夜間飛行

アラサー女のオタク生活記録

舞台「マイホームヒーロー」感想 想像してた100倍良かった

こんにちは!まこです。

いつの間にか年が明けていました、今年もどうぞよろしくお願いします。

昨年の感想、まだ書ききれていないので追いつくぞー!

11月、舞台「マイホームヒーロー」を見に行きました。

 

公式サイト

officeendless.com

 

品川の劇場といえばステラボールばかりだったので、
いつもと同じ坂上がってるのに別の建物に入っていくのが新鮮でした。

中央に舞台があるタイプの円形劇場、臨場感がすごいです

※原作全巻既読のため展開のネタバレがあります

 

 

 

全体の感想

想像してた100倍良かった!!!!!

脚本も、演出も、全部とても良かった。もっともっと人気になってほしい、1回で終えてしまうのもったいないくらいの体験だった。

原作自体かなり長いので、1部を綺麗に終わらせて、その上で罪は罪として零花に語らせ最終回に繋げるってやり方が上手。

センターステージを生かして、どの役者さんもしっかり本役の恰好で出てきているのに、次の瞬間にはモノローグだったり通行人だったり半グレだったりいろんな役に入れ替わり、それが全く違和感なく進行されていて驚いた。

殺人事件が起きてからの数時間~数日間、目まぐるしく変わる舞台上の状況から目が離せなくなりました。

いやーいいもの見ました、2025年で見た舞台の中で一番でした。


あらすじ

(アニメ版公式サイトより引用)

「47年間、一度も刑法を犯さずに生きてきた。
だけど、今日から殺人鬼だ。ああ……」

人が人を殺してしまうとき、一体どんな気持ちでいたのかを、
しがない会社員、47歳の鳥栖哲雄は、
ふつふつと煮えていく死体を前に思っていた——。

さかのぼること、わずか数時間前。

哲雄は、反抗期の娘・零花に煙たがられながらも、
愛する妻・歌仙と共に、彼女の成長を誰よりも願い、日常を送っていた。

ある日、哲雄が一人暮らしを始めた零花を訪ねると、
その顔に殴られたようなアザがあることを見つける。
問い詰めても零花は答えない。

意を決した哲雄は零花の家に忍び込み、クローゼットに身を隠す。
そこで目にしたのは、零花に手を上げた“半グレ”彼氏・麻取延人。
さらに延人は元カノを殴り殺した過去を持ち、ヤクザと共に、
零花を貶める“ある計画”を進める超危険人物だった———!

「零花だけは守らなきゃ。
たとえ僕たち夫婦に、最悪の結果が訪れても……」

愛する家族のため、“ただの弱いおじさん”は、
裏社会の猛者たちを相手に、
命と知力を賭けた闘いを始める!

 


キャラクターについて

哲雄

くたびれたおじさん感はさすがにちょっと薄いけど、服装・着こなしから幸薄い感じが出ててよかった。

娘のためなら何でもする、何でもできるって覚悟を決めた後の目力はさすが。終始喉壊しそうな叫び方で、思ってたより激情型の哲雄さん

死体を紙で包むときの表情が、冷静通り越して「無」って感じでぞっとした

頭怪我した後の帽子が妙に似合ってたし、

有名な、死体埋めた後の雨に打たれるキービジュアル、あれの再限度が高すぎてぞっとした

 

歌仙、零花

歌仙さん、美人の女優さんがどうやったらあんなにどこかにいそうなお母さん姿になるんだろうってくらい見た目普通のお母さんの仕上がり

あのくらいの年代の女性って、絶妙な丈のパンツ履くよね

珈琲に下剤入れたり、屋上から忍び込んだりする歌仙さん天才パートはいつ見ても好き

零花ちゃんはビジュ強くて可愛い子や~~って見ほれてしまう、恭一に置手紙で接触するところ、どの媒体で見てもハラハラする

 

恭一

歩き方から素行悪そうな感じいいね、お顔が綺麗すぎるからチンピラ衣装が若干浮いてるまである

最後まで哲雄のこと疑い続けるのやっぱり随一頭切れるんだなあって思う。

料理シーンが若干おぼつかないな、と思ったら料理経験ないから大変だったとどこかの回のアフタートークで聞きました

 

麻鳥、窪、志野

麻鳥さん、一番良かったかも

バーで哲雄の隣に座って話し始めたときマジでこのままやられるんじゃ…?って心配になるくらい切れ味あった

息子が死んだってわかったあたりから本当に鬼気迫る感じで、見てるだけで手が震えた……!

娘をやられる前にやった哲雄、息子をやられてから諦めた麻鳥、どっちもだめだけど双方理由はあるということ。納得はしちゃいけないけどね。

窪は今回だけだと不憫な中間管理職感あって、中東帰りとかそういうキレキレの武闘派な感じが無かったの残念、活躍の場がこの先だもんね

志野は本役としてはほとんど出番ないけど、哲雄のモノローグが多く割り振られてて、原作の展開のことを考えるとホホーとなりました


演出や舞台設計について

今回、全体通して一番感動したのが演出の素晴らしさ。

どうしても、殺人事件とヤクザ関連の話だから、血が出たり死体を処理したりとか生々しいことが起きてしまうんだけど、それをうまく表現したのがすごかった。

死んだ役者に紙を巻き付けて、リアルタイムに型をとって死体として扱うって考え付いた人本当に天才だと思う。

造形がリアルすぎて、まだそこに人がいるみたいで体温感じて怖いくらいだった。

紙を小さく小さくしていくことで、死体に起きた状況を表していき、最終、恭一がひっくり返した植木鉢から細かくなった紙が出てきたとき心底ぞっとした

完全な暗転は数回で、それ以外は舞台装置(枠だけの箱)とかカーテンとかで場面転換表現してるのもすごい。

尋問後突き落とされるところや、最後お金をばらまくところとか、天井からのギミックも多くて見ごたえあった。お金は紙幣と同じくらいのサイズの無地の紙でした。

舞台上だけじゃなく結構客席や通路も使ってて、

当日座席が2列目で、前の席空席かー最善なのにもったいない、と思ったら劇中キャストの人がどかっと座ってきてビビった。ただ、逆に自分の席から遠い位置で起こっていることはかなり見えにくいかも。

哲雄中心に結構モノローグ多いけど、うまいことその時出番じゃない人が工夫して語っててすごかったし全然違和感なかった。

 

その他

座席の配置、通常の椅子席より後ろにボックス席あって、テーブルもあってなかなか快適そうでよかったです。
リピ券、当日券も売ってたけど、なんでこの内容でもっと流行らないのか、それが謎ってくらいよかった。遠征民でなければもう一回来たかったです。

 

本当に本当にいいものを見ました。漫画・ドラマ・アニメも見てますがどれとも甲乙つけがたいくらいよかった。尺も脚本も演出もどれも最高だった。

帰りの新幹線の中で、電子でもう一回漫画版読み返しました。よい作品だ。

 

2026年の観劇はじめはゲ謎舞台でした。

これも忘れないうちに感想書こうと思います。

ではまた!