか~~~って力技でわからされた感じした
最後、いくぞ!頂上決戦だ!!!ってとこで幕が下りたので、今勝ち負けを決めないやつだ!!!CD積むやつだ!!!!って盛り上がりましたけどいっそ日替わりで勝ち負け入れてくれても良かったかも?(炎上するかな)

ラップでの戦いって聞いて、もっと火属性イケブクロVS水属性ヨコハマみたいなエフェクトでぶつけ合うのかなと想像してたのに、普通に口喧嘩!始まってめちゃくちゃびっくりした。即興でライム刻めるとかみんな頭良すぎるな
ディスりのなかでやーいお前の衣装時代遅れーって言われてへこむ幻太郎、とてもかわいい
あとイケブクロの三男くんがどうして次男にだけ当たり強いのか分かんなかったので、ツンツン顔で出てくるたびに可愛いな・・・って微笑んじゃいました。


2再演は、アサクサの他人への興味なさと一回ふところに入れた人への温かさのギャップが……うう……
そんな結末ある……?乱数ちゃん……悪くなりきれない悪い子……
乱数、寂雷が絡んできた瞬間口汚くなるの余裕ゼロでいいね。うろおぼえですけど「あの髪の長いジジイ」みたいなストレートな罵り言葉出てきたの笑った、もう少しオブラートに包んであげて

アサクサの曲、すごーーく頭に残りません?鬼!がわ!ら!!ハッ
リズムが良いんだろうな~~~シンジュク応援隊長を自称したあたりの笑顔がほんと良くて、兄貴って呼ばせてほしい

あと3ディビしか出てこないので必然1ディビごとの曲数が増えていっぱいラップ聞けたし、こういうのって休憩なしの方が気持ちはいるので好きです

4→2再演って順番で見た感想ですけど、4見てから推し決めて前公演の円盤買ったりするのもいいと思いました。同じ曲も歌ってくれるからこれこれこれ~~~ってぶちあがれる。


キャラクターについて

とにかく全員まじ良かったんで一人一人書きたいんだけど分量が多い!!のでタイトルにも書いた通り一目ぼれしたシブヤの話中心にします

まず幻太郎の声と喋り方が斉藤壮馬すぎてアフレコか??って疑った
いやほんとに、担当声優名すらうろ覚えだったのに幻太郎の第一声聞いた瞬間で「こりゃ斉藤壮馬いるな」って分かった、それくらい完コピキまってた
ここについては、2.5俳優が原作の声優の演技通りに声マネしてしまうことにやや抵抗はあるんです
変にモノマネするなら原作声流しておけばいいんだから、舞台では自分の感じたとおりにやってほしい派だったんです
でも~~~~う~~~~~んここまで自分のものにしてるとそういった批判の気持ちは無くなっちゃう。それくらい凄かった
歌声もそうだし表情、視線の向き方、指先から裾のさばき方までどこまでも綺麗で、このキャラクターはこういう動き方をするんだって説得力がありました。舞台の幻太郎を見て、シブヤが好きになって、ヒプマイに興味を持つ。そんなきっかけになったキャラクターでした
嘘ついてる時のおじゃるとか花魁口調とかがそこまで芝居がかってないのが、あれっもしかして本当のこと言ってる?って信じそうになる→嘘なのですけどねの落差が凄くてすごい
乱数の過去について察しつつも深く触れないの、自分にも触れてほしくない部分があるって自覚があるからなのかな…優しいようなそうじゃないような…

再演かな?乱数が可愛く歌ってる時指ハート作ってはけていくのを見たとき推すって決めた。心臓止まるかと思った

夏のライブ、ひとりだけ映像出演なの辛すぎて今から心が痛いんだけど絶対見たいけど三人そろわないの辛いけど見たい


乱数ちゃん、まずあの色のウィッグと衣装着こなせる時点で凄いのに全体のイメージが可愛らしすぎるな??こう見えてももう成人男子さ♡って信じられない
特に足首がきゅってなってあんまりに華奢だから、フード目深に被って背中を向けたシーンとかでふいに頼りなげに見えて切なくなった
歌も演技もびっくりするくらい自然に上手で可愛いすぎる、ポッセ三人で並んだ時のバランス最高


帝統は動きや言動がめちゃくちゃなのになぜか存在感があって、幻太郎(推し)と並んでるのにいつの間にか目を惹くタイプ!好き!
アサクサ相手の借金を乱数に肩代わりしてもらったの、開き直って悪いなガハハしてればいいのに、いつまでも気にしたりやっぱり俺が払うって言いだすあたり根がいい人なのにじみでている……
アンコールでの遊びが多くて、幻太郎に鬼の角生やしたって聞いたので絶対映像特典にしてほしい
ソロのところ、三人揃ってにゃーしてくれたの一生忘れないくらい可愛くて声出るかと思った


他ディビもみんな見せ場一杯で、は~~~~大満足でした。
イケブクロは全然興味ないな…みたいな関心度でいたらがつがつ近寄ってくれていつの間にか肩組んで帰ってたみたいな気安さなのに全員顔が美人で怖い、美の血統

ヨコハマはサマトキ様だけ存じ上げてたのに、想像の100倍くらいワンちゃんみたいなキレ方してて笑った、他2人がにこにこ支えてくれてるの優しい世界すぎる

噂のシンジュク、一二三のガタイがよくて(ごめんなさい)パツパツのスーツを着込むホスト~~~ヒュ~~~って冷やかしたかったのに激ウマ歌とテンションで黙らされた
あと絋大くん何やらせても天才で凄いね、信頼感がダンチ
寂雷先生、髪の毛と足の長さのバランスが取れすぎててびびる。股下おばけかな?

ここまでくるとナゴサカも見たくなるわけで、円盤買うか配信買うかで悩んでます。CDついてくるらしいので円盤もいいですよね!


感染症対策について

現地に行った4の記録になります
・物販は事前登録制のみ
順番のみ登録は必須、商品内容までは必須ではなく現地で指さし購入もできるけど「シブヤのリングライト…」とか口に出すのハードル高かったから次があったら商品予約もしようと思う

・全席フェイスシールド着用
各人に配布されるこれがびっくりするくらい反射するんですよ!
ただし黒マスク&黒トップスに変えると内側からの反射を8割ぐらい抑えられるので、現地に入る時は治安の悪い服装おすすめです。
配られるフェイスシールドじゃなくてもっと高くて反射しないやつを自前で持ち込んでる方もいました。フェイスシールドさえつけていれば何でもOKだったので、工夫のしどころかもしれない。

・コーレスNG、休憩中でも会話禁止
リングライトないと寂しいので買った方が良いです
予約が遅かったので結構後ろの番号で呼ばれましたが、在庫はたっぷりでした。さらにライビュ会場でも売ってくれてたのでいつの間にか全色買っちゃった!

・退場は入口と違うところからブロックごとに規制退場

出来る限りの対策を取った上での開演、有難うございます


もうとにかく誰のどこ見てもカッコいい楽しい可愛い見ごたえあるで大満足でした!さっきも言ったけど夏のライブ絶対行きたい!!

今度機会があったら噂の最前列配信映像見てみたいです、ディレイ配信の日程が合わなかったのが心残り…!

厳しい時代ですので、新しい楽しさに触れるのってすごくいいな~~~って毎日うきうきしてます。皆様にも、何か心を癒すものがありますように。

 

今月は刀ステ後編を!!!!楽しみに!!!!!!!!!!生きてきます!!!!!

 

舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣-感想 外は雨でも心は青空

こんにちは、まこです。

舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣-
刀ステ冬の陣行ってきました!とっても綺麗な青空のポスター。

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公式サイト

stage-toukenranbu.jp

 

これまで数々公演重ねてきたこのシリーズ、実は悲伝までしか見てませんでした。(そこで推しが死んだから)
三日月が出てる間は何が何でもチケ取り頑張ってたんですが、出番がひと段落してからはちょっと距離を置いていたところでこれ!夏の陣で再開!!!うそ~~~ってひっくりかえっちゃったな

急遽本腰入れて観劇準備をはじめ、夏の陣をしっかり受け止めるには前編である冬の陣も行かなきゃだめだよねということで、数年ぶりに刀ステ浴びてきました。

見ていない分の公演については円盤で履修中ですが、まだ追いついていない部分もあるので感想がおかしかったらすみません。
以下内容のネタバレのある感想文です。

 

全体の感想

見ごたえあって面白い! けど長い!
やっぱり休憩有りとしても3.5時間は辛いですよ~~~おしり死んじゃう

もう1万回以上言われてることだと思いますけど歴史上の人物の尺が凄いですね、同じこと何回喋るんだって途中意識飛びそうになった

 

あらすじ

豊臣秀吉亡き後、息子秀頼が徳川家康と争い最後の合戦大阪冬の陣に挑む時代に、歴史修正の兆しを察知した刀が送り込まれる。
真田丸を視察してスカウトされたり未来の同じ本丸っぽいところから来たらしい太閤左文字ちゃんの諸説ミュージカル観劇(可愛い)してるうちに、
時間遡行軍の中に見知った顔を見つける。男は弥助といい、今は豊臣に仕えており以前の戦いで倒したはずだった。
弥助は真っ当な形での歴史改編は諦め、戦の勝敗など根本的な歴史の流れを守りつつ秀頼の身柄だけを鹿児島へ逃がそうと考えていた。
ただ逃がすだけでは歴史改編と言われてしまうが、鹿児島にはもともと秀頼生存説が伝わっており、それを「諸説」として考えれば正しい歴史の流れの一つであると主張したのだ。
これを成功させ自らの刀に逸話を与えることで、弥助は亡き審神者の腕を取り込み織田信長を守るため歴史跳躍を可能とする刀剣男士を生み出そうとする。
刀たちは、正しい歴史を守るため彼らと対峙する。

