夜間飛行

アラサー女のオタク生活記録

「最遊記歌劇伝-外伝-」感想 素敵な太陽を見せてくれてありがとう

こんにちは、まこです。
最遊記歌劇伝のラスト、外伝見てきました……!
現地で、最後となる今回の公演を見届けられて、本当に良かったです。

青空とステラボール

公式サイト

saiyukikagekiden.jp

以下原作既読なのでネタバレあります。

 

 

全体の感想

大泣きしました
これまで見てきた最遊記歌劇伝の集大成であり、旅の始まりでもある外伝。
外見も内面も未来とは少し違う4人+1人が、信じる太陽を目指して進むお話。
外伝自体の結末は幸せなことばかりではないけど、その先を知っているから、泣きながらも笑顔で送り出せる。
それぞれの生きざまを舞台で表現してくれてありがとう