夜間飛行

アラサー女のオタク生活記録

舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣-感想 外は雨でも心は青空

こんにちは、まこです。

舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣-
刀ステ冬の陣行ってきました!とっても綺麗な青空のポスター。

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公式サイト

stage-toukenranbu.jp

 

これまで数々公演重ねてきたこのシリーズ、実は悲伝までしか見てませんでした。(そこで推しが死んだから)
三日月が出てる間は何が何でもチケ取り頑張ってたんですが、出番がひと段落してからはちょっと距離を置いていたところでこれ!夏の陣で再開!!!うそ~~~ってひっくりかえっちゃったな

急遽本腰入れて観劇準備をはじめ、夏の陣をしっかり受け止めるには前編である冬の陣も行かなきゃだめだよねということで、数年ぶりに刀ステ浴びてきました。

見ていない分の公演については円盤で履修中ですが、まだ追いついていない部分もあるので感想がおかしかったらすみません。
以下内容のネタバレのある感想文です。

 

全体の感想

見ごたえあって面白い! けど長い!
やっぱり休憩有りとしても3.5時間は辛いですよ~~~おしり死んじゃう

もう1万回以上言われてることだと思いますけど歴史上の人物の尺が凄いですね、同じこと何回喋るんだって途中意識飛びそうになった

 

あらすじ

豊臣秀吉亡き後、息子秀頼が徳川家康と争い最後の合戦大阪冬の陣に挑む時代に、歴史修正の兆しを察知した刀が送り込まれる。
真田丸を視察してスカウトされたり未来の同じ本丸っぽいところから来たらしい太閤左文字ちゃんの諸説ミュージカル観劇(可愛い)してるうちに、
時間遡行軍の中に見知った顔を見つける。男は弥助といい、今は豊臣に仕えており以前の戦いで倒したはずだった。
弥助は真っ当な形での歴史改編は諦め、戦の勝敗など根本的な歴史の流れを守りつつ秀頼の身柄だけを鹿児島へ逃がそうと考えていた。
ただ逃がすだけでは歴史改編と言われてしまうが、鹿児島にはもともと秀頼生存説が伝わっており、それを「諸説」として考えれば正しい歴史の流れの一つであると主張したのだ。
これを成功させ自らの刀に逸話を与えることで、弥助は亡き審神者の腕を取り込み織田信長を守るため歴史跳躍を可能とする刀剣男士を生み出そうとする。
刀たちは、正しい歴史を守るため彼らと対峙する。

 

まず、この諸説って考え方が凄く好きでした。
義経がチンギスハンになったとかのぶっ飛び伝説もあるし、どれが正史でどれが間違いかなんて当人でないと分かんないですよね。
必死に落としどころを考えて行動する弥助側に感情移入しちゃって、大枠は変えないなら別に誰にも迷惑かけないし「そうだったかもしれない」って説をよりどころにするなら全く無かったわけでもないし問題ないのでは…と思えてしまったから、それでもダメなんだ!って否定するこちら側の義があるようなないような、悩んじゃいました
もちろん刀側は少しの改編もさせない!って前提だから、一つの例外を認め始めるときりがないし、それを認める・認めないは主側の判断だし現場で臨機応変に考えろは無理だっていうのは仕方ないとは思います。
お互いの思いをぶつけ合ってどっちも分かるな~~~ってうんうん頷きながら見てたら、最後歴史上の主要人物がさっと死んでしまって、それをカバーするために刀剣男士が「代わりをやるか」って話し始めてエッッッッそれでいいの!?って驚いたしその流れみほとせで見たやつ!じゃん!!
代わりに演じてどうにかなる程度の歴史って整合性難しそうってみほとせのときも思った、数年ぶりに同じジャンルで同じ疑問にぶち当たる