 

まず、この諸説って考え方が凄く好きでした。
義経がチンギスハンになったとかのぶっ飛び伝説もあるし、どれが正史でどれが間違いかなんて当人でないと分かんないですよね。
必死に落としどころを考えて行動する弥助側に感情移入しちゃって、大枠は変えないなら別に誰にも迷惑かけないし「そうだったかもしれない」って説をよりどころにするなら全く無かったわけでもないし問題ないのでは…と思えてしまったから、それでもダメなんだ!って否定するこちら側の義があるようなないような、悩んじゃいました
もちろん刀側は少しの改編もさせない!って前提だから、一つの例外を認め始めるときりがないし、それを認める・認めないは主側の判断だし現場で臨機応変に考えろは無理だっていうのは仕方ないとは思います。
お互いの思いをぶつけ合ってどっちも分かるな~~~ってうんうん頷きながら見てたら、最後歴史上の主要人物がさっと死んでしまって、それをカバーするために刀剣男士が「代わりをやるか」って話し始めてエッッッッそれでいいの!?って驚いたしその流れみほとせで見たやつ!じゃん!!
代わりに演じてどうにかなる程度の歴史って整合性難しそうってみほとせのときも思った、数年ぶりに同じジャンルで同じ疑問にぶち当たる

今後どうなるのか気になりすぎるから夏の陣と交互にやってほしい


キャラクターについて

加州清光が可愛い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

やべーーーですよ本当に、キャスト発表時からビジュアル解禁時からとにかく楽しみにしてた、その期待値以上を発揮してくれる私の初期刀LOVE
いや可愛いとも違うか、綺麗、綺麗な男の子 周りをしっかり見てくれてる同じ大学のサークルの先輩って感じ。うっかりガチ恋しそうになった。
一人だけ新選組の刀だからちょっと時代が先の子で、今回出てくる歴史上の人物たちに直接の思い入れが無い分立ち位置がしっかりしてて安心感がある。
それでも、歴史を守ること=徳川家康を守ることがその先の自分と沖田くんとの出会いに繋がるから、今歴史を守る理由はちゃんと持ってる。
行動一つ一つに説得力があるんですよね、好きだ

あと中傷、もちろん清光に限らないんですけど前述の通り久しぶりの刀ステだったのですっかり忘れてて、ぼろぼろになったときアッッ……!そうだった、って心臓止まるかと思った。
気が付いたら周り皆オペラグラス構えてて、これもし横の通路でオペラグラス売ってたら何万だとしても秒で買ってた(売ってはいない)
それくらい覗き込みたかった……!くやしい
服装が乱れるとより男感が増すというか、雄みがあってドキドキしちゃったな。
殺陣もばちばちに動けるので彼がひとり出てくるだけで(衣装の色合い的にも)締りがよくて目を惹く存在だったな~~個人的MVPです


一期一振も超良かったなーーー
記憶が曖昧で弟たちの兄であることで自己確立をしているところに、他人を絡めない個人としての一期一振とは何だ?って疑問をぶつけられて思い悩むところとか、
清光と反対に歴史上の人物に思い入れがありすぎるせいで、諸説問題が出た時に命を救うだけなら…と即答できなかった部分とか、秀頼に関わる場面では人間より人間らしくて、
秀頼と二人きりで、お前は何者だって問いに答えるシーンが辛すぎてここだけ耐えられなくて泣いちゃった。弟は守るべき存在でもあるし、自分を兄としてくれる存在でもあるって苦しい…
何ていうんだろう、危うさ?アンバランスさが良かったです。
彼のことを青空って表現するのうまいなあ

テニスとかFGOで知ってたので動ける人なのは十分分かってましたが殺陣も出来るーーー!さすが!
姿勢がいい一期一振、解釈一致です。
衣装は凄くお似合いなのにご本人の頭が小っちゃすぎたせいか、ウィッグが浮いて見えてなんかフィットしてない感じが気になりました。髪型大事!!
中傷になるといきなり装飾失うから、見た目グレーシャツ羽織ってるだけに思えてとてもえっち

ただ、脇差の皆さんも含め誰が悪いってわけじゃないけど記憶が無いんだ的な話多くないですかね。
骨喰とか出てくるたびにでも昔のことを覚えてないし…って鬱られると話のテンポが微妙に悪いし、なによりそれ前も見たことあるから別の話ししよ!って思っちゃう。
虚伝含め焼けて前のことを覚えていない、って流れはかなりやったから、もう少し別の切り口が欲しかったなと思いました。
でも一期一振の兄問題をやるには弟自身がいないと説得力が無いし、うーーん難しい


山姥切国広は今日も可愛い!よし!
時系列的にしょうがないのかもだけど、また俺が近侍でいいのか問題を提起してて笑っちゃいました。
支えてもらう、支えたくなる近侍って稀有な存在だなーと思うので、この調子で悲伝まで突き進んでいただきたい(その先は地獄)
さらに、今回初出演?えうちの本丸にはずっと前からいましたけど?的ノリで清光が一緒に居てくれるので二人並んでいるシーンが多くて大満足でした。
掛け合いも背中合わせの殺陣も清光のこと清光って呼ぶのもエモ…って拝んでしまう

あとほんと不勉強で恐縮なんですけど えっ あなたいつかの未来でいなくなるの…?
姿を消してから帰ってくるくだりどの円盤見れば分かります? 心配が過ぎて心臓にクる
ただ修行に出てるだけとかならいいんだけど、三日月の前例とかあるから ほら 怖い
ひたすらに幸せになってほしい刀ランキング1位です

 

その他皆可愛いし懐かしい(宗三)しですんごーーく楽しんじゃった
気になる部分としては、行ったのが1月で公演始まってすぐだったせいもあるのか、正直殺陣に不慣れな方もいたように感じました。
特に終盤の全員が順番で出てきては真剣必殺するあたりとか、モブ兵の切られ待ち多かったり動きがもた…もた…としてたり、個人差がね、どうしても

逆に、千秋楽までにどれくらい上手くなるのかが楽しみなので円盤期待します。


歴史上の人物の中では、真田信繁役の鈴木くんの圧が凄かった!
ゲキレンのイメージから未だ離れられてない(私が)ので、あまりに強めの演技でびびりまくって休憩中にパンフの名前確認しました。
十勇士のあたりとか思い出すだけでまた心が潰れそうになる…みんなお互いのこと想いすぎだよ…

 

演出や舞台設計について

噂のステアラ、髑髏城ぶり2度目でした。
セットも映像もド派手、横に長ーーーい超巨大スクリーンと回転を生かした迫力のある演出はほんとにほんとに見ごたえがありました。
私、2.5次元舞台にありがちな、階段のついた四角い箱をアンサンブルが目まぐるしく動かしてセット組み替える演出を超多用するのあんまり好きじゃないんです(悪口)。
目が疲れるというか、そっちに意識がいっちゃって演者に集中できないのと、上に乗ったまま回転されるといつか落ちそうではらはらするので。

その点、固定セットをその都度回して使えるステアラはセットの作り込みもできるし見やすかったです。
ただ岩場のセットとかあんなに高く積む必要はあるのか…?2階以上はある階段をせっせと上り下りしてるうちに疲れちゃいそう。多分水演出は無かった。
疲れそうといえば、作りの関係上袖にはけるまでの移動距離が長くてそれも大変そうでした。ギリギリまで演技続けないといけないから普通の劇場より運動量すごそう

映像投影もかなり使っていて、前作までの登場人物をばーんと映してみたり昔話してみたり楽しげ。
チケット金額は相応に超高額にはなりましたが、現地で見る利点は十分あったかなと思いました。

あとは、さっきも書きましたけど時間配分をもう少し考えてほしい
史実の話が長すぎて多すぎて中だるみが必須の舞台は悲しいです。伝えたいことは十分分かるからこそ取捨選択をしてほしい。
今回の緊急事態宣言に合わせてマチネが11時~14時半っていう超ランチタイム公演になってしまったので、
事前に軽食を口に入れてたものの、最後のあたりお腹鳴ったらどうしようって気が気じゃなかったです。鳴りました。


感染症対策について

入場時検温、消毒、チケット切りは自分で
開演前物販はチケット持ちのみで凄くスムーズ、購入後そのまま入場になるので出られない
終演後は物販なしの規制退場
客席間隔明けなし、場内はロビーであっても私語禁止アナウンスあり

前方席のみ客席フェイスシールド配布
演者は口元だけのフェイスガード使用
これ、後方席から見る分にはほとんど反射しなくて気にならないんですが、どうしても声がこもってしまうのが残念
鼻のところ開いてるのに付ける意味はあるのか…

 

まとめると、数年ぶりの刀ステ、とても充実した体験でした。

当日ちょうど大雨で最寄駅からどんよりとした空の下歩いていったのと対比して、舞台上での青空が本当に本当に綺麗で、終わってからもずっと心に残りました。
何度か怪我・施設不備での休演があったことは心配しつつ、夏の陣のチケット先行もようやく始まり一安心しています。
これから後編の千秋楽まで、大きな事故などなく終えられることを祈ります。

 

年明けて初めての舞台観劇、今年は何公演見られるんだろう。最遊記チケ取りできなかったのもあって、観劇が趣味って言える程現場に入ってないの悲しい。

この後2月にヒプステ浴びて新しい沼を見つけたので今度はそちらの感想も書きたいです。渋谷サイコ~~~!!

