夜間飛行

アラサー女のオタク生活記録

「テイルズ オブ ザ ステージ -光と影の正義-」感想 突然ダンスバトルを始めるな

こんにちは、まこです。冬が来てますが、今年あんまり寒くなくて幸せ~
12月13日(金)テイステ「テイルズ オブ ザ ステージ -光と影の正義-」所謂ヴェスペリアの舞台見てきました!

to-stage.tales-ch.jp

 

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※よく見るとサイン入り

 

最近の観劇で銀河劇場が続いたんですが、階段を上り下りするのがしんどくなってきました…。劇場内のフロア移動もそうだけど中に入るまでのあのエレベーター周囲の階段すらつらい
舞台内容ネタバレあり、原作ゲーム既プレイでの感想ですのでよろしくお願いします。

 

全体の感想

めっっっっっちゃ駆け足で内容をおさらいするTOV ~ダンスバトルを添えて~

ユーリの住む下町で、生活必需品である水道機器が故障する事故が発生した。混乱の中、冤罪で幽閉された際出会った正体不明のお姫様に同行し、幼馴染に会うため広い世界を巡る旅に出る。仲間が増えギルドを結成する旅の中で、正義とは何か、世界を救うとは何かを自分たちの選択から選んでいく。

そして、立ちはだかる世界の仕組み、仲間の裏切り、尊敬する上司の背任などに心を痛めながら、時には剣を、時にはダンスで雌雄を決する…!

いや後半は半ば冗談ですけれど、想像できます?RPGを原作とした2.5舞台でダンスで戦うの。
戦闘シーン、6割くらいは原作の戦闘BGMに合わせて普通に剣で切り合っているのに、突然オリジナル音源で踊り出すからもう展開に頭がついていかなくなります。なぜレイヴンはあんなにダンスが上手いんだ…元からダンスで戦うキャラだったかもしれないという幻想すら抱くほど上手い…
さすがに終盤には慣れましたが、やっぱりなぜダンスだったのかはやっぱり分からないです、いっそラスボス戦でもダンスバトルしてほしかったまでありますね、さあ一緒に踊ってくれアレクセイ
ダンスバトルだと素人目には決着が分かりにくいので、あれ今どちらが優勢なのかな?と首を傾げてしまう箇所もややありました。負けた方はちゃんと膝をつくなどジャッジが欲しかったです(冗談)


あとはキャラ削りによるシナリオ改編が正直微妙で、納得できるところと出来ないところがありました。ザギ要らないからデュークは必須でしょマジで
オープニングで、PS3版のOPアニメ+鐘を鳴らしてを流しつつ全員集合するときに、パティとかデュークとか今回出てこないキャラを当然のように映すの度胸があるなと。
さらに序盤から喋らない犬のキャラ(ラピード)が二本脚で立ち上がって解説はじめたあたりで遠い気持ちになりましたし、その後全員出てくるたびにサイリウム振りながらキャラ名叫ばされたときは苦笑いしかなかったです。
物販にサイリウムがあったことと他の方のレポで使うシーンがあるって聞いてはいたものの舞台でペンラ芸要る?本当に必要?正気か??


ただし、ゲーム履修済みであればあーこういうシーンあったな、とかかいつまんでる結果名言集ばっかりなのでやっぱり見てて楽しいです、終始わくわくしました。

特にユーリを身代りにしたフレンが戦いの火ぶたが切って落とされるギリギリに戻って、『双方共に剣を引け!』と叫びながら客席から駆け上がってくるシーンがとても好きで…!リアルに見れてぐっときました…!その他にも選ぶんじゃねえもう選んだんだとかお前がどうしたいかだとかラゴウのあれこれとか良いところがいっぱいで…!欲を言うなら、最終戦前のユーリとフレンの一騎打ちシーンをBGM火花散らしてに乗せてみたかったです…!


色々加味した上で総合的には面白かったですが、どこか流行りはじめの2.5次元舞台を見たあの日を思い出すような、懐かしい気持ちになりました。

加えて、今回舞台を見ることによって、ゲームをもう一度やりたいという欲求が湧いたので、そういった意味での相乗効果はとても見込めると思います。やっぱりどうしても何十時間もかかるゲームの方が世界観に没入できるし隅々まで遊べるとは思いますし、舞台公演をきっかけにヴェスペリアを思い出し、今出てるスイッチやPS4のリマスターに流れればとてもいいんじゃないかなと。私もあそこのあのシーンってどんなだっけ?ってやり直したい気持ちになり、リマスター買うこと検討してますしてます。

 

キャラクターについて

衣装と!!ウィッグが!!低品質!!!
いやほんとこれに尽きる、演者さんは皆凄く良かったからなおさら。
ユーリ役の吉澤 翼さん、長い黒髪のウィッグでアクションするのにその都度絡まったり変な感じで貼りついたりしていて大変そうに見えました。
謎に光沢感ある衣装、特にユーリの腰回りのてろてろ感が気になってそこばっかり見てました、主人公なんだからもう少しお金をかけてほしかったです。
逆にキャラ写真で見た時鎧のチープさにうわって思ったフレンやアレクセイは、実際見ると結構綺麗に見えました。照明が当たった時の光沢の問題かもしれない…

どの方も原作に寄せよう、という気持ちが伝わってきて嬉しい、カロル最初出てきたときに背がでかっっってのけ反りましたが5秒で慣れました。皆さんとにかくお顔が綺麗でね、客降り多いんでプレミアム席からガン見しました。


特に、私ヴェスペリアでの推しキャラはレイヴンなんですが、令和の現在に素晴らしいレイヴン・シュヴァーンの演技見れたの本望でしかない…!
レイヴンの時は飄々としてるしよく踊るし(なんで?)シュヴァーンの時は生きることを諦めてそうな冷たい声で本当にいい。ムードメーカーだなあ


ラピードの文字通り体を張った演技も見ごたえありました
ほぼ全編四足で移動するし戦闘もこなすしユーリとはワン!だけで意思疎通するし、カロルと同じく全く違和感なく溶け込めてるの凄い
犬としての存在感が凄すぎるせいで、終盤一人一人が決意表明を叫ぶとき、ラピードが立ちあがって日本語喋った時!!!!!????ってなってしまった、いや人間が演じてるんだから喋ってもいいんだけどえっ喋るの!!?!?と脳内がおかしくなる感じ、分かります?
多分劇中喋ったのは2・3回だけと思いますけど、MVPは彼に差し上げたいです。お疲れ様でした。


脚本・演出について

情報公開当初からあの長い話を2時間と少しで纏めきるの大変だろうなと思っていたのですが、まさかこんなにさらっと触れるだけになる部分があるとは思いませんでした…怒涛の情報量
きちんと流れが作れていたのはアレクセイ・フレン・シュヴァーン達騎士のやり取りと、ドン関連!
ドンとかギルドの話は凄く良かった、なんでこんな尺使ってドンの決意から自決まで受け止めなきゃならないんだ…うう…知っていても辛い
アレクセイの暗躍も、2時間15分という短い時間の中で少しずつフラグ立てていったので、ゲームより流れは分かり易いかもしれないです。フレンの不憫な感じも強調されつつ…


逆にあんまり踏み込めていないのがリタ・ジュディス、リタは終盤でエステルの力を抑える発明をするところがカットだったので、何で力を使うなって厳命されてるエステルがラスボス戦で秘奥義使ってるんだ?って謎の展開になってたし、ジュディスは出番が後半だし耳で聞きとるだけでは難しい専門用語いっぱいだしで大変だったろうなと。