今後どうなるのか気になりすぎるから夏の陣と交互にやってほしい


キャラクターについて

加州清光が可愛い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

やべーーーですよ本当に、キャスト発表時からビジュアル解禁時からとにかく楽しみにしてた、その期待値以上を発揮してくれる私の初期刀LOVE
いや可愛いとも違うか、綺麗、綺麗な男の子 周りをしっかり見てくれてる同じ大学のサークルの先輩って感じ。うっかりガチ恋しそうになった。
一人だけ新選組の刀だからちょっと時代が先の子で、今回出てくる歴史上の人物たちに直接の思い入れが無い分立ち位置がしっかりしてて安心感がある。
それでも、歴史を守ること=徳川家康を守ることがその先の自分と沖田くんとの出会いに繋がるから、今歴史を守る理由はちゃんと持ってる。
行動一つ一つに説得力があるんですよね、好きだ

あと中傷、もちろん清光に限らないんですけど前述の通り久しぶりの刀ステだったのですっかり忘れてて、ぼろぼろになったときアッッ……!そうだった、って心臓止まるかと思った。
気が付いたら周り皆オペラグラス構えてて、これもし横の通路でオペラグラス売ってたら何万だとしても秒で買ってた(売ってはいない)
それくらい覗き込みたかった……!くやしい
服装が乱れるとより男感が増すというか、雄みがあってドキドキしちゃったな。
殺陣もばちばちに動けるので彼がひとり出てくるだけで(衣装の色合い的にも)締りがよくて目を惹く存在だったな~~個人的MVPです


一期一振も超良かったなーーー
記憶が曖昧で弟たちの兄であることで自己確立をしているところに、他人を絡めない個人としての一期一振とは何だ?って疑問をぶつけられて思い悩むところとか、
清光と反対に歴史上の人物に思い入れがありすぎるせいで、諸説問題が出た時に命を救うだけなら…と即答できなかった部分とか、秀頼に関わる場面では人間より人間らしくて、
秀頼と二人きりで、お前は何者だって問いに答えるシーンが辛すぎてここだけ耐えられなくて泣いちゃった。弟は守るべき存在でもあるし、自分を兄としてくれる存在でもあるって苦しい…
何ていうんだろう、危うさ?アンバランスさが良かったです。
彼のことを青空って表現するのうまいなあ

テニスとかFGOで知ってたので動ける人なのは十分分かってましたが殺陣も出来るーーー!さすが!
姿勢がいい一期一振、解釈一致です。
衣装は凄くお似合いなのにご本人の頭が小っちゃすぎたせいか、ウィッグが浮いて見えてなんかフィットしてない感じが気になりました。髪型大事!!
中傷になるといきなり装飾失うから、見た目グレーシャツ羽織ってるだけに思えてとてもえっち

ただ、脇差の皆さんも含め誰が悪いってわけじゃないけど記憶が無いんだ的な話多くないですかね。
骨喰とか出てくるたびにでも昔のことを覚えてないし…って鬱られると話のテンポが微妙に悪いし、なによりそれ前も見たことあるから別の話ししよ!って思っちゃう。
虚伝含め焼けて前のことを覚えていない、って流れはかなりやったから、もう少し別の切り口が欲しかったなと思いました。
でも一期一振の兄問題をやるには弟自身がいないと説得力が無いし、うーーん難しい


山姥切国広は今日も可愛い!よし!
時系列的にしょうがないのかもだけど、また俺が近侍でいいのか問題を提起してて笑っちゃいました。
支えてもらう、支えたくなる近侍って稀有な存在だなーと思うので、この調子で悲伝まで突き進んでいただきたい(その先は地獄)
さらに、今回初出演?えうちの本丸にはずっと前からいましたけど?的ノリで清光が一緒に居てくれるので二人並んでいるシーンが多くて大満足でした。
掛け合いも背中合わせの殺陣も清光のこと清光って呼ぶのもエモ…って拝んでしまう

あとほんと不勉強で恐縮なんですけど えっ あなたいつかの未来でいなくなるの…?
姿を消してから帰ってくるくだりどの円盤見れば分かります? 心配が過ぎて心臓にクる
ただ修行に出てるだけとかならいいんだけど、三日月の前例とかあるから ほら 怖い
ひたすらに幸せになってほしい刀ランキング1位です