「PERSONA5 the Stage♯2」舞台ペルソナ5(2)感想 台詞が少なくてもジョーカーの存在感ってすごい

こんにちは、まこです。

舞台ペルソナ5第二弾、「PERSONA5 the Stage #2」

ぺごステ2東京公演見てきました!まずは無事千秋楽まで終われて本当に良かった!!です!!!

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公式サイト

p5-the-stage.jp

 

以下原作ゲーム履修済み民によるネタバレのある感想です。

 

全体の感想

今回は第二弾ということで、前回モブより出演時間が少なかった疑惑のある祐介と新登場の真にフォーカスしたお話でした。一作目は導入+杏ちゃんの話だったので2人分のボリュームを2時間に収められるのか…?と心配してたら、中々駆け足だったもののしっかり踏襲できてたと思います。

 

ストーリーは原作の2・3ダンジョン目。芸術を追い求めながらも育ての親の腐敗から目を背けていた祐介と、優等生としての自分への期待や不安を押し殺していたが、心の怪盗団と接点を持ち異世界へと飛び込むことで、それぞれの悩みを乗り越え己と向き合い成長のきっかけを手に入れる。

個人個人の問題も解決への道筋をつけつつ、ペルソナ5の話全体として、世論が心の怪盗団を信じるかどうか・悪人とはいえ改心させることは正しいことかどうか・主人公たち以外による異世界への干渉の可能性・動き始めた警察…など今後の伏線となる情報が出てきて面白くなってきたなーってところで終わりました。

 

今回は特に音楽が良かったと思いました!普通に原作曲流してあっこれ血と肉に刻まれたほど知ってる曲だ!!(進研ゼミか?)ってなるだけじゃなくてちょっとアレンジされてる気がしました。戦闘と推理シーンの切替もスムーズだし使いどころ100点だしキャラソンのレベルがとても上がった気がする

特に明智のソロ曲、あれ聞いてくっっそ真面目なキャラだと思う人いるのか?悪い男匂わせつよつよでわくわくしちゃう♡

 

今回、続編発表的な部分は無かった(前回の続編告知は祐介の変身シーンをねじ込むための苦肉の策だった説だな)のですが、多分やってくれるでしょ!!

 

 

キャラクターについて

祐介は、ほんと今回めちゃくちゃ出番あって良かったね…という親心すら芽生えました。個人の歌もあるし見せ場も多いしファンとしては感無量でしょ。商業的な意味がなければホントに今回からの出演で良かったと思います…

歌も殺陣も一定以上出来ててお顔もいいし、存在感があって舞台上で映えるな~。

杏ちゃんとのヌードやら何やらのシーンで脱いだ服をぶつけられるところが特に好きで、背中向けてて見えないからか体に当たる度びくってなるのが可愛くてたまらなかった。あと真剣に鍋作るところ。無理に声優に声を寄せるより、これくらい自然体で演じてくれる方が好感度爆高です。

ただ、私が見に行った回で殺陣の途中で刀を弾き飛ばしてしまって、片手に何もなし、片手に鞘を構えた状態で舞台のど真ん中ピンスポ浴びてエア納刀することになったのほんとに笑った。音響さんもどうしようもなかったのか、モーションに合わせて鍔がパチン!って鳴る音をつけてくれたからもうだめだったw

悲しいことに、殺陣の後すぐ同じ場所で会話シーンに移っちゃって、鞘だけをその辺に置くことになり大変にシュールでした。刀は、無事次のシーンでモブ敵が腹に刺さったまま出てきてくれて、そこから回収してました。ハプニングすぎるな!?

確か私が観劇した回は2日目マチネとかだったので、その後は何事もなく終えられてたらいいなと思いました。

 

真はまず歌うまっ!!!!!えっ本当に上手でびっくりしました。ソロ曲もみんなで歌う曲も一人群を抜いてお上手でした。あと、結構前方席だったので足元をがん見してたら、夏服時のスカート下スパッツの布が余ってて、どんだけ足が細いんだろう…と感心してしまった。変身後のドスの聞いた声も、校長やお姉ちゃんと話す落ち着いた声も差が分かりやすいのに聞きやすかったし演技力の高さってこういうことを言うんやろな…と安心して見てられました。

変身後、リアルバイクに乗って登場するのは見た目結構シュールでふふっとなりました。みんなあちこちで戦ってるのに真様は演出上ドセンターに君臨なさってる…こんな世紀末覇者な見た目なのに参謀ポジなのいいよね!ほんと好き

 

主人公、前回に比べ台詞が激減してるというかほぼ喋ってないのでは!?と思ったけど(ある種原作通り)、マイムがいちいち可愛くて目を惹くから存在感はすごかった!カバンの中でモルガナが喋る度、手でバサバサ動かしてくれるの何回見ても大好き。

殺陣も引き続き見ごたえありました。幕が開いて即戦闘シーンから始まって、ジョーカーが背の高さと同じくらいの段差を片手だけで悠々と飛び越えていくのでぐっと引き込まれるからすごいな~!体幹がいいってこういう事なのか?違う??

あと今回、全員近接武器だけじゃなく銃も使い始める中で、武器の取り換えとか一番スムーズに見えました。あのナイフ投げ絶対落としちゃいそうなのに自信満々にやってのけるの流石ジョーカー。

(寡黙なリーダー気取ってるのに明智との会話の時だけちょっと自我出してくるの反則じゃん…やだ…)

 

女の子キャラの中で私一押しの杏ちゃん、やっぱり鞭アクションが凄いの!主人公の所でも言ったけど遠距離武器も出てきて大変な中、両方すんなりこなしてるの惚れ惚れしちゃう。

演技自体も結構こなれてきた感あるし金髪ツインテ似合うだけでも奇跡の人物なのにこれ以上になっちゃったらどうする!?はー楽しみ。

 

敵の皆さんのクオリティ毎回高すぎない!?前回の鴨志田もマジでご本人だったけど二作目の斑目と金城もすっっっっご!!現実世界版も異世界版もゲームそのもので、よくこんな再現度を…って感動した。斑目とか毎公演ごとに顔白塗りにするの大変だよこれは

敵に手を抜かないのは良い舞台、理解しました。

 

その他前回とキャストが続投なの嬉しさしかないな~!見覚えのある長髪男モブの人もいた。竜司も相変わらずラップお上手で!主人公が話さない分竜司が会話を回していってくれるの信頼感が凄いよね、傍にいてほしい男ナンバーワンよ。今後、ぜひ先生のメイド姿をねじ込んでほしい。

 

 

演出や舞台設計について

特に前回から大きな変更はないかな。黒を基調にしつつセット移動の頻度はちょっと落ち着いたかも。あんまりバタバタされると集中できないのでそっちの方が嬉しいです。

モルガナも戦闘シーンはきぐるみ、その他は画面投影か主人公のカバンの中(概念)。キャラが歌うシーンで背景に幾何学模様みたいな謎映像を入れてくるのはちょっとよく分かんないですw

 

元々のゲームがRPGなので、原作では戦いに合わせてダンジョンの謎解きとかあるんですよね。扉の開錠コードを探すとかボスの特殊攻撃を上手く跳ね返して勝つとか、その辺りの面倒ギミックをいちいち舞台上で説明するんじゃなくて、知ってる人は笑える程度に落とし込んでくれたのが良かった。これは前述した時間の制約問題のためかもしれないけど、ちょうどいい塩梅で見てて楽しかったです。

 

やや気になったのは、着替えの時間繋ぎシーンが面白くなかったところ。元々メインキャストが戦闘服と制服との早着替え時間を繋ぐため、脇キャラによる日替わりネタだからしょうがない、のかもしれないけど、特に金城とモブヤクザによる場繋ぎは時間も長かったし内容も???って感じだったから、やるならもちょっと面白い内容でやってほしい。ここまで書いて、前回もあったはずが特に気にならなかったのは、担当してた鴨志田というかしゅんりーのスキルがあったからかもしれないと思った…それじゃ仕方ないわ…

 

 

感染症対策について

一応今のご時世に合わせ、備忘録的に書いておきます。

・全席フェイスシールド配布、ただ説明書きが無くて付け方が分かんなくてめちゃくちゃ焦った。隅っこにちっちゃくQRコード載ってたからこれか!と思って急いで読みこんだら物販サイトに飛んでキレそうになった。

・物販は開場時間前は別入口で対応。ランブロ、ブロマイド、パンフだけ現地販売で残りは通販。検温・消毒してチケットの有無は確認なしでした。

ランチ兼ねて早めに会場近くに移動してたので並び無しで買えて凄い助かりました。開演時間間際はロビー販売に切り替わり、結構混雑していた印象。

・入口に消毒液、踏むタイプの消毒あり。座席左右は一席とびでの配置、最前列は封鎖。これがスタンダードになりつつあるのか…と寂しさもありつつ正直見やすかったです。

 

その他

突然の暴言ですがこの会場好きじゃない~~~!

KT Zepp Yokohama、出来たばっかりの横浜にある会場なんですけど席が!パイプ椅子!!ひどい!!!