冒頭でも触れましたけどデュークが不在なので、デインノモス(皇位継承にも使う超重要な剣)がその辺の森にあって以降ユーリ達が持ち歩けてるのとか、最後突き落とされたユーリが自力で帰ってきたりとか少しもやっとする部分があります…キュモールを削るのは分かるけどデュークは残しておいてほしかった
それ以外は脚本に特に不満も無く、プレイしたことがあればまあ分かるかなという感じです。エンテレケイアとかフェローとかザウデ不落宮とか耳慣れない単語も多いので全くの初見では難しいかも。けっこう地名とかは字幕で出てたので、そういう専門用語の字幕もあればより優しかったかもしれないです。

要所要所でゲーム画面そのままの演出が多く、
パーティ加入時の名前メッセージとか、戦闘に入る時の画面ガラスが割れるようなエフェクトとか、四角い枠の中から顔だけ出してスキット再現とかくすっと出来る部分が多くて、あっこれあれだ!って発見が楽しかったです。


あとは問題児のサイリウムとコール&レスポンス
観劇の最中は促されれば名前くらいいくらでも呼ぶ!!って高まってましたけど舞台上から「俺の名前を呼んでくれるかー?せーのっ」「\ユーリー!!/」「へへっ悪くないな」って言葉を交わし合う集団おかしくないですか??(台詞はうろ覚え)
ただ、少し時間が経った今振り返ってみると、駆け足でシナリオ追う中で、各キャラの名前呼びのシーンが緩急のメリハリになってて良かったかもしれないと思えてきました。
とにかく話ががーっと進むので、キャラ名を呼ばせることで観客の置いてけぼり感が薄れるというか、舞台をより近くに感じることができるのではと…コーレスのリアクションによって笑いも挟めるし物販も捗るし、実際私が見た回はサイリウム売り切れでした。
でもですね、許せるのはそこまでで、終盤の超シリアス場面でヒロインのエステルが敵に捕らえられ、そこから抜け出すために渾身の力を振り絞る…って場面で「さあ、みんなもサイリウムを振ってエステルを応援しましょ」はおかしいと思うんです!!
そこで一気にがっくり来ちゃいました。真剣な表情で敵と対峙する場面で、剣の代わりにペンラを持つな。
私の結論としては、名前呼びのコーレスは要るけど最後のエステルがんばれー!は絶対いらないです。

 

その他


平日マチネ観劇のせいもありますが、私の座った下手ブロック、横一列誰もいなかったので少し客入りがさみしかったですね…後方の一般席はかなり埋まっていたように見えたのでリピーターが多いのかも?
楽しい舞台ではあるので、アビス・ヴェスペリアときてさらにその次も続くと良いなと思いました。そのためには何が必要だろう、口コミ?分からん…もし次がグレイセスかゼスティリアだったら絶対見ます
ちなみにプレミアムチケットの特典はパンフレット+複製サイン入り日替わりブロマイドでした。フレン役の方絶妙に字が下手で推せる
グッズ売り場はちらっと見る程度ですが、開演前終演後どちらもスムーズに買えていたようです。ランブロ無いの助かる―と思ったらランダム缶バッチはありました。2.5舞台の闇。


次の観劇予定は今週末、P5舞台です。また銀河劇場だ…!
来年の推しはクリエ舞台2つに加え出演映画もあるので今から楽しみです!!どんどん活躍の場が広がるのをリアルタイムに追えて幸せです♡

最後に、前回までのブログにスターくれた皆様有難うございました。
押してもらえるの嬉しい!と思ったので、最近は自分でもいいね代わりに押す様になりました ハッピー!

舞台「血界戦線」感想 原作をぎゅっと凝縮しつつ技名はしっかり叫ぶ

こんにちは、まこです。

すっかり季節は秋…コートなしで外出するのが辛い季節ですね。

観劇感想!舞台血界戦線見てきました!!
11月7日(木)のマチネ回です。

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公式サイト

www.marv.jp


原作既読済み、というか今回は推しが出演しているからではなく純粋に原作が好きだから見に行ったので、いつもと若干評価ポイントが違うかもしれないです。

例のごとくネタバレ気にせず書きますのでご注意を。


全体の感想

原作の10巻までをぎゅぎゅっと2時間半にまとめました!って感じでした。
まさに忙しい人のための血界戦線
紹介するべき設定やキャラクターが多すぎて無駄な説明を入れている隙が無い、むしろ必要な説明すら削ぎ落としてない?と思うくらい怒涛の情報量で落ち着かない。原作未読で着いてこれた人いるのかな…
冒頭は『妖眼幻視行』の最初、レオがミシェーラから突然ヘルサレムズロットを訪問することを知らされるところから始まり、これまでレオが一緒に戦ってきた仲間たちとの思い出を振り返りつつ、到着した妹と一緒に現れたガミモヅに対峙、義眼保持者同士知覚外の戦いが幕を開ける…みたいな流れでした。
舞台上にドローン出てくるのはさすがに初めての体験。ソニックはパペット的ぬいぐるみ。

半分以上を占める各キャラクターの紹介エピソードが雑…というか本当に駆け足。原作の登場回をざざっとおさらいする程度で時間内に収めるには人数が多すぎた感がありますあります。ブローディ&ハマーとアリギュラのくだりはもしあれば次回に回した方が収まりが良かったかもしれないです。

こう書くとよくある2.5次元舞台そのもので面白くないんか…みたいなイメージを持たれるかもなんですが、今回は生演奏がとてもよかったです。
舞台中央奥、2階建てセットの1階部分に演奏ブースが常時設置されていて、かなりの頻度で演奏してくれます。
フルメンバーでの時もあれば、ピアノだけ、金管だけといった使い分けもされていて、曲調も世界観やイメージにとても良く合っていて素敵でした。
これが無くていつぞやのどろろ舞台みたいにアニメ主題歌挿入歌を多用!連打!してたらかなりチープな印象になっていただろうから、物凄く救われたんじゃないかと…
生で見た時の迫力は満点でしたが、反面配信や円盤で見返したときどういう印象になるかは未知数です。

あとアンサンブルの分までしっかり異界っぽい被り物だったり装飾だったりを準備してくれてたの凄く良かった…!ヴェデットさんもちゃんと触手まであるんだよ!通行人や飲み屋にいる客が明らかに人間じゃない見た目ってだけでめちゃアがる、私今血界戦線、HLの日常を垣間見てるんだ~~ってワクワクがとまらないです。そう言った意味で、世界観構築は本当にしっかりとされてて、受け取る側にもそれが感じられました。


キャラクターについて

ほぼ皆、事前に公開されてたビジュアル以上に仕上がってて良かったです!


特にレオが良かった~~、アクションも長台詞も文句なく主人公としてちゃんとそこにいてくれることへの安心感がすごい。
義眼どうするのかなーと思ったら照明効果+ゴーグル光らせてました、なるほどな。
身長的なサイズ感からも百瀬さんがレオでぴったりでした。ハローミシェーラの落ち着いた発音が好き。

 

クラウス・ギルベルトコンビは原作再現度の高さが尋常じゃない
クラウスといえばあの大きな体…日本人男性には無理だろ…と思っていましたが舞台上で見ればかなりの存在感!なるほど紳士!!
血闘術シーンに合わせ背景に技名がばばばーと出てくるの、派手なモーション付きで実際生で見ると滾ります(終盤演出のミスかタイミングが合わなくて同じの2回流れちゃったけど)
ギルベルトさんの語り聞いてるとめちゃくちゃ心落ち着く、私にも紅茶入れて欲しい

 

ザップは凄い、もうそれしかないです。
というか今回の舞台ザップがいなければ成立しなかったのでは…というくらい全体の雰囲気を作るしコメディ担当も欠かさないし活躍度合いがすさまじい。まさか光るマグナムまでやってくれるとは思わなかった。
チンピラ感ある戦闘アクション、師匠の代弁時の嫌そうな声、客降りの頻度(多くない!?)どれも良かったー!滑舌がいいのか、日ごろ耳にしない陰毛大王とかウスラしっとりさんとかの罵倒語までちゃんと聞き取れました。
作中で一番好きなキャラクターだったのでめちゃいい演技を見られて大満足です。
猪野さん、私の推しキャラ(大倶利伽羅とかザップとかジョーカーとか)を演じることが多いので最近二推しくらいになってきました。
色んな作品で見る度、別人かってくらい印象が違って感心しちゃう。

 

ブロ&ハマーというかドグ・ハマーがスタイル良!!!!足ながっっっ!(長光の時とほぼ同じ感想)
デルトロとの距離感というか信頼が伝わってくる語りが凄く良い、最後ガミモヅ戦終えた後、拳と拳をぶつけ合ってるのみて声出そうになった…!
悲伝ぶりに拝見してかなり演技が自然になってました。最初名前は見覚えあるけど…?って思い出せなかったくらい。

 

ティーブンだけが今回とても残念でした。(以下ちょっと厳しい話)
分かる、アニメが先行している作品だとその声優に寄せたい気持ちは分かる。そして旧ニューヨークが舞台でダンディな男性役、ホームパーティを開いて友人と楽しく談笑し小粋なジョーク飛ばすシーンもある。
でも、それら全てを合わせると、やけにステレオタイプな外国人…というかなだ〇武のやってる通販番組のモノマネ(ディラン)のような、30年くらい前のホームドラマに出てくる吹き替え済みの男性のような、そういう上っ面的な演技になっているように見えました。さらに宮本声に聞こえるか?私には聞こえなかった。
ほんとに一人だけ大げさすぎて挙動が不安定で、全然周囲とマッチしてないです。一緒に戦闘するシーンが多いK・Kの方が上手だから、掛け合いも微妙なテンポになっちゃってる。
あとアクションシーンで蹴り技ではなく殴り中心なのもキャラ解釈としてどうなのかな?と思っていましたが、これは噂レベルですが公演中怪我をされたような話もあってそれならしょうがないか??
初日からまだ1週間たってないですが、これからの公演心配です。
色々踏まえて、登場するたびうーん…と首を傾げてしまいました。ビジュアルは100点。今まではむしろ好きな部類の俳優さんだったのにどうしてこんな…

 

ツェッドは出番が短い中でも、立ち姿が綺麗でとても印象に残ってます。
ザップの軽口にちゃんとついてこれるのイイ!この3人でランチ回見たいなー!寿司食べよう寿司

 

女性陣は全員可愛い!素敵!特にアリギュラかわゆ~~~!動きがほんとに可愛いの!よく踊るから白い手袋が映える映える。
チェインが消えるのはどう表現するんだろうって思っていたら消えなかった(心で感じろ)
人狼大作戦の話が大好きだからいつかやってほしいです。
モブですけどシニョリータっぽいブラッドブリードのお姉さんが綺麗なの、新体操を嗜む長老級。

 

シナリオ、演出について

シナリオ自体は原作なぞりなので特に問題なく。
ただやっぱり詰め込みすぎる&分かりにくい部分も多々ありました。
Day In Day Out(レオが財布すられながらスティーブンがホームパーティ開きながら呪われたザップがネコ探ししながらチェインが飲み比べ勝負する話)って紙で読む分には凄い好きな話だけど目まぐるしすぎて舞台上でやられても困る…
そもそも最後にザップのネコは無事見つかったのか?オチがつかめないまま次のエピソードに行くから頭の中がこんがらがっちゃう。もう少しいい感じにまとめるか、無理にこの話を使わないでほしかったです。
対して終盤の妖眼幻視行はオープニングから丁寧に流れを作れていてよかったです。ミシェーラが回想含めちょくちょく登場してくれるから現実味が増すし。
ガミモヅが義眼を使ってホテル内の人を死んでるのに生きたように見せかけるシーン、沢山いるモブが全員巻き込まれたから!?!?ってなりましたけど、それほどの影響規模がある力なんだって誇示するのにぴったりすぎてぞっとしました。
最後のギリギリのところでライブラメンバーが駆けつけてくれるところとか、光に向かって~のくだり、生で見るとこみ上げるものがありますね…!

 

演出は、先に書いた生演奏のお陰でかなり底上げされたなという印象です。
ザップに呪いをかけた娼婦の女の子が、舞台からはけずにピアノの前に座って演奏はじめたのには驚いた!すごい多芸な方だ…!こういうところは好き。
セットのあちこちが印象的に赤く塗られていたり、血をリボンや布で表現したり、ザップとツェッドの武器が不気味に輝くのが普通の街じゃないんだな、と思わせてくれてよかった。
それでも要所要所でいらないなこれって部分も多くて。
特にスティーブンが銃を構えた元友人に包囲されるシーン、10人くらいの敵が1台詞ごとに銃を下ろして立ち位置変えてまた銃口を向ける…とか戦闘中なんでしょ?あまりに緊張感がない…
終盤車いすに座るミシェーラの傍でレオとガミモヅが戦うシーンも、謎の白い妖精みたいな衣装のアンサンブル女子たちが目まぐるしく車いす押してはミシェーラの立ち位置変えるものだから、心の中でいや落ち付けって!そこにいろって!!って突っ込んでしまった。

 

特に嫌だったのが、ミシェーラが簡単に立ち上がってしまうところ。
彼女のアイデンティティとして足が不自由な中生きてきたって点があるはずなのに、レオと2人の場面、会話の最中回想シーンに移る時に車いすから立って自分で歩いて少し前方に寝そべるの。
今の時間軸から回想シーンへの移行とか、その後横で寝転ぶレオに亀の騎士の絵を示して話をしなきゃいけないとか(原作も確か寝てる絵だった)とか分かるんだけど、分かるんだけど…歩いてほしくなかったっていう厄介なオタクの気持ち…汲んでいただけますか…こういうときこそアンサンブルで隠してよ…
これはご本人の演技の問題かもしれないけど、「足だけが動かない時期」と「足に加え目も見えなくなった後」で演技に違いがなかったのもちょっと気になりました。
ホテルに入ってレオを見つけて名前を呼ぶ…ってあれ!?見えてないんだよね!?と混乱しそうに…うーん…見えてない感がもう少し欲しかったです。

 

後はセット移動が激しいとか、アクションシーンが多いとかはこれまで見てきた西田さんの舞台と共通する点でした。それもこれも音楽の力で上手く中和されたので、音から伝わる力ってすごいなあと再認識。
アッこんなに生演奏&アニメ色無しを絶賛した後で言うのもアレなんですけど、ランブロでも個ブロでもいいから1期EDの衣装での各キャラクターが見てみたいので次回あったら金を払わせてくださいお願いします…

 

その他

物販の並びはそこそこ普通、開演前30分くらいが一番混んでるのでそこを外した前後がいいかも。ランブロ5枚買って2枚同じ柄が被ったので隣のお姉さんと交換してもらいました。
今回特典ありのプレミアム席での観劇でした、ただ左右ブロックだと投影関係の見え方がなー、お金積んでるんだし前方席じゃなくてもいいからセンターブロックだけがいい(強欲)

ちなみに今回のプレミアム特典グッズはフルカラーキャラフォトブック!ランブロに入ってるみんなの食事風景まとめ(別カット?)といった感じでこれが凄く良かった!!もう全部の舞台これにしてほしい!!缶バッチとかトートバッグより写真集とかインタビュー集が欲しい、大切にします。

 

原作への思い入れが強すぎてやや厳しい点ばかり書きましたが、全体として見に行って良かった!です。
キャラクターの再現度ももちろんですが、世界観を体感できたことが幸せでした。もし次回があればぜひ行きたい!!

 

久しぶりの銀河劇場はやっぱり若干遠かったな~~(りんかい線で行くな)
開演前の時間つぶし&昼食にビーナスフォート行ったんですけど、天王洲アイルまで一駅じゃないですか。
地方民ゆえ土地勘が無いので「天気もいいし海沿い歩いていくのもいいいかも~」なんて言ったら友人に苦笑いされました、まさかトンネル挟んでるとはね。お台場奥深いわ。

 

次は12月のP5舞台の予定です。ロイヤルも届いたし復習しないと!
あとはヴェスペリアの舞台を見に行くかどうかでちょっと悩み中です…これまた銀河劇場じゃん!好きなの?いや嫌い…二階席三階席ひいたときの絶望感すごいし…

舞台「ヨルハ Ver1.3a」感想※ニコ生視聴 2号がA2になるまでのあなただけの物語

こんにちは、まこです。

NieR:Automataの流れをくんだ舞台「ヨルハ Ver1.3a」、原作ゲームシリーズが大好きなので本当は現地に行きたかったんですが、都合がつかず残念に思っていたところ、友人からニコ生昼夜通しチケットを頂いたので家で正座して見ました!

実際見てから今までかなり時間が経っちゃいましたけど備忘録的に感想を。

マルチアングル配信って見たことなかったので、自分で好きなアングル切り替えるスタイルなのかな?と思ってたら、配信元でいい感じにカメラスイッチしてくれるタイプで、もうほぼDVDと同じ感じでしたね…!リアルタイム配信なのに凄い技術だ

 

yorha.com

以下完全ネタバレ感想&DOD・レプリカント・オートマタプレイ済みなのでゲームネタバレも多少あるかもです、ご注意ください。

また、少年ヨルハや音楽劇は未視聴ですのでそことの比較は出来ないです。

 

シナリオについて

きっっっっつ!

分かってはいたけどきっっい!!

オートマタの前日譚にあたる真珠湾降下作戦、作戦参加メンバー殆どを失いA2だけが生き残った戦いの詳細を描いたお話。これまで女性だけで演じたバージョンもあったようですが今回は男性のみの出演。

最新鋭の機体であるヨルハ部隊の残存兵と、数百年前から地上に残って抵抗を続けたレジスタンス部隊が協力し合い、人類のために決死の作戦へ挑む。

レジスタンスがお互いを想いあう文字通り「家族」のような関わりをしているように見えて、目を閉ざし名前すら持つことを許されないヨルハ達はどう思っただろうか。

言葉にはしなかったけれど、作戦遂行においてヨルハ達が一人また一人と欠けていく理由が、先へ進む2号含めた仲間を導くため、っていうところで強いつながりを感じました。

ヨルハ達、そしてレジスタンスたちが仲間を守るためその場に残り、決死の自爆をしたりこれ以上被害を広げないために仲間に自身の殺害を依頼したりなど、キャラクターに訪れる死がほぼ悲しい結末なのがつらい…ウィルスに汚染されると自我を失うって設定普通にえぐいし終盤コアを移植した16号達が出てきたときはひってなった…

援軍も無い中どんなに酷い状況でも、心臓に手をあて、『人類に栄光あれ』って言葉を口にし続けることは、自分たちが人類のために作られた機械人形であり、この作戦の成功が人類を勝利に導くことを誇りに思えるから。

その作戦自体が限界環境を生み出し次代のアンドロイドに情報としての経験を譲り渡すためのダミーだったと敵から聞かされて、さらに電波遮断がされてそのデータさえも送信できないとなればほぼ無駄死に状態…自分を守るために命を散らした仲間たちの死すら意味を持たなくなってしまう。

そんな数多の犠牲をくぐり抜け、最下層で待っていた赤い少年から作戦の真実を知らされたことで、やる時はやるけど若干弱腰だった名前も持たない2号がA2として覚醒してしまうのも切ない、さっきまでと全然戦い方違うじゃん…やだ…

あまりに救いがないせいか、途中の場面転換で笑いを入れてくれたりとかありましたが正直しんどいが過ぎるので休憩欲しかったです。テンポ悪くなるからダメ?

2号が眼帯を捨てて立ち去って行った先、続く未来(オートマタ)に更なる地獄が待っていても、きっと彼は行くんだろうな。

どこかのインタビューで、オートマタの2Bや9Sが眼帯を付けている理由は真実から目を背けさせるためだって聞いた覚えがあるので、作中で眼帯を外す機会が一番多い16号はバンカーへの反抗心が強い=真実に近づいているってことだったのかな…?なんて、綺麗な顔を見せて去っていく2号を見てふと思い出しました。

 

キャラクターについて

全員大好きだけどわたしは!!!21号とアネモネさんが!!!好き!!!

21号のあの妙に着ぶくれした感じ、手の先まで綺麗なのに全部隠してしまうのずるい。目隠し取った時の白い眉と若干ほどこされた化粧にドキッとした

機械人形だから化粧というよりはデザインとして最初から瞼にアイシャドーが刻まれてるのに全く違和感がない、骨格は完全に男なのにどこか儚い作り物めいた美しさを感じました

そもそもヨルハ全員目隠し状態なのに隠しきれないほど顔綺麗なの凄くないですか…美の暴力、中でも小南君は美しい…

スキャナーモデルという立場上けっこう長台詞も多くて、冒頭の2号への煽り?のところとか甘噛みしつつ…って部分もありましたが、配信された昼公演と夜公演を比べても、夜の方が断然スムーズな台詞回し出来てたので後半の公演ではもっと良くなったでしょうね!

アネモネさんはゲームに出てきたアネモネへ繋がるってことでいいんですかね? 調査兵団顔負けの二刀流といいアクションが派手で整ったお顔も相まって見栄えがする!松原 凛さん、なんかこう一筆奏上しそうな、殿的な顔立ちで推せる

21号とアネモネの関係性が、こちらが思っていたより近くてびっくりでした。アネモネはウイルス汚染が進む21号の様子をちゃんと観察していて、21号はそんなアネモネに命を預ける決断ができて。でもいざその時が来たとき、躊躇う時間もそこそこに反射的に引き金を引いてしまったアネモネの悲鳴が切ない…

あとリリイ可愛いーーーー!!!!!!!腕が細い!!そりゃ姫ポジにもなるわ!!!絶対守ったる!!!愛玩要員でショタ人形を囲うなんて絶対に許されるわけないです粛清です脱走兵の皆さんの決断は間違ってない。俳優さんまだ中学生?なのにきちんと感情込められてすごいです。

我儘を言うなら他のヨルハ部隊、特に4号の話をもっと深堀してほしかった…!深手を負いながら自分の命を差し出して地下施設を爆破する、その決断が出来るまでの気持ちとか知りたかった…、ななめ眼帯と白い髪紐も最高。

アコールは100%好き(言い切り)

不死身キャラなのに、痛みに苦しむところも死を恐れるところも諦めないところも全部好き。開演前の前説は世界を俯瞰する立場としての…ってことなんですよね。こういう第三者目線のキャラクターが無双しすぎないさじ加減ってすごいと思う。

よく考えるとメガネなんて非効率的な装備を付ける必要があるように見えないし、あれはファッションメガネ…?情報を共有する個体が複数存在するためか、過酷な環境下で一人だけやけに衣装が真っ白で浮いてるのがいい。

バンカー二人組もやーばいですね

司令官(ホワイトさん)、ゲーム内の美人司令官と同名ということは、これまでも何度もクリーニングを自身に施してはヨルハ他部隊員に対する感情を抑えてきたんだろうな…ワカバくんの進言をどんな気持ちで聞いてたんだ…序盤の融通きかない分からず屋からの印象の変わりようが凄い。

司令官の決死の訴えを聞いて泣いた上にさらにクリーニング後のあっけらかんとした顔を見てもう一度泣きました。ワカバほどじゃないけど(彼の泣き演技が本物過ぎてびびった)あとお揃いの服の裏地金色なのめちゃ可愛い。

他にも2号の最後の変貌ぶりと絶対領域とか、どんどん本数が増えていく敵の皆さんとか、赤い少年の脅威の複数人格とか見るべきところ沢山で一回じゃ満足しきれない…!

レジスタンスはただのモブ程度かなーと思ってたらもうもうガッツリ話に絡んできてて驚きました。俳優陣殆ど初めてみる方ばかりだったので、名前を覚えておこうと思います。

 

演出について

今はやりのプロジェクションマッピング活用。それに加え、紗幕の使い方が上手で画面越しでも遠近感が伝わってくる。

序盤のヨルハ部隊その他が墜落される辺りとか見たら恐怖で心が潰れる月など若干投影の使い方チープだな…って箇所もありながら、リリイ除去の背後の画面(ゲーム内で9Sがやるシューティング)とかエンドロールの出し方とか好きな部分もたくさんありました。

セット替えはそこまで頻繁ではなかった印象。アンサンブルのダンスも良かったー!特にエンドロール時の汎用ヨルハ部隊ぽい衣装でのダンスが好き。

生演奏はきっと会場で聞けばもっと感動するんだろうなーと!そこだけはやっぱりPCでの観劇では限界があるね。

私ニーアの曲の中で「オバアチャン」が一番好きなので、途中の印象的な場面でかかってくれてありがとう…悲しい…

あとはこれは勝手な考えですけど、ヨルハの皆さんがあんな可愛いカッコいい黒喪服系衣装なのに、敵のアンドロイドの衣装がフードにスウェットみたいな?めちゃくちゃスポーティというか場違い感があって、ちぐはぐな感じを受けましたけど狙いか…

 

その他

配信なのにカテコ+終演後のキャストトークまでつけてくれるの超お得!!!

もっと早くブログ書けてたら販促に繋がったかもしれないけどチケット販売は7/31まででした…DVD化早くお願いします!もうこうなっていくと少年ヨルハも女性版も見たいよー!

公演名ヨルハ Ver1.3aってことは3bもあるのかな?キャストシャッフルとか??と思っていたけど今現在音沙汰はなさそ…?どんな形であれ次回に繋がるといいですね!この世界観で別の話がまた見たい!!

大好きなゲームの舞台化を目にすることができて、本当に貴重な体験でした。

サムネ用の画像何かないかなーとフォルダを探したらプレイ当時のクリアタイムスクショが出てきたのでこれを。

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次は幽白…はチケットが取れなかったのでこっちもライビュに行きます。

生で観劇はいつになるかなー、血界戦線に加えてペルソナ5の舞台も気になってるのでチケ取りチャレンジする予定です。

それではまた!

【FGO】私はジナコの実装が許せなかった

※FGO2部4章感想・全ネタバレ注意
※二次BL好きが書いています

 

 

 

 

直前生放送でガネーシャの実装告知があって、私は正直すごく嫌だった。

 

ジナコというキャラクターは好き。
CCCプレイ済みだから、何もかも投げ捨ててやり直したい気持ちも自棄になる感覚も理解できるし、どんなに投げやりになっても一つの命として価値を見出してくれたカルナの存在が大きいことも分かる。


でも、(魔術やネット関連の知識には長けているかもしれないけど)本当にただの一般人が、しかも失礼ながらゲームキャラとしてそこまで魅力的ではない体型のキャラが、突然インドの富の神を名乗って実装されるの意味わかんない。
パールヴァティ(桜)が星4なのになんでジナコは星5、さらにBBちゃんだけのクラスだったムンキャなの?何優遇?
宝具演出なんで後ろにいるガネーシャの腰から下切れてるの?動くって分かってたら下半身まで書き足せないの?一瞬見ればおかしいって分かるのにそんなこともできないの??(八つ当たり)とか理由を挙げればきりがない。

 

何より嫌だったのは、カルナの一番がアルジュナでなくなるかもしれないと思ったこと。
1部でもその後のイベントでも各種季節礼装でもあんなに長いことカルナとアルジュナが互いを意識している様子を描写してきたのに、カルナの視界に入る存在が増えるのが嫌だった、さらに二次BL好きとしてそれが女性であるのが嫌で嫌で仕方なかった(体型とか引きニート気質とかは別にしてね)
重ねて言うけどジナコ自体が嫌いなんじゃない、そういう存在が別軸にはあったことは認めるけどFGOの中で隣に並んでほしくなかっただけ。昔々アイ〇スにジュ〇ター追加で燃えた時みたいに「公式でNLの可能性」が生まれたことが無理って思った。
言葉を選ばないで言えば、あんなにBL営業して来たのにこれからは前のマスターとのコンビで推すの?は?今までカルナとアルジュナの二人を応援してきた私の立場は?みたいな気分でその夜は胸がむかついて上手く寝付けなかった。あんなに楽しみにしてたのに、新規実装シナリオを読む気力も湧かなかった。


でもなんとか自分を奮い立たせて、毎日余暇時間作って必死にプレイして、4章終わって、結局ジナコのことはちゃんと納得できた。
話を終結させるためには、ジナコの存在が必要不可欠だった。私みたいにイライラしながらプレイした人間も認めさせるくらい頑張ってくれた。
逆に言えば、活躍の場がきちんと用意されていたからこそ、あの世界にガネーシャとして来てくれてありがとうって思えたし、今は引けなかったけど今後ガチャで出てきても大歓迎で迎えられると思う。
シナリオでのしっかりとした活躍があるのと、ただ一発ネタでぽっちゃりキャラを象頭の神の擬人化サーヴァントにしたら面白くない?実装しちゃう??っていうのとは天と地ほどの差がある。いや実際後者のノリで実装を決めて、シナリオでの使い方が後付だったとしてもそれを推しはかる術はないし別にどうでもいい。
危惧してたカルナとの関係も、カルナが自分個人(ガネーシャではなくジナコ)の記憶がおぼろげなことを利用もせず否定もせず、愛とか恋とかある種陳腐な関係に進展することなくきちんと一人の疑似サーヴァントとして振舞えてた。その辺のさじ加減は本当にありがとうって思う。

 

ただ、さっき言った通り自分は事前情報だけ見て4章をプレイするまで、アレルギー反応のようにジナコは嫌だ!無理だ!って意識でいた。ネットやツイッター上の叩くような風潮に後押しされて、ただひたすらにキャラ単体で嫌悪感があった。
それを解消できたのは4章をクリアしたからであって、逆に言えば4章を読まなければ嫌なイメージは変わらなかったと思う。
今、FGOをプレイしている何割の層が最新章までたどり着いているのかは分からない。1部を終えて、出来れば亜種特異点も済ませて、1~3章まで終わっての4章。テキスト読むだけでも普通の社会人なら数か月はかかるかな。


最新章を読むことで、ようやく印象の改善がなされるキャラって結構難しい。特にそれがFGO初出じゃなくて出典が別のキャラであればなおさら、彼女の実際の活躍を目にするまでかなり時間も労力もかかり、その間私みたいにぽっと出感が否めないキャラとして微妙な距離で接することになる。それってどうなんだろうな、って考えてしまった。
FGOのメインシナリオは連続していてそこまでの積み重ねが重要、それは本当によく分かるし好きな点でもある。でも、悪印象を持たれかねないキャラクターを実装するときには、もう少し出し方を工夫してほしいなと思う。


何が書きたいのか分からなくなってきたな。
4章自体は本当に本当に面白くて、特に永遠の時間を過ごすジナコの灰色暗転?が続くところはティッシュ何枚使っても足りないくらいべしょべしょに泣いたし、その後カルナが無意識のうちに名前を呼んでくれたところでも泣いたし、不要とされれば大切なもの全てが無くなっていくって世界もしんどいし、アシュヴァッターマンとペペさんがマスターとサーヴァントとして並び立つところは悲しくもあり燃えもしたし、アルジュナが段々と人間性を取り戻してしまう展開とか大好きなところがいっぱいだった!(5章以降明確にシリウスライト使ってみせるのはペペさんっぽくて鬱…)
財布空っぽにして引いたアルジュナオルタを再臨して各種台詞聞いてもう一回泣いてめちゃくちゃスクショ取った、こちらを見ないアルジュナに対して見てほしく思うカルナの関係性はここには書ききれないくらい好き。


だからこそ、今度同じようなキャラクターが出るならば、咀嚼し終えるまでの嫌な気持ちが減るようなやりかたにしてくれたらとても嬉しい。
食べたらとびきりおいしい料理でも、見た目や匂いなどの第一印象が悪すぎて口に入れるまで至らなかったらもったいない。さらに、そんな料理を出されたことに腹を立てて店を出てしまった客は、きっとその料理の美味しさを知ることなくこれから先も店を嫌いでい続けると思う。


もしジナコ実装が嫌でFGOから離れそうになる私みたいな人がいたら、騙されたと思って4章だけは読んでほしいな。読んだうえで無理だってなったら、それはしょうがないことだけど。結論はこれです。


最後に。
アルジュナオルタが再臨の度着込んでいくの最高ですね!!!!!そうそうそういうところ!!!脱ぐより着るほうが好き!!!!

「最遊記歌劇伝-Darkness-」感想 三蔵とヘイゼル、それぞれ対比する価値観

こんにちは、まこです。

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6月6日、最遊記歌劇伝新作公演見てきました!久しぶりの初日!

www.clie.asia

 

 

鈴木さんファンとしてずっとずっと楽しみにしてきた新作公演、初日から観劇できて幸せです…!

 

原作は漫画履修済み、舞台もこれまでの公演は全て見た上での感想です。

がっつり内容のネタバレしますので、観劇予定の方はご注意を。

 

 

全体として

次までの引きが!ひどい!!こんなんすぐ続き見たい!!って感じです。これで来年の公演が決まってなかったら暴動起きるレベル。

最初にgo to the westのイントロのジャーンジャーンが聞こえた瞬間めっちゃにやついた、あ、これ最遊記だって。

挨拶後のリプライズでいつもの曲にヘイゼルが混じってくるの鳥肌ものでした、法月さんの歌が上手いから余計に…!

ヘイゼルの過去と三蔵の過去、生きることと死んだ人、人間と妖怪、いろんな対比要素を入れながらもどれもちゃんと分かりやすく提示してくれて、すっと胸に入ってきました。もちろんシリアスだけじゃなく、要所要所のスターウォーズ風説明とかミュージカル押しとか笑ってしまうw

 

まだ公演開始後すぐだからか、ところどころ歌詞が聞き取りにくかったりハーモニーにうん?ってなる瞬間もあったので、そこは追々レベルが上がると良いな…!

ちょっとセット移動が目まぐるしすぎる感じがあったり、唐橋さんのお遊びシーンが多かったり(私は好きですけど初見バイバイすぎる)気になる箇所も全くないわけではないですが、全体として私が見たかった最遊記の続編だ!と満足できました。光明三蔵の使い方も好き。

休憩なし2時間にしてくれたのも、様々なエピソードを繋いでるこの感じで途中現実に戻されると最後までもたないな、って思ったのでちょうどよかったです。

 

 

各キャラクターについて

いやーヘイゼルが!よかった!!

法月さん初めましてなのですが、歌がうっっまい!殺陣もばっちりこなせてるし台詞回しも問題なく、むしろ胡散臭い関西弁だからより存在感が際立ってすごい…!

所作も綺麗で、帽子に触れる仕草とか、段差から降りるとき・腰掛けるときに律儀にふわっと裾を摘んでくれるの好きすぎる…!

あと途中、指をぱちんと鳴らす瞬間があるんですけど、ヘイゼルって白手袋してるからその直前に片手だけ脱いでくれるんですよ…!男性が手袋を脱ぐ仕草大好きで大好きでたまらんのでそこだけでテンション爆上がりです。

 

キャラクターとしても、同じく師匠を失った三蔵との対比もいいし、妖怪・モンスターへの憎しみや途中で悟空に見せる歩み寄り、そこから烏哭に再会して斉天大聖を認識した後の変化とか、同じようなトーンで話してるのに少しずつ変わっていく様子が見応えありました。

あと命をやり取りする時の背景エフェクトが綺麗で!ヘイゼルが手を伸ばす度小さな光の粒がふわっと舞うの綺麗だ…!

ガトとのやり取りも他人に対するのより少しだけ距離が近くていいし、ほんと期待以上のヘイゼルでした!eternityって曲が好き。

 

 

三蔵一行は安定感あって好きーーもう大好き!

拡樹くんは久し振りに地毛じゃなくてウィッグの金髪だった。綺麗な横顔だろ?みたいなセリフがどこかであったような気がするけどほんとそれなって頷いてしまった。

ヘイゼルと合流したことでツッコミ要員が追いついてなくて、ボケる度あちこちぶっぱなしまくってたのが可愛くて好きです。

殺陣はいつもより控えめだったけど、他の和装キャラの時より法衣の下で大きく足を広げてたり、ワイルドな感じを残しつつ要所要所の背中を向けてからの振り返り方とか最後襲われ倒れた悟空を離さないところとかあっこれぞ三蔵という…!光明様の幻影が見えそうで見えないところのマイムめっちゃ好き、自分でセット動かしちゃうところも好き

 

悟空はいい意味で全然変わってなくて、ぴょんぴょん飛ぶところとか悟浄との掛け合いとか最初に出てきた瞬間から最後までずっと悟空だった。鯛ちゃん本当にありがとう

妖怪の子供や死んではまた復活を繰り返すガトにためらいなく手を差し伸べられるところ、精神力が強すぎる

斉天大聖に覚醒してしまった時の表情や動きがまたがらっと変わって、妖怪っていうよりも神に近い存在っていうのにめちゃ納得してしまった…

あと今までの振り返りとして三蔵が悟空を迎えに来るシーン(ウルセェんだよ)が何回見ても好き、全ての始まり、原点って感じで…オアシス終わったらなんとか、なんとかこのキャストで外伝舞台化して頂けないでしょうかお願いします何でもします何公演でも入りますから…!

 

八戒は今回ふっきーさんじゃなくてさいねいさん(戦隊モノとかドラマとかでは見かけてました)、始まった時の歌が結構ブレててひやひやしてましたが、ラストあたりではかなり持ち直してたのでビジュアル含め八戒らしかったー!

悟浄と八戒が2人で会話するシーンもいっぱいで、私あの八戒が幸せな将来を語るシーンが刺さりすぎて思わず泣きそうになりました…いろんなものを乗り越えた上で今がある八戒にとっては、死を簡単に否定できてしまうヘイゼルの存在が一番許せないのかもしれないなぁ

いいコンビ、いい相棒、色々決着がついたら、八戒と悟浄はお互い持ちつ持たれつの良い距離感のままお互いにたまーに酒を片手に会う程度で、平和に暮らしてほしいな…

 

烏哭さんというか唐橋さんというかもうあの辺りは文字で感想を起こせるものじゃないー!温度差がありすぎて風邪引くくらいのコメディとシリアスの落差よ

一番好きなのはヘイゼルとのバー(?)のシーンかな、親身に聞いている風を装ってヘイゼルに背を向けた瞬間会話の全てを記憶から消し去ってそうというか、興味がないのにあるふりをしている空虚さというか、語り口調含めてああ烏哭ぽいなと…いつ見ても彼の漆黒の法衣に肩の経文が浮いて見えるね…虚無を背負うってなぁ…

 

 

その他

会場は初めてのヒューリックホール東京、先行全落ちして一般に張り付きB席サイドブロックだったのですが、ステージまでの距離はあるものの一段ごとに段差があるおかげで視界はクリア、オペラグラス持って行ったので文句なしでした。冷房はめちゃ強だったのでカーディガンは欲しかったな…!

ただ前方席は段差なし互い違いにもなってないのでもしかしたら見にくいかも…椅子はふかふかでした。

 

開演前、物販列と次回公演の先行抽選整理券列とが形成されてて、ちゃんと分けてくれたので迷うことはなかったですがロビーが人でパンッパンになったのでもう少しやり方を考えてほしい…あとなんであんな物販進み遅かったの?電子決済導入してたから?開演1時間前に着いても間に合わなかったです、終演後にちゃんと買えたのでよかった。

 

久しぶりの最遊記、とってもとっても楽しかったです。ただ周りにチケット買えなかったなーって友達が多かったので、キャパか公演回数がもっとあったら良かったなって思いました。平日昼公演もう少しくれくれ

 

 

次は幽遊白書!うそでしょなんでそんな古い作品舞台になるの!!?

公式先行とfcが外れ、これを書いている今はまだチケット取れてないので、当選の女神に日々お祈りしています。どうかーどうかー

あと原作ファンなので血界戦線舞台も見たいです。ソニックはぬいぐるみか、背景投影か…

舞台「PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice」感想 スーツ男子は宝

こんにちは、まこです。

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舞台サイコパス日本青年館)見てきました!

公式サイト

psycho-pass-stage.com


以下思い出しながら書くネタバレ感想です。

原作自体はアニメ一期をちらっと見ていた程度、システム系の設定を知った上での観劇です。

 

とにかくスーツがいい
スーツ職場なのであまり外見上は違いないかと思いきや、それぞれキャラクターごとの着こなしで差別化計ってて、ほぼ最後列からもちゃんとどのキャラかわかるのがすごい!(背の高さがかなりまちまちなのも理由かもしれないけど)
スーツでアクションって身動き取りにくくて結構大変だと思うんですけど、その辺りも違和感無く見ていられるんで衣装さん素晴らしい。
ちょこちょこ脱いだり監視官の上着着たり色々変えてくれたものメリハリ効いててよかったです。
私、スーツを着てる男性の仕草で好きなところナンバーワンが椅子に座ったとき外していたボタンを立ち上がるときはめ直す指の動きなので、和田くんがこまめに閉めてくれるのめちゃめちゃ萌えました、
ついさっきまでワイシャツが見えてたのに、すぐスッと前閉めちゃうのよくないですか?キャラ作りとしてそういう気配りできるタイプなんだなあとわかっていい。

 

舞台演出がわかりやすい
半分以上固定セットに対して、流行りのプロジェクションマッピング投影で場所表現する形だったんですが、世界観として近未来、サイバー感があるおかげで全然違和感なかったです。セット移動もスムーズで、大掛かりな変更の時はスクリーンで隠したりと途中で気を取られることはなかったです。簡素な椅子と机だけで十分背景が想像できる。
テロリスト達の犯行声明時の投影とかは普通にあるあるな演出で、そこに加えて九泉と嘉納がエレベーターを待ってる時の監視カメラ?とか、パソコン画面を覗く様子だとか、進み過ぎた情報化社会を見てわかりやすく表現してくれてたのが面白かったです。
特に、演者がマッピングの前に立つときに目立たせるためスポットライトで照らすのが、刑事物のサーチライトに見えて二重に良かった。
あ、でも、始まるよーってアナウンスの後、舞台全体に投影してたマトリックスみたいな数字の羅列を眺めてる時がめちゃくちゃ長く感じたの思い出しました…多分3分もなかったんですが、現代人あんな放置されたらすぐスマホ取り出しそうになるよ、電源切ってて良かった。

肉弾戦アクションも見ごたえがあって、特に打撃音?効果音?があんまりおおげさじゃないのが近未来感にマッチしてて浮いてないのがすごい。池田君すごく軽やかに動くの…!

 

シナリオについて、嘉納くん…
気づきや成長、その上での最後の選択含めて主人公は九泉に間違いないけど、嘉納の報われなさもすごい。
監視官になれるくらい色相が改善するなんて素晴らしい結果を出せたことを誇りに思って働いてきたのに、それが故意による嘘で、それなのに周りは執行官の希望として扱うし結局仕事もこなせちゃうしで地獄でしかない。色相悪化者でもこなせる=今のシビュラシステムに意味はあるのか?って疑問に繋がるのは当然。
きっと展開を知った上でもう一回見たら、セリフや仕草が全然違った風に受け取っちゃうんだろうな。チケット余ってたら何回も見たかった。BD予約しました。
九泉は九泉で、エリートコースを進む中で母殺しというトラウマに悩まされ、それでも正しいと信じるから監視官として働いていたのに、その根源の記憶そのものが偽物だったっていうのが……
九泉は母殺し以外の記憶は従来の自分なのかな?それともそこだけじゃなくて全てが上書きされて以前の自分は残っていない?
もし全て他人の記憶だとしたら、全く別人の人生の続きを歩く九泉と、あくまで自分は前と変わらず、周囲からの評価だけが変わった嘉納とが正反対に思えて切ない。

鈴木さんの叫び絶望演技とクラシックの親和性が高すぎて鳥肌止まなかったです。一緒に海に行ける未来欲しい…うう…
あ、裏切り者は目白さんだと思って見てました。

あと、シビュラシステムに支配され、職業も何もかもを決定される世の中で、そのあり方に反抗し自由を求めて声をあげた人たちって、元を辿れば親や近親者が刑事で幼少期から刷り込みを受けて育ったからそういう思考になったわけで、結局自由でもなんでもないんじゃ…?ヒューマニストを名乗る割に自分に自由が無いよね。

井口はじめ、あからさま過ぎて引くくらいの死亡フラグの乱立と怒涛の回収とか、大城と嘉納のやり取り(幼馴染イイネ)とか中国語の部屋の分かり易さとかその他色んな好きポイントあってすごく時間が短く感じました。
パンフレットに執行官全員がなぜ潜在犯になったのか書いててすごく面白かったからぜひ読んでみてほしいです。ホームページとかに乗せておいてほしいくらい!

最後の光の中で、三係が笑って合流するのいいね。泣いちゃった。
ちょくちょくアニメ版のキャラとか事件が混じってくるのがその世界にみんないるんだ感あってとても良かったから、たとえばアニメ三期で(キャラは出さなくていいから)机の上の書類に昔こんな事件があったよ、みたいな記載があったらオタクとても嬉しい

機会があったら本当にもう一回見たいです!
ライビュあるんだよな…ソワ…

オリジナル脚本ってほんとにいいですね、勿論原作再現舞台も大好きですけど、ここでしか生きてないキャラクターたちが必死に足掻く姿が心臓に来る。良い物見たなぁ

 

物販は開場直後に行ったら全然並びませんでした。ランブロ10枚買ったら同じキャラが4枚被って笑っちゃった。
初の新青年館、会場入り口からホールまでの距離がめちゃすぐでびびりました。大きな窓があって気持ちよさそうないい会場でしたー。そういえばトイレ行かなかった!座席が前後互い違いだったらもっといいのに…

 

次は最遊記!ゆったりしてたら先行段階でチケット取れなさ過ぎて、一般に齧りついて何とか一度は観劇できそうです。

 

それではまた!

舞台「どろろ」感想 アニメOP曲のイントロが頭の中でループする

こんにちは、まこです。すっかり春ですねぇ

舞台「どろろ」東京公演(池袋サンシャイン劇場)見てきました!

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公式サイト

www.dororo-stage.com

 

以下ネタバレ感想です。
私は原作について今やってる段階までのアニメ知識しかなく、未読のまま観劇に臨みましたので、その先の展開など認識が違うところがありましたら申し訳ないです。

 

まず鈴木さんの鬼気迫る殺陣が強く印象に残りました(推しのひいき目含む)
キャラとして殆ど喋れないから、表情や体捌き、腕の運びで全部表現するしかない中で、最初と最後を比べると随分人間的になったなと…!
腕を取り戻した後、今までの仕込み刀から腰の刀での殺陣に変わるところが好き。やけに優雅な動きなのが血筋感あっていいなぁ

完全なる親の都合で満足に生まれてくることもできなかった理不尽に対する怒りとか、許したとして体を諦めるつもりもない生の執念とか、言葉で説明するのも大変ないろんな感情が見えて胸が苦しくなりました。
特に途中の、寿海を自分なりの名前で呼ぶシーンで百鬼丸なりの親愛みたいなものを感じて……そこだけは堪えきれず泣いてしまった 

全体通して運動量が尋常じゃなくて、というか出てくるシーンほぼすべてで殺陣してたんでは?ってくらい動き回ってていつかぶっ倒れるんじゃないかと心配になりました。
前方席だったのでびっしゃびしゃに汗かいてるのとか、そこを拭きすぎて最後胸元赤く腫れちゃってるのとか見えておお…からだをだいじに

 

あとどろろ
百鬼丸が(最初は)見えない聞こえない喋れない立ち位置なので、どろろが癒し兼お話回しで終始元気よく見てて気持ちよかったです。本当に低年齢の子が演じるには荷が重いくらい出番たくさん。
北原里英さんは初めて見ましたが可愛い!汚し衣装から伸びる手足が細いー写真よりずっとかわいかった

 

両親含めた醍醐の皆様はなぁ……やったことは人道的に許されるべきではないけど、途中で意見を翻すのではなく終わりまでそれが私たちの信じる正義なのだと貫いてくれたのはいっそ潔くて良かったと思います。
設定が把握しきれていないせいかもしれないけど、鬼の皆さんけっこう気軽に交渉に応じてくれるの優しいね?景光様からの多宝丸でへへへまたいいカモが来たぜしゃぶりつくしてやろう位の感覚なのか?
むしろ天変地異を抑え込めるくらい超常的な力を持つ存在が近くにいることの方が恐ろしいような気がする。
景光様の殺陣は重心が低くて武士!って感じが分かる~~、一対一の戦いでは勝てても、やはり戦いは数とタイミングが重要だから最後には押し負けるのが乱世
あと多宝丸のノールックたすき掛けが好きです(大声)めっちゃ練習したんだろうな、有澤くんの好感度が爆上がりしました。

 

演出について
アンサンブルによるイメージシーンと舞台セット移動、挿入歌の回数多すぎィ!
最初は、アンサンブル女子がタイプの違う美人~可愛い系まで揃っててすごいなーと純粋に眺められたんですけど、川流れとか体作り中とか奉納シーンとかとにかく出てくる場面が多すぎて途中から飽きそうに…ごめん
化け物だ!→倒す(殺陣)→女性ボーカル曲に合わせてアンサンブルが踊る→景光様が怒る→多宝丸が出てくると同時にアニメOP流す→戦う(殺陣)→アンサンブルが踊る
ちょっと端折りましたけど全体の流れは大体こんな感じで、言葉で説明しにくいシーンはとりあえず踊ったり挿入歌流したりするのが驚くほど多い、OP曲に至ってはカテコ含めて6~7回は聞いた気がするのでイントロと冒頭の歌詞が頭にこびりつくのが飽きの原因かなと思いました。百鬼丸でた!多宝丸でた!Party is over~~~
セット移動も多すぎ細かすぎで、アンサンブルの方が巫女服で華麗に舞い踊った後平然とセット押してるのとか真顔になるので止めてほしいです。
以上の演出に対しては、2016年の青エク舞台とか2017年の煉獄に笑う舞台とかでも全く同じことを思ったので、演出の西田さんのやり方なんだとは分かりますけどウーン正直ダサい!
細かいセット移動、数曲の主題歌を多用すること、アンサンブルによるイメージ映像のどれか一つであれば耐えられたかもしれないですが、全部をまんべんなく使って3時間上演されると胸焼けがしそうです。

 

最後に内容以外
サンシャイン劇場池袋駅から遠くてしんどいのと、席が互い違いになっていないので前方席で喜んでも前の人の頭でど真ん中が見えないこと多々あり。まあショウガナイ。
物販は土日でも開演前は空いてたし案内もスムーズでよかったですが、東京から追加の舞台写真(ランブロ)の出来がいまいちだったので買わなくてよかったかな…?とちょっと後悔
特典付きチケットで今回はトートバッグと缶バッチと新規写真のチケットホルダー貰いました。
あんまりグッズ収集欲がないので、入場特典はかさばるものより撮り下ろしブロマイドの方が好きです。

 

全体通して百鬼丸の背景が細切れに描写されるので、体を取り戻す個別のエピソードを追えばいいのか復讐をメインに見ればいいのかよく分からなくなる原作予習者向けの舞台だなと思いました。辻斬り話とか一言一句台詞再現する必要ないよー、もっとアレンジしてほしい!
まあ、それって2.5次元原作あり舞台の殆どに当てはまるのでは?と言われればそれまでの感想でした。
出演者の皆さんの演技はとても良かったです!


次は4月のサイコパス!オリジナル脚本とは聞きますがアマプラでアニメ予習するぞするぞ~