 

その他皆可愛いし懐かしい(宗三)しですんごーーく楽しんじゃった
気になる部分としては、行ったのが1月で公演始まってすぐだったせいもあるのか、正直殺陣に不慣れな方もいたように感じました。
特に終盤の全員が順番で出てきては真剣必殺するあたりとか、モブ兵の切られ待ち多かったり動きがもた…もた…としてたり、個人差がね、どうしても

逆に、千秋楽までにどれくらい上手くなるのかが楽しみなので円盤期待します。


歴史上の人物の中では、真田信繁役の鈴木くんの圧が凄かった!
ゲキレンのイメージから未だ離れられてない(私が)ので、あまりに強めの演技でびびりまくって休憩中にパンフの名前確認しました。
十勇士のあたりとか思い出すだけでまた心が潰れそうになる…みんなお互いのこと想いすぎだよ…

 

演出や舞台設計について

噂のステアラ、髑髏城ぶり2度目でした。
セットも映像もド派手、横に長ーーーい超巨大スクリーンと回転を生かした迫力のある演出はほんとにほんとに見ごたえがありました。
私、2.5次元舞台にありがちな、階段のついた四角い箱をアンサンブルが目まぐるしく動かしてセット組み替える演出を超多用するのあんまり好きじゃないんです(悪口)。
目が疲れるというか、そっちに意識がいっちゃって演者に集中できないのと、上に乗ったまま回転されるといつか落ちそうではらはらするので。

その点、固定セットをその都度回して使えるステアラはセットの作り込みもできるし見やすかったです。
ただ岩場のセットとかあんなに高く積む必要はあるのか…?2階以上はある階段をせっせと上り下りしてるうちに疲れちゃいそう。多分水演出は無かった。
疲れそうといえば、作りの関係上袖にはけるまでの移動距離が長くてそれも大変そうでした。ギリギリまで演技続けないといけないから普通の劇場より運動量すごそう

映像投影もかなり使っていて、前作までの登場人物をばーんと映してみたり昔話してみたり楽しげ。
チケット金額は相応に超高額にはなりましたが、現地で見る利点は十分あったかなと思いました。

あとは、さっきも書きましたけど時間配分をもう少し考えてほしい
史実の話が長すぎて多すぎて中だるみが必須の舞台は悲しいです。伝えたいことは十分分かるからこそ取捨選択をしてほしい。
今回の緊急事態宣言に合わせてマチネが11時~14時半っていう超ランチタイム公演になってしまったので、
事前に軽食を口に入れてたものの、最後のあたりお腹鳴ったらどうしようって気が気じゃなかったです。鳴りました。


感染症対策について

入場時検温、消毒、チケット切りは自分で
開演前物販はチケット持ちのみで凄くスムーズ、購入後そのまま入場になるので出られない
終演後は物販なしの規制退場
客席間隔明けなし、場内はロビーであっても私語禁止アナウンスあり

前方席のみ客席フェイスシールド配布
演者は口元だけのフェイスガード使用
これ、後方席から見る分にはほとんど反射しなくて気にならないんですが、どうしても声がこもってしまうのが残念
鼻のところ開いてるのに付ける意味はあるのか…

 

まとめると、数年ぶりの刀ステ、とても充実した体験でした。

当日ちょうど大雨で最寄駅からどんよりとした空の下歩いていったのと対比して、舞台上での青空が本当に本当に綺麗で、終わってからもずっと心に残りました。
何度か怪我・施設不備での休演があったことは心配しつつ、夏の陣のチケット先行もようやく始まり一安心しています。
これから後編の千秋楽まで、大きな事故などなく終えられることを祈ります。

 

年明けて初めての舞台観劇、今年は何公演見られるんだろう。最遊記チケ取りできなかったのもあって、観劇が趣味って言える程現場に入ってないの悲しい。

この後2月にヒプステ浴びて新しい沼を見つけたので今度はそちらの感想も書きたいです。渋谷サイコ~~~!!