厳密に言えばパイプ椅子じゃなくて、会社の会議室の椅子。背もたれ90度で黒くて上に5個くらい積み重ねられるやつっていえばイメージ付くでしょうか。あれで3時間は本当に腰と尻が爆発するよ。お察しの通りほぼ段差もないフルフラットだし、後方席引いたら地獄しかない。長時間の公演は固定の座席がある会場でお願いします、心から。

横浜って立地も絶妙に遠いし駅から結構歩くし、中は綺麗で良かったんですけどマイナスポイントが多すぎて泣いちゃう。

川上先生と校長の日替わりシーンで、今回の新入生(観客)は去年に比べ入学金も高いし椅子も薄くて硬いし大変だな!って言われてて、普通に笑ったもののまさか銀河劇場が恋しくなる日が来るとはね…って遠い目なった

 

まとめると、もちろん観劇して後悔無し!とっても楽しい公演でした。ぜひぜひこの調子で続きまでやってほしい。大筋見るにロイヤルの話はしないんだろうし明智…ウッ、彼の勇姿を目に焼き付けておきます。

劇場の問題とかはもうしょうがないからね。席ガチャと同じくらい会場ガチャも不毛なので…今後は都内でやってくれるといいな程度です。

 

 

これからの観劇予定は血界ともしかしたらサイコパスも行くかも。幽白は家で配信を見ることにしました。

最近にわかにまた感染拡大が叫ばれているので、一日も早く落ち着くことを祈って日々手を洗います。

 

舞台「時子さんのトキ」感想 観劇前と後で二人の印象が全然違う

お久しぶりです! まこです!!
9月にして今年初めての観劇!!!!!しました!!!!!!!!嘘でしょ!!!!!?

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(会場内ビジュアル取り忘れがち、というかポスターあったか?)

いや本当は推しの主演舞台がたくさんあったんです、チケットもたくさんあったんですよ。シアタークリエに立つ姿を見たかった。
でも2020年、例のあれで公演は軒並み中止、舞台によっては再開したかと思ったら数日でまた公演中止に・・・

特に私は、近場とはいえ関東圏外からの遠征になるため、会社からも東京移動NGが出ており半年以上自粛期間を過ごしていました。

朗読劇や控えの間、ファンクラブによる過去イベの動画配信など様々な形で姿を見てはいましたが、やっぱり演技をする姿を劇場で見られる体験は格別でした。今年初めて拍手をしました。

 

舞台「時子さんのトキ」 東京公演観劇してきました!!!!やっと言えた!!

tokikosan.com


以下ネタバレを含む感想です

 

シナリオについて

お話は、時子さんという名前のバツイチ女性が、ある日売れない路上シンガー翔真と偶然出会うところから始まる。
翔真は正直歌は上手くない。けれど、youtubeの動画を見るうち路上ライブに通うようになり、翔真と時子さんは少しずつ親密な関係になっていく。
九州でやるライブに呼ばれたけど遠征費用が無い、ボイストレーニングを受ける資金が無い、翔真がお金で悩むたび、時子さんは快く資金提供を申し入れる。
出世払いで大丈夫だよ、と笑って渡すと有難う、と感謝してくれる。今度返すね、と約束してくれる。
決して恋愛関係にはないが、離婚して離れ離れになった息子に出来ないことをしてあげているようで充足感があった。
そんな関係が何年も続き、翔真に貸した金額は1,000万を超えていた。疎遠になった息子は小学生から大学生へ成長していた。
しかし、大金を第三者に貸している事実は、周囲から見れば詐欺にあっているように感じるらしい。
ある時、詐欺被害者救済NPOの職員が時子さんの職場を訪れ、現実を見るよう説得してくる。
貸しているお金を返すためには、翔真は歌をあきらめ別の仕事を探さないといけない。それは嫌だった。
別れた夫、母と父のどちらと暮らすかで父を選んだ息子、翔真の知り合いを名乗る女性、陰口ばかりの職場、お世話になっているスナックのママ。
息子の心が離れた日、止まってしまった時子さんのトキはどこで動き出すのか

 


いや~~~~~まず公式サイトのメインビジュアル見てほしいんですけど(また貼る)

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わたし、この写真みて時子さん=ホステスなど夜の仕事についててクズを囲いこんじゃう依存症タイプの人
翔真=音楽なんて真面目にやる気は全くなく人から金をだまし取って生活してるガチ屑
だと思ってたんですけど違うね、全然違った。むしろこれは翔真+息子?
実際舞台上にいた時子さんはもっとその辺にいる等身大のオバサンで、翔真は才能が無いのを自覚しながら音楽をやりたい若者だった

特に翔真が、音楽を真剣にやりたいけど中身が伴わない夢追い人なのがしんどかった
路上ライブや動画配信もするけど、チラシ配りもライブ遠征にも何となく及び腰になってるところとか
アンチコメント、ボイトレなど歌が上手くないことを自覚させられる場面をなるべく避けるところとか、歌を別のことに置き換えたら誰にでも経験あることだと思う……つら……
もし時子さんと出会っていなかったら、もっと早い段階で北海道に戻って実家の農業継ぐっていう現実的な選択肢を取るしかなかったんだろうけど、
資金援助によってそれが続いてしまったことは彼の幸せでもあり不幸でもあるんだろうなあって……

 

大金の貸し借りをしていても時子さんと翔真の間には(多分)恋愛関係や肉体関係が無くて、でも中盤お金で少し揉めた時に、翔真が時子さんを抱きしめてキスをしようとするのね
時子さんは即腕を振り払って拒否するシーン、翔真が時子さんへの後ろめたさに理由を付けるためにそうしたのかなって思った
恋人なら援助してもらっても問題ない、でもただの一ファンからここまでしてもらう理由が無い
追い詰められた翔真が自分を正当化するためにそういう態度を取ったのであって、きっと時子さんのことを恋愛感情込みで好きではなかったんだろうなって
もちろん、側に寄り添ってくれる人としては大切にしていただろうし、時子さんを騙してやろうって気持ちは元々なかったように感じた
いや複数人の女性から嘘ついて援助してもらったりバイトしてないのにしてるって言ったり悪いところはあるんだけども!

夫が離れ、息子が離れ、何もなくなってしまったふところにスッと入り込んできた翔真とのやりとりは、他人が簡単に指摘できるほど騙す・騙されるの関係だけではないんだろうな
作中、時子さんは翔真の嘘に気づくシーンが多いからこそ、翔真がただのクズだったらここまで応援しようと思わないとおもう
社会から取り残されたように感じてる時子さんの中で、翔真を支えることが人生の支えになっていたんだろうな

そんな歪な関係を続けてきた中で、翔真の実家が自然災害によって大きな被害を受けたことを知り、時子さんは復旧費用として750万を貸すことに決める
これ! 時子さんへの借金1,000万のうち750万はこの実家の被災補填なんだよね
実家が被害を受けた今、歌で稼げない翔真に出来るのはすぐに実家に戻って復興の手伝いをすること
それを全額時子さんが補てんすることで翔真はまだ夢を見続けられる
いざ現実的な選択を迫られた時に、それをしなくていいよ、今のままでいいよって言ってくれる時子さんの存在は翔真にとってどれほど大切で、残酷だったんだろうなって……
それこそお母さんと同じくらい、無条件で自分を愛して守ってくれる時子さんにどこまでも甘えてしまうから、NPOに知られて詐欺に近い金銭の取引が明るみになってある意味良かったのかなと思う

 

あと実家の農家が被害にあって~ってあんまりにも嘘っぽくて、絶対これ信じちゃダメなやつ!!!って思ったけど事実だったの凄くないですか!?
時子さんも内心嘘だろうな…って思ってただろうから、本当だってわかった時のほっとした気持ちと、巡り巡って親まで知られてしまった羞恥心とが辛い ううう……
時子さん役の高橋さんの演技が本当に自然体というか、どこにでもいる普通の女性っぽかったためか、登場人物を身近に感じすぎちゃって一緒に辛い気持ちになった……
それでも、最後に息子のトキくんと向き合って止まっていた自分の時間がようやく動き出す、って素直な演出のお陰で、これから時子さんも翔真もそれぞれの場所で歩いていくんだろうな、ってすっと入ってきた
ただ、時子さんは翔真から口座に返済額が振り込まれる度隣にいた日々を思い出すし、完済した日は泣いちゃうんだろうなって思う
一緒に過ごした時間は嘘じゃないし無駄じゃないからこそ、止まっていた時を思い出す時があってもいいんじゃないかなって
それは時子さんもそうだし、翔真もそうあってほしいなと思った

 

とにかく、幕が下りた瞬間さっぱりとした気分になる舞台でした。

 


演出や舞台設計について

「今」しかできない舞台!って感じ
2020年をリアルに生きてる私たちにとって、飲食店の席をこまめに消毒したりマスクの付け外しをしたり来客に検温したり…っていうのはもう一般的な光景になっちゃってるけど、
それを舞台上で何度もやるのにはびっくりした
正直感染症問題で劇場に行くこと自体何度も何度も悩んだから、現実と切り離したお芝居のなかでもそれをやるのか~って最初は面食らってしまった
でもコミカルに演じてもらえてるし、モノローグによる過去回想も多いからマスクしてるところのシーンは2020年!って分かりやすくもあった
2020年の人間が生でやる舞台だから受け入れられる演出って感じがしました、多分映像作品だったら後々見返すと何してるのか分からないよね(円盤にはなるけど)

 

出演者の衣装が皆白色で統一してあり、時子さんだけが色つきワンピースでいるのは正直終盤まで気付かなかったです 
皆アンサンブルもやるしそういう服装なのかなって……
ラスト、止まった時計が(物理的に)動き出してから出てきた息子が色つき衣装で出てきたとき あ!って思った、恥ずかしい
思い当たってからは、時子さんの世界は本当に彼女一人しかいなかっただな、とか、あんなに近くにいる翔真も真っ白なんだとか逆に考えすぎちゃったから良かったのかもしれない
終演後パンフレット読んでその部分は納得しました

 

座席が上手のはじっこだったんですが、大きな舞台装置に遮られることもなく、落ち着いて見やすかったと思います
ず~~っと舞台ど真ん中に小便小僧が置いてあるのよく考えるとシュールw


登場人物について

上にも書いたけど、時子さんが本当に身近なおばさんだった
リアクションが大きくてイチイチ古いの。キスを拒んだあと、距離を取ってから唇と股間を手で隠すの何!?マジで!?って驚愕した
ノローグが多いのに噛まないでしっかり伝えてくれるの凄い、聞き取り易くて嫌味が無い女優さんでした

 

翔真はクズだけど悪くなりきれない男性
知り合ったらもれなく不幸になりそうだけど、隣にいる間はめちゃくちゃ幸せにしてくれるんだろうな
ほんとに生で拡樹くんを見るのが久しぶりすぎて、最初エアギター弾いてるの見たとき胸がいっぱいになったな……
前あった朗読劇の時は、こっちが心配になるくらい噛みまくりとちりまくりだったので、きちんと稽古期間取れたみたいで安心しました
真っ白な服似合う男ランキング2020第一位

 

矢部太郎さんのランドセル姿を見られるのは時子さんだけ!(誇大広告)
兼役で何役かやってましたけど、NPO法人の男の喋り方めっっっちゃ腹立つ!!でもこういう人いるわ!!!分かる!!!
自分の中でこういう時はこう話す、って台本が出来ちゃってて、終始棒読みになる役所の人みたいで笑っちゃった
演技の幅が広い人だ

 

あと私が好きだったのは翔真の支援者その2の女性w
コテコテのヤンキー女性で前髪も上げてオラついてくるのにやっぱり優しいの、嫌いじゃないなぁ

 

 

感染症対策について
今だけの特別対応、実施される主催者側もご苦労があったことと思います
既に千秋楽を終えた頃書いているので、何事も無くて本当に良かったです

どのような対策があったかだけメモ程度に書いておきます。私個人としては全く不安は感じませんでした。

 

・座席は前後左右空けの互い違い、1列目は使用せず3列目の人にはフェイスシールド配布(ほとんどの方つけてた)
・チケット確認前に体温チェック、踏むタイプの靴裏消毒、いたるところに手指消毒液設置
・チケット半券は自分で切る
・物販はパンフ+数点、DVD予約は基本WEB誘導、現地で予約用紙記入する際は未使用・使用済みボールペンを分けて管理
エスカレーター乗り口に係員の方が常駐、前のお客さんと間を空けて乗るよう指導

 

あとコロナ関係ないけど初めてのよみうり大手町ホールでした。

駅直結なの100万点あげたいし中の施設も綺麗だしトイレも混んでないし(これは座席数絞ってるだけかも)椅子もふかふかだしここ大好き、また来たい

 


は~~~思い返すと久しぶりの観劇でしたがとてもとても充実した時間になりました
やっぱりお芝居見るの好きだな~~~

GOTOトラベル系も始まってるし対策を万全につつ、チケット取り解禁しました。幽白は全落ちなので配信祈願、あと血界舞台も見たいし来年の最遊記は絶対取る(決意)
9月のこの感想をだらだらと書いているうち、10月頭にペルソナ5の舞台第二弾も見てきたのでその感想も早めに書きたいです!!

あとGW中暇でなんとなく書いたあつ森記事が死ぬほど読まれててびびった、みんなちゃちゃまる好きだね私も!!!!!

「PERSONA5 the Stage」舞台ペルソナ5 感想 歌って踊って戦うジョーカーが可愛くて世界が救われた

明けましておめでとうございます!まこです!
新年ですね~!年始に実家への手土産で買ったチョコレートケーキにネズミ型のクリームが絞ってあって、耳のまんまるさとかとがった鼻の感じとかめちゃ可愛くてにこにこで持っていったら姪ちゃんも気に入ってくれて、写真撮る隙もなく即食いでした。食べる姪ちゃんも可愛いからいっか!

年末、「PERSONA5 the Stage」舞台ペルソナ5、ぺごステ見てきました~!続編決定おめでとうございます!!

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※会場でポスター撮り忘れたのでリーフレットとプレミアム特典のチケットホルダー写真です(めちゃくちゃ反射している)
舞台血界戦線から数えて銀河劇場三連打、やっとモノレールで行く知恵を付けました。

原作履修済みの感想です、ネタバレ気にしてないので注意。


******

 

悪人が運営する豪華絢爛なカジノ施設から「オタカラ」を盗み出す主人公ジョーカーとその仲間の怪盗団。主人公は、追手が迫る中華麗に身を翻し、ステンドガラスをぶち破って建物の外に逃げ切ったところで、機動隊に囲まれ一人だけ身柄を拘束されてしまう。
そのまま警察に連行され拷問まがいの尋問を受けるも、仲間の情報は一切語らずほぼ黙秘を貫く。警察官の怒りが膨れ上がる中、とある検察官が伝手をつかって強引に尋問を交代する。二人きりの尋問室、真剣な表情で問う知り合いの検察官を前に、主人公はなぜ悪人に対する怪盗行為をするようになったのか、その一部始終を回想する。

――それはある夜、路上で言い合う男女の仲裁に入ったあの時から始まった。


めちゃくちゃ踊る!動く!歌う!!そして戦う!!
前情報0だったし、前作のP3、P4舞台も見ていなかったのでここまで歌うとはびっくりです。明智・冴さん含め仲間側の主要キャストは全員ソロ曲ありました。女性陣より男性陣の方が歌が上手かった印象です、特にヒデ様歌うっっま!
お話としては、ニイジマパレス潜入~回想スタートからのカモシダパレス攻略終了~打ち上げバイキングまででした。丁寧に説明してくれるから割と原作未履修でもなんとかなるかもしれない、けどアニメくらいは見た方が楽しめそうです。


キャラクターについて

猪野さんのジョーカーが、あのですね~~~~~え~~~~っと、はちゃめちゃに可愛い、推せる、推した
私の想像していた脳内主人公そのまま+ほんのちょっとだけ可愛いにステ振りした主人公像で、観劇中にウワ可愛い~~って悲鳴漏らさなかった自分を褒めてあげたいです。ヴィジュアルにはどちらかというと可愛い<<美人寄りなんですけど仕草が可愛い
制服の時は猫背で前髪重めで言葉少なで本当に闇抱えてるね君…って心配したくなるんですが、怪盗服になったとたんイキイキとシャドウ(敵)倒すし背中使って華麗に二階に上がるしコードネーム付けでおかしなギャグ飛ばせるしキャラ解釈が好み過ぎました。同じ髪型なのに表情で全然見え方が違うの。
主人公のソロ曲の歌詞が割と後ろ向きというか、正しい行いと思って女性を守ったのに冤罪で前科付いちゃってシンドイ…ハア…みたいな感じ(うろ覚え)だったのに、開き直った心の中では割と面白キャラなのがギャップで好き。
ゲーム内1.2を争う位好きな台詞が冒頭の尋問時の「お注射もう一本いっとくか?」というモブ刑事の言葉なんですが、こんなドドド好みなジョーカーに向けて本当に一言一句そのまま演じてくれてありがとう…世界に感謝…

竜司と二人で牛丼屋に寄るシーンがまた良くて、あの日替わり?アドリブ?かわいすぎて呼吸忘れるところでした。
私が見た回では、竜司が勝手に主人公のどんぶりに紅ショウガ山盛りにしたお返しに主人公もありったけの紅ショウガを竜司のに放りこんで、二人とも台詞がままならないくらい辛さにむせながら食べる、って流れで、会場中に広がる美味しそうなリアル牛丼の匂いも合わせてお腹抱えて笑いました、あれマイムじゃなくて本当に食べてますよね!?


あとは鴨志田、むしろぺごステの半分は鴨志田卓で出来ているといっても過言ではないと思っています。
ともすればよくある2.5次元舞台で終わるところを、鴨志田役のしゅんりーさんが抜群の演技力と肉体美でぐわっと引き込んでくれた感じ。日替わりというか怪盗団の早替え待ちの日替わりトークでもだれずにきっちり場を回すし、バレーボール持って振りかぶられるだけで圧がすごい。とにかく舞台に出てきただけでも存在感が大きくて、彼を鴨志田役にキャスティング出来たことが一番の奇跡みたいなものでは…としみじみ感じました。
ゲーム内の鴨志田より嫌味なくすっきりとした悪役、といった印象で、小物なのに乗り越えるべき大きな壁になっていて、1作目の敵として100点満点超えて大満足です。あとアンサンブルさんがやってたパレス内の認知存在の杏殿のスタイルが物凄くメリハリボディで、あの肉体美を誇る鴨志田の隣にいて見劣りしないの綺麗…


竜司も杏ちゃんもアクション含め素敵でした。
主人公があんまり喋らない代わりに竜司が中心になって色々事態を動かしてくれてるので、演技の丁寧で上手い塩田さんがやってくれてこれもまた安定感がすごい。釘バットに振り回されずあんな器用に戦えるの見惚れちゃうなー。竜司ラップ出来るってよ
杏は何が凄いって鞭を器用に使ってのアクション!
この前見に行った幽白舞台もローズウィップで振り回してたのは一瞬だけで殆どは剣で戦っていたから、3次元かつCG加工無しだと鞭での戦いって無理があるんだろうなと思っていたんですけど、そんなことない!杏は攻撃も防御も全部鞭でやりこなして、むしろ打たれて敵が倒れることへの説得性すらあるキレのあるアクションっぷりで、猪野くんを目で追ってたはずなのに気づけば杏殿の鞭捌きに見惚れてました。めちゃくちゃ稽古したんだろうな。


あとはモルガナが着ぐるみなこと。最初5分ほどは抵抗あったんですが、大谷さんの吹き替え聞いてると全然イケました。むしろ終盤にはあのでかい頭に愛おしさすら感じます。
ただ吹き替えがあまりにプロで、舞台上では違和感ないんですが暗転の際俳優陣含めて事前に収録した台詞流す場面で、俳優陣の慣れない録音とプロ声優の掛け合いがぎこちなくてちょっとだけ違和感ありました。しょうがないね。


明智は爽やかなのにうさん臭くて最高。令和で最も黒手袋似合う男なのに吉祥寺のカフェに呼び出すんだからもう~~


ただし、ちょっと残念に思ったのは祐介の出演時間。
カテコで小南くん本人も自虐的に言ってましたけど、モブより舞台上にいる時間も台詞も短い!オープニングで10秒ほど踊って、エンディングで杏を呼び止めて2分位喋って、最後カテコ挨拶終了後の次回予告で怪盗服で20秒ほど見得を切る、って感じで殆ど出番らしい出番ありません。下手したらカテコ挨拶で並んでる時間が一番長いまであります。なのに告知ビジュアルにもグッズ展開(ランブロにもいる)もばっちりで、祐介・小南くん推しでこの舞台見に来た人はびっくりするんじゃないかな…実際一緒に見に行った小南くんのオタクは出番これだけ!!??って怒ってました。客寄せパンダかなーうーん…
活躍するのは次回公演からなので、それこそ次回予告でサプライズ登場!の方が話題性があったんじゃないかなと思いました。そこだけはちょっと残念。

 

演出や舞台設計について

内容からしても投影多用は想像出来てましたが、落ち着いてしっかり見ていられたので満足でした。多少3Dモデルが大写しになるとチープだった…?そこは3年前のゲームなので多少は仕方ないと思います。

セットは全て黒で統一、立方体をいくつか積み上げる形で奥行を出したり屋上や牢屋を再現してました。上手側と下手側の下2箇所だけは中に液晶画面を仕込んであって、そこに敵シャドウやモルガナ(可愛い)の映像を映していました。

衣装では、結構怪盗服の素材が薄いように見えて、みんなヒップラインがはっきりと出てて客降りの際ドキドキしました。
ストーリーの都合上、制服から怪盗服に早替えするシーンがあるせいですかね、体感30秒くらいでささっと着替えて出てきた感じだったので、分厚くて脱ぎ着しにくい素材だと難しいんだと思います。正直言えばもっと革~~みたいな素材が良かった。

アンサンブルの活用の仕方もうるさくなくて好みです。何か髪の長い男子生徒がいたような気がする、その方とポニテで足のほっそい女子生徒の方が印象に残ってます。
パレス内でバレー部員がパワハラにあってるシーン、ランニングマシンの上から釣竿でヤカンを吊るして水が欲しければ無限に走れー!っていうシャドウがちゃんといて笑いました。

あとゲームでは主人公にデフォルトネームが無く、作中でもジョーカーとか先輩とか屋根裏のゴミとか呼ばれてる仕様を生かして、主人公の名前を公募して日替わりで使っちゃおう!って狂気の企画をしてました。
幸運なことに私の応募した名前を使ってくれて!!めちゃくちゃ!!嬉しかった!!!!公式ツイッターで毎日どんな名前だったのか発表してくれてるんですが、その中に私のぺごくんの名前があるのを見て心臓止まるかと思いました…!銀劇の定員700人前後が私の脳内主人公を目撃したかと思うとホント泣ける、完全に受肉の瞬間でした
でもその回ちょうど別用事があって現場に入れなかったのが一生で一番辛かった…猪野くんがマイ主人公の名前で自己紹介する音源が欲しい、神様頼む頼みます

プレミアムチケット特典は撮り下ろしキャスト写真を使ったチケットホルダーでした。ここにもがっつり祐介いるじゃんと根に持つ。


全体として楽しかった!見に行って良かった!!です!!ほんと良いもの見た…!出来ることならもっと見たい、何回でも追いチケしたい!!
千秋楽に続編も発表されたのでこれからが楽しみダナ~~!!次回は東京じゃなくて横浜でやるので会場どこなのか気になります、横浜の劇場って行ったことないので!一瞬アンフィシアターかなと思いましたけどそこは舞浜で千葉でした。

 

去年末の観劇だったのに、長々書いてたら年を越してしまいました。
今年はどんな舞台を見られるかなー。とりあえず推しの出るミュージカルのチケットは確保できたので、春はそれを楽しみつつ出演映画を待ちます。
あと年末ぽろっと発表になった刀ステとミュの合同イベント?みたいなのが怖いです。アレ何なんでしょうね、テニミュで言う大運動会的な?早く詳細を教えて

最後に、ここ最近の観劇で、2.5次元舞台における原作声優への声寄せ(声マネ?)についてい色々考えるところがあったので、次は舞台観劇感想でないものを少しずつ書き溜めてます。

「テイルズ オブ ザ ステージ -光と影の正義-」感想 突然ダンスバトルを始めるな

こんにちは、まこです。冬が来てますが、今年あんまり寒くなくて幸せ~
12月13日(金)テイステ「テイルズ オブ ザ ステージ -光と影の正義-」所謂ヴェスペリアの舞台見てきました!

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※よく見るとサイン入り

 

最近の観劇で銀河劇場が続いたんですが、階段を上り下りするのがしんどくなってきました…。劇場内のフロア移動もそうだけど中に入るまでのあのエレベーター周囲の階段すらつらい
舞台内容ネタバレあり、原作ゲーム既プレイでの感想ですのでよろしくお願いします。

 

全体の感想

めっっっっっちゃ駆け足で内容をおさらいするTOV ~ダンスバトルを添えて~

ユーリの住む下町で、生活必需品である水道機器が故障する事故が発生した。混乱の中、冤罪で幽閉された際出会った正体不明のお姫様に同行し、幼馴染に会うため広い世界を巡る旅に出る。仲間が増えギルドを結成する旅の中で、正義とは何か、世界を救うとは何かを自分たちの選択から選んでいく。

そして、立ちはだかる世界の仕組み、仲間の裏切り、尊敬する上司の背任などに心を痛めながら、時には剣を、時にはダンスで雌雄を決する…!

いや後半は半ば冗談ですけれど、想像できます?RPGを原作とした2.5舞台でダンスで戦うの。
戦闘シーン、6割くらいは原作の戦闘BGMに合わせて普通に剣で切り合っているのに、突然オリジナル音源で踊り出すからもう展開に頭がついていかなくなります。なぜレイヴンはあんなにダンスが上手いんだ…元からダンスで戦うキャラだったかもしれないという幻想すら抱くほど上手い…
さすがに終盤には慣れましたが、やっぱりなぜダンスだったのかはやっぱり分からないです、いっそラスボス戦でもダンスバトルしてほしかったまでありますね、さあ一緒に踊ってくれアレクセイ
ダンスバトルだと素人目には決着が分かりにくいので、あれ今どちらが優勢なのかな?と首を傾げてしまう箇所もややありました。負けた方はちゃんと膝をつくなどジャッジが欲しかったです(冗談)


あとはキャラ削りによるシナリオ改編が正直微妙で、納得できるところと出来ないところがありました。ザギ要らないからデュークは必須でしょマジで
オープニングで、PS3版のOPアニメ+鐘を鳴らしてを流しつつ全員集合するときに、パティとかデュークとか今回出てこないキャラを当然のように映すの度胸があるなと。
さらに序盤から喋らない犬のキャラ(ラピード)が二本脚で立ち上がって解説はじめたあたりで遠い気持ちになりましたし、その後全員出てくるたびにサイリウム振りながらキャラ名叫ばされたときは苦笑いしかなかったです。
物販にサイリウムがあったことと他の方のレポで使うシーンがあるって聞いてはいたものの舞台でペンラ芸要る?本当に必要?正気か??


ただし、ゲーム履修済みであればあーこういうシーンあったな、とかかいつまんでる結果名言集ばっかりなのでやっぱり見てて楽しいです、終始わくわくしました。

特にユーリを身代りにしたフレンが戦いの火ぶたが切って落とされるギリギリに戻って、『双方共に剣を引け!』と叫びながら客席から駆け上がってくるシーンがとても好きで…!リアルに見れてぐっときました…!その他にも選ぶんじゃねえもう選んだんだとかお前がどうしたいかだとかラゴウのあれこれとか良いところがいっぱいで…!欲を言うなら、最終戦前のユーリとフレンの一騎打ちシーンをBGM火花散らしてに乗せてみたかったです…!


色々加味した上で総合的には面白かったですが、どこか流行りはじめの2.5次元舞台を見たあの日を思い出すような、懐かしい気持ちになりました。

加えて、今回舞台を見ることによって、ゲームをもう一度やりたいという欲求が湧いたので、そういった意味での相乗効果はとても見込めると思います。やっぱりどうしても何十時間もかかるゲームの方が世界観に没入できるし隅々まで遊べるとは思いますし、舞台公演をきっかけにヴェスペリアを思い出し、今出てるスイッチやPS4のリマスターに流れればとてもいいんじゃないかなと。私もあそこのあのシーンってどんなだっけ?ってやり直したい気持ちになり、リマスター買うこと検討してますしてます。

 

キャラクターについて

衣装と!!ウィッグが!!低品質!!!
いやほんとこれに尽きる、演者さんは皆凄く良かったからなおさら。
ユーリ役の吉澤 翼さん、長い黒髪のウィッグでアクションするのにその都度絡まったり変な感じで貼りついたりしていて大変そうに見えました。
謎に光沢感ある衣装、特にユーリの腰回りのてろてろ感が気になってそこばっかり見てました、主人公なんだからもう少しお金をかけてほしかったです。
逆にキャラ写真で見た時鎧のチープさにうわって思ったフレンやアレクセイは、実際見ると結構綺麗に見えました。照明が当たった時の光沢の問題かもしれない…

どの方も原作に寄せよう、という気持ちが伝わってきて嬉しい、カロル最初出てきたときに背がでかっっってのけ反りましたが5秒で慣れました。皆さんとにかくお顔が綺麗でね、客降り多いんでプレミアム席からガン見しました。


特に、私ヴェスペリアでの推しキャラはレイヴンなんですが、令和の現在に素晴らしいレイヴン・シュヴァーンの演技見れたの本望でしかない…!
レイヴンの時は飄々としてるしよく踊るし(なんで?)シュヴァーンの時は生きることを諦めてそうな冷たい声で本当にいい。ムードメーカーだなあ


ラピードの文字通り体を張った演技も見ごたえありました
ほぼ全編四足で移動するし戦闘もこなすしユーリとはワン!だけで意思疎通するし、カロルと同じく全く違和感なく溶け込めてるの凄い
犬としての存在感が凄すぎるせいで、終盤一人一人が決意表明を叫ぶとき、ラピードが立ちあがって日本語喋った時!!!!!????ってなってしまった、いや人間が演じてるんだから喋ってもいいんだけどえっ喋るの!!?!?と脳内がおかしくなる感じ、分かります?
多分劇中喋ったのは2・3回だけと思いますけど、MVPは彼に差し上げたいです。お疲れ様でした。


脚本・演出について

情報公開当初からあの長い話を2時間と少しで纏めきるの大変だろうなと思っていたのですが、まさかこんなにさらっと触れるだけになる部分があるとは思いませんでした…怒涛の情報量
きちんと流れが作れていたのはアレクセイ・フレン・シュヴァーン達騎士のやり取りと、ドン関連!
ドンとかギルドの話は凄く良かった、なんでこんな尺使ってドンの決意から自決まで受け止めなきゃならないんだ…うう…知っていても辛い
アレクセイの暗躍も、2時間15分という短い時間の中で少しずつフラグ立てていったので、ゲームより流れは分かり易いかもしれないです。フレンの不憫な感じも強調されつつ…


逆にあんまり踏み込めていないのがリタ・ジュディス、リタは終盤でエステルの力を抑える発明をするところがカットだったので、何で力を使うなって厳命されてるエステルがラスボス戦で秘奥義使ってるんだ?って謎の展開になってたし、ジュディスは出番が後半だし耳で聞きとるだけでは難しい専門用語いっぱいだしで大変だったろうなと。


冒頭でも触れましたけどデュークが不在なので、デインノモス(皇位継承にも使う超重要な剣)がその辺の森にあって以降ユーリ達が持ち歩けてるのとか、最後突き落とされたユーリが自力で帰ってきたりとか少しもやっとする部分があります…キュモールを削るのは分かるけどデュークは残しておいてほしかった
それ以外は脚本に特に不満も無く、プレイしたことがあればまあ分かるかなという感じです。エンテレケイアとかフェローとかザウデ不落宮とか耳慣れない単語も多いので全くの初見では難しいかも。けっこう地名とかは字幕で出てたので、そういう専門用語の字幕もあればより優しかったかもしれないです。

要所要所でゲーム画面そのままの演出が多く、
パーティ加入時の名前メッセージとか、戦闘に入る時の画面ガラスが割れるようなエフェクトとか、四角い枠の中から顔だけ出してスキット再現とかくすっと出来る部分が多くて、あっこれあれだ!って発見が楽しかったです。


あとは問題児のサイリウムとコール&レスポンス
観劇の最中は促されれば名前くらいいくらでも呼ぶ!!って高まってましたけど舞台上から「俺の名前を呼んでくれるかー?せーのっ」「\ユーリー!!/」「へへっ悪くないな」って言葉を交わし合う集団おかしくないですか??(台詞はうろ覚え)
ただ、少し時間が経った今振り返ってみると、駆け足でシナリオ追う中で、各キャラの名前呼びのシーンが緩急のメリハリになってて良かったかもしれないと思えてきました。
とにかく話ががーっと進むので、キャラ名を呼ばせることで観客の置いてけぼり感が薄れるというか、舞台をより近くに感じることができるのではと…コーレスのリアクションによって笑いも挟めるし物販も捗るし、実際私が見た回はサイリウム売り切れでした。
でもですね、許せるのはそこまでで、終盤の超シリアス場面でヒロインのエステルが敵に捕らえられ、そこから抜け出すために渾身の力を振り絞る…って場面で「さあ、みんなもサイリウムを振ってエステルを応援しましょ」はおかしいと思うんです!!
そこで一気にがっくり来ちゃいました。真剣な表情で敵と対峙する場面で、剣の代わりにペンラを持つな。
私の結論としては、名前呼びのコーレスは要るけど最後のエステルがんばれー!は絶対いらないです。

 

その他


平日マチネ観劇のせいもありますが、私の座った下手ブロック、横一列誰もいなかったので少し客入りがさみしかったですね…後方の一般席はかなり埋まっていたように見えたのでリピーターが多いのかも?
楽しい舞台ではあるので、アビス・ヴェスペリアときてさらにその次も続くと良いなと思いました。そのためには何が必要だろう、口コミ?分からん…もし次がグレイセスかゼスティリアだったら絶対見ます
ちなみにプレミアムチケットの特典はパンフレット+複製サイン入り日替わりブロマイドでした。フレン役の方絶妙に字が下手で推せる
グッズ売り場はちらっと見る程度ですが、開演前終演後どちらもスムーズに買えていたようです。ランブロ無いの助かる―と思ったらランダム缶バッチはありました。2.5舞台の闇。


次の観劇予定は今週末、P5舞台です。また銀河劇場だ…!
来年の推しはクリエ舞台2つに加え出演映画もあるので今から楽しみです!!どんどん活躍の場が広がるのをリアルタイムに追えて幸せです♡

最後に、前回までのブログにスターくれた皆様有難うございました。
押してもらえるの嬉しい!と思ったので、最近は自分でもいいね代わりに押す様になりました ハッピー!

舞台「血界戦線」感想 原作をぎゅっと凝縮しつつ技名はしっかり叫ぶ

こんにちは、まこです。

すっかり季節は秋…コートなしで外出するのが辛い季節ですね。

観劇感想!舞台血界戦線見てきました!!
11月7日(木)のマチネ回です。

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公式サイト

www.marv.jp


原作既読済み、というか今回は推しが出演しているからではなく純粋に原作が好きだから見に行ったので、いつもと若干評価ポイントが違うかもしれないです。

例のごとくネタバレ気にせず書きますのでご注意を。


全体の感想

原作の10巻までをぎゅぎゅっと2時間半にまとめました!って感じでした。
まさに忙しい人のための血界戦線
紹介するべき設定やキャラクターが多すぎて無駄な説明を入れている隙が無い、むしろ必要な説明すら削ぎ落としてない?と思うくらい怒涛の情報量で落ち着かない。原作未読で着いてこれた人いるのかな…
冒頭は『妖眼幻視行』の最初、レオがミシェーラから突然ヘルサレムズロットを訪問することを知らされるところから始まり、これまでレオが一緒に戦ってきた仲間たちとの思い出を振り返りつつ、到着した妹と一緒に現れたガミモヅに対峙、義眼保持者同士知覚外の戦いが幕を開ける…みたいな流れでした。
舞台上にドローン出てくるのはさすがに初めての体験。ソニックはパペット的ぬいぐるみ。

半分以上を占める各キャラクターの紹介エピソードが雑…というか本当に駆け足。原作の登場回をざざっとおさらいする程度で時間内に収めるには人数が多すぎた感がありますあります。ブローディ&ハマーとアリギュラのくだりはもしあれば次回に回した方が収まりが良かったかもしれないです。

こう書くとよくある2.5次元舞台そのもので面白くないんか…みたいなイメージを持たれるかもなんですが、今回は生演奏がとてもよかったです。
舞台中央奥、2階建てセットの1階部分に演奏ブースが常時設置されていて、かなりの頻度で演奏してくれます。
フルメンバーでの時もあれば、ピアノだけ、金管だけといった使い分けもされていて、曲調も世界観やイメージにとても良く合っていて素敵でした。
これが無くていつぞやのどろろ舞台みたいにアニメ主題歌挿入歌を多用!連打!してたらかなりチープな印象になっていただろうから、物凄く救われたんじゃないかと…
生で見た時の迫力は満点でしたが、反面配信や円盤で見返したときどういう印象になるかは未知数です。

あとアンサンブルの分までしっかり異界っぽい被り物だったり装飾だったりを準備してくれてたの凄く良かった…!ヴェデットさんもちゃんと触手まであるんだよ!通行人や飲み屋にいる客が明らかに人間じゃない見た目ってだけでめちゃアがる、私今血界戦線、HLの日常を垣間見てるんだ~~ってワクワクがとまらないです。そう言った意味で、世界観構築は本当にしっかりとされてて、受け取る側にもそれが感じられました。


キャラクターについて

ほぼ皆、事前に公開されてたビジュアル以上に仕上がってて良かったです!


特にレオが良かった~~、アクションも長台詞も文句なく主人公としてちゃんとそこにいてくれることへの安心感がすごい。
義眼どうするのかなーと思ったら照明効果+ゴーグル光らせてました、なるほどな。
身長的なサイズ感からも百瀬さんがレオでぴったりでした。ハローミシェーラの落ち着いた発音が好き。

 

クラウス・ギルベルトコンビは原作再現度の高さが尋常じゃない
クラウスといえばあの大きな体…日本人男性には無理だろ…と思っていましたが舞台上で見ればかなりの存在感!なるほど紳士!!
血闘術シーンに合わせ背景に技名がばばばーと出てくるの、派手なモーション付きで実際生で見ると滾ります(終盤演出のミスかタイミングが合わなくて同じの2回流れちゃったけど)
ギルベルトさんの語り聞いてるとめちゃくちゃ心落ち着く、私にも紅茶入れて欲しい

 

ザップは凄い、もうそれしかないです。
というか今回の舞台ザップがいなければ成立しなかったのでは…というくらい全体の雰囲気を作るしコメディ担当も欠かさないし活躍度合いがすさまじい。まさか光るマグナムまでやってくれるとは思わなかった。
チンピラ感ある戦闘アクション、師匠の代弁時の嫌そうな声、客降りの頻度(多くない!?)どれも良かったー!滑舌がいいのか、日ごろ耳にしない陰毛大王とかウスラしっとりさんとかの罵倒語までちゃんと聞き取れました。
作中で一番好きなキャラクターだったのでめちゃいい演技を見られて大満足です。
猪野さん、私の推しキャラ(大倶利伽羅とかザップとかジョーカーとか)を演じることが多いので最近二推しくらいになってきました。
色んな作品で見る度、別人かってくらい印象が違って感心しちゃう。

 

ブロ&ハマーというかドグ・ハマーがスタイル良!!!!足ながっっっ!(長光の時とほぼ同じ感想)
デルトロとの距離感というか信頼が伝わってくる語りが凄く良い、最後ガミモヅ戦終えた後、拳と拳をぶつけ合ってるのみて声出そうになった…!
悲伝ぶりに拝見してかなり演技が自然になってました。最初名前は見覚えあるけど…?って思い出せなかったくらい。

 

ティーブンだけが今回とても残念でした。(以下ちょっと厳しい話)
分かる、アニメが先行している作品だとその声優に寄せたい気持ちは分かる。そして旧ニューヨークが舞台でダンディな男性役、ホームパーティを開いて友人と楽しく談笑し小粋なジョーク飛ばすシーンもある。
でも、それら全てを合わせると、やけにステレオタイプな外国人…というかなだ〇武のやってる通販番組のモノマネ(ディラン)のような、30年くらい前のホームドラマに出てくる吹き替え済みの男性のような、そういう上っ面的な演技になっているように見えました。さらに宮本声に聞こえるか?私には聞こえなかった。
ほんとに一人だけ大げさすぎて挙動が不安定で、全然周囲とマッチしてないです。一緒に戦闘するシーンが多いK・Kの方が上手だから、掛け合いも微妙なテンポになっちゃってる。
あとアクションシーンで蹴り技ではなく殴り中心なのもキャラ解釈としてどうなのかな?と思っていましたが、これは噂レベルですが公演中怪我をされたような話もあってそれならしょうがないか??
初日からまだ1週間たってないですが、これからの公演心配です。
色々踏まえて、登場するたびうーん…と首を傾げてしまいました。ビジュアルは100点。今まではむしろ好きな部類の俳優さんだったのにどうしてこんな…

 

ツェッドは出番が短い中でも、立ち姿が綺麗でとても印象に残ってます。
ザップの軽口にちゃんとついてこれるのイイ!この3人でランチ回見たいなー!寿司食べよう寿司

 

女性陣は全員可愛い!素敵!特にアリギュラかわゆ~~~!動きがほんとに可愛いの!よく踊るから白い手袋が映える映える。
チェインが消えるのはどう表現するんだろうって思っていたら消えなかった(心で感じろ)
人狼大作戦の話が大好きだからいつかやってほしいです。
モブですけどシニョリータっぽいブラッドブリードのお姉さんが綺麗なの、新体操を嗜む長老級。

 

シナリオ、演出について

シナリオ自体は原作なぞりなので特に問題なく。
ただやっぱり詰め込みすぎる&分かりにくい部分も多々ありました。
Day In Day Out(レオが財布すられながらスティーブンがホームパーティ開きながら呪われたザップがネコ探ししながらチェインが飲み比べ勝負する話)って紙で読む分には凄い好きな話だけど目まぐるしすぎて舞台上でやられても困る…
そもそも最後にザップのネコは無事見つかったのか?オチがつかめないまま次のエピソードに行くから頭の中がこんがらがっちゃう。もう少しいい感じにまとめるか、無理にこの話を使わないでほしかったです。
対して終盤の妖眼幻視行はオープニングから丁寧に流れを作れていてよかったです。ミシェーラが回想含めちょくちょく登場してくれるから現実味が増すし。
ガミモヅが義眼を使ってホテル内の人を死んでるのに生きたように見せかけるシーン、沢山いるモブが全員巻き込まれたから!?!?ってなりましたけど、それほどの影響規模がある力なんだって誇示するのにぴったりすぎてぞっとしました。
最後のギリギリのところでライブラメンバーが駆けつけてくれるところとか、光に向かって~のくだり、生で見るとこみ上げるものがありますね…!

 

演出は、先に書いた生演奏のお陰でかなり底上げされたなという印象です。
ザップに呪いをかけた娼婦の女の子が、舞台からはけずにピアノの前に座って演奏はじめたのには驚いた!すごい多芸な方だ…!こういうところは好き。
セットのあちこちが印象的に赤く塗られていたり、血をリボンや布で表現したり、ザップとツェッドの武器が不気味に輝くのが普通の街じゃないんだな、と思わせてくれてよかった。
それでも要所要所でいらないなこれって部分も多くて。
特にスティーブンが銃を構えた元友人に包囲されるシーン、10人くらいの敵が1台詞ごとに銃を下ろして立ち位置変えてまた銃口を向ける…とか戦闘中なんでしょ?あまりに緊張感がない…
終盤車いすに座るミシェーラの傍でレオとガミモヅが戦うシーンも、謎の白い妖精みたいな衣装のアンサンブル女子たちが目まぐるしく車いす押してはミシェーラの立ち位置変えるものだから、心の中でいや落ち付けって!そこにいろって!!って突っ込んでしまった。

 

特に嫌だったのが、ミシェーラが簡単に立ち上がってしまうところ。
彼女のアイデンティティとして足が不自由な中生きてきたって点があるはずなのに、レオと2人の場面、会話の最中回想シーンに移る時に車いすから立って自分で歩いて少し前方に寝そべるの。
今の時間軸から回想シーンへの移行とか、その後横で寝転ぶレオに亀の騎士の絵を示して話をしなきゃいけないとか(原作も確か寝てる絵だった)とか分かるんだけど、分かるんだけど…歩いてほしくなかったっていう厄介なオタクの気持ち…汲んでいただけますか…こういうときこそアンサンブルで隠してよ…
これはご本人の演技の問題かもしれないけど、「足だけが動かない時期」と「足に加え目も見えなくなった後」で演技に違いがなかったのもちょっと気になりました。
ホテルに入ってレオを見つけて名前を呼ぶ…ってあれ!?見えてないんだよね!?と混乱しそうに…うーん…見えてない感がもう少し欲しかったです。

 

後はセット移動が激しいとか、アクションシーンが多いとかはこれまで見てきた西田さんの舞台と共通する点でした。それもこれも音楽の力で上手く中和されたので、音から伝わる力ってすごいなあと再認識。
アッこんなに生演奏&アニメ色無しを絶賛した後で言うのもアレなんですけど、ランブロでも個ブロでもいいから1期EDの衣装での各キャラクターが見てみたいので次回あったら金を払わせてくださいお願いします…

 

その他

物販の並びはそこそこ普通、開演前30分くらいが一番混んでるのでそこを外した前後がいいかも。ランブロ5枚買って2枚同じ柄が被ったので隣のお姉さんと交換してもらいました。
今回特典ありのプレミアム席での観劇でした、ただ左右ブロックだと投影関係の見え方がなー、お金積んでるんだし前方席じゃなくてもいいからセンターブロックだけがいい(強欲)

ちなみに今回のプレミアム特典グッズはフルカラーキャラフォトブック!ランブロに入ってるみんなの食事風景まとめ(別カット?)といった感じでこれが凄く良かった!!もう全部の舞台これにしてほしい!!缶バッチとかトートバッグより写真集とかインタビュー集が欲しい、大切にします。

 

原作への思い入れが強すぎてやや厳しい点ばかり書きましたが、全体として見に行って良かった!です。
キャラクターの再現度ももちろんですが、世界観を体感できたことが幸せでした。もし次回があればぜひ行きたい!!

 

久しぶりの銀河劇場はやっぱり若干遠かったな~~(りんかい線で行くな)
開演前の時間つぶし&昼食にビーナスフォート行ったんですけど、天王洲アイルまで一駅じゃないですか。
地方民ゆえ土地勘が無いので「天気もいいし海沿い歩いていくのもいいいかも~」なんて言ったら友人に苦笑いされました、まさかトンネル挟んでるとはね。お台場奥深いわ。

 

次は12月のP5舞台の予定です。ロイヤルも届いたし復習しないと!
あとはヴェスペリアの舞台を見に行くかどうかでちょっと悩み中です…これまた銀河劇場じゃん!好きなの?いや嫌い…二階席三階席ひいたときの絶望感すごいし…