夜間飛行

アラサー女のオタク生活記録

【FGO】私はジナコの実装が許せなかった

※FGO2部4章感想・全ネタバレ注意
※二次BL好きが書いています

 

 

 

 

直前生放送でガネーシャの実装告知があって、私は正直すごく嫌だった。

 

ジナコというキャラクターは好き。
CCCプレイ済みだから、何もかも投げ捨ててやり直したい気持ちも自棄になる感覚も理解できるし、どんなに投げやりになっても一つの命として価値を見出してくれたカルナの存在が大きいことも分かる。


でも、(魔術やネット関連の知識には長けているかもしれないけど)本当にただの一般人が、しかも失礼ながらゲームキャラとしてそこまで魅力的ではない体型のキャラが、突然インドの富の神を名乗って実装されるの意味わかんない。
パールヴァティ(桜)が星4なのになんでジナコは星5、さらにBBちゃんだけのクラスだったムンキャなの?何優遇?
宝具演出なんで後ろにいるガネーシャの腰から下切れてるの?動くって分かってたら下半身まで書き足せないの?一瞬見ればおかしいって分かるのにそんなこともできないの??(八つ当たり)とか理由を挙げればきりがない。

 

何より嫌だったのは、カルナの一番がアルジュナでなくなるかもしれないと思ったこと。
1部でもその後のイベントでも各種季節礼装でもあんなに長いことカルナとアルジュナが互いを意識している様子を描写してきたのに、カルナの視界に入る存在が増えるのが嫌だった、さらに二次BL好きとしてそれが女性であるのが嫌で嫌で仕方なかった(体型とか引きニート気質とかは別にしてね)
重ねて言うけどジナコ自体が嫌いなんじゃない、そういう存在が別軸にはあったことは認めるけどFGOの中で隣に並んでほしくなかっただけ。昔々アイ〇スにジュ〇ター追加で燃えた時みたいに「公式でNLの可能性」が生まれたことが無理って思った。
言葉を選ばないで言えば、あんなにBL営業して来たのにこれからは前のマスターとのコンビで推すの?は?今までカルナとアルジュナの二人を応援してきた私の立場は?みたいな気分でその夜は胸がむかついて上手く寝付けなかった。あんなに楽しみにしてたのに、新規実装シナリオを読む気力も湧かなかった。


でもなんとか自分を奮い立たせて、毎日余暇時間作って必死にプレイして、4章終わって、結局ジナコのことはちゃんと納得できた。
話を終結させるためには、ジナコの存在が必要不可欠だった。私みたいにイライラしながらプレイした人間も認めさせるくらい頑張ってくれた。
逆に言えば、活躍の場がきちんと用意されていたからこそ、あの世界にガネーシャとして来てくれてありがとうって思えたし、今は引けなかったけど今後ガチャで出てきても大歓迎で迎えられると思う。
シナリオでのしっかりとした活躍があるのと、ただ一発ネタでぽっちゃりキャラを象頭の神の擬人化サーヴァントにしたら面白くない?実装しちゃう??っていうのとは天と地ほどの差がある。いや実際後者のノリで実装を決めて、シナリオでの使い方が後付だったとしてもそれを推しはかる術はないし別にどうでもいい。
危惧してたカルナとの関係も、カルナが自分個人(ガネーシャではなくジナコ)の記憶がおぼろげなことを利用もせず否定もせず、愛とか恋とかある種陳腐な関係に進展することなくきちんと一人の疑似サーヴァントとして振舞えてた。その辺のさじ加減は本当にありがとうって思う。

 

ただ、さっき言った通り自分は事前情報だけ見て4章をプレイするまで、アレルギー反応のようにジナコは嫌だ!無理だ!って意識でいた。ネットやツイッター上の叩くような風潮に後押しされて、ただひたすらにキャラ単体で嫌悪感があった。
それを解消できたのは4章をクリアしたからであって、逆に言えば4章を読まなければ嫌なイメージは変わらなかったと思う。
今、FGOをプレイしている何割の層が最新章までたどり着いているのかは分からない。1部を終えて、出来れば亜種特異点も済ませて、1~3章まで終わっての4章。テキスト読むだけでも普通の社会人なら数か月はかかるかな。


最新章を読むことで、ようやく印象の改善がなされるキャラって結構難しい。特にそれがFGO初出じゃなくて出典が別のキャラであればなおさら、彼女の実際の活躍を目にするまでかなり時間も労力もかかり、その間私みたいにぽっと出感が否めないキャラとして微妙な距離で接することになる。それってどうなんだろうな、って考えてしまった。
FGOのメインシナリオは連続していてそこまでの積み重ねが重要、それは本当によく分かるし好きな点でもある。でも、悪印象を持たれかねないキャラクターを実装するときには、もう少し出し方を工夫してほしいなと思う。


何が書きたいのか分からなくなってきたな。
4章自体は本当に本当に面白くて、特に永遠の時間を過ごすジナコの灰色暗転?が続くところはティッシュ何枚使っても足りないくらいべしょべしょに泣いたし、その後カルナが無意識のうちに名前を呼んでくれたところでも泣いたし、不要とされれば大切なもの全てが無くなっていくって世界もしんどいし、アシュヴァッターマンとペペさんがマスターとサーヴァントとして並び立つところは悲しくもあり燃えもしたし、アルジュナが段々と人間性を取り戻してしまう展開とか大好きなところがいっぱいだった!(5章以降明確にシリウスライト使ってみせるのはペペさんっぽくて鬱…)
財布空っぽにして引いたアルジュナオルタを再臨して各種台詞聞いてもう一回泣いてめちゃくちゃスクショ取った、こちらを見ないアルジュナに対して見てほしく思うカルナの関係性はここには書ききれないくらい好き。


だからこそ、今度同じようなキャラクターが出るならば、咀嚼し終えるまでの嫌な気持ちが減るようなやりかたにしてくれたらとても嬉しい。
食べたらとびきりおいしい料理でも、見た目や匂いなどの第一印象が悪すぎて口に入れるまで至らなかったらもったいない。さらに、そんな料理を出されたことに腹を立てて店を出てしまった客は、きっとその料理の美味しさを知ることなくこれから先も店を嫌いでい続けると思う。


もしジナコ実装が嫌でFGOから離れそうになる私みたいな人がいたら、騙されたと思って4章だけは読んでほしいな。読んだうえで無理だってなったら、それはしょうがないことだけど。結論はこれです。


最後に。
アルジュナオルタが再臨の度着込んでいくの最高ですね!!!!!そうそうそういうところ!!!脱ぐより着るほうが好き!!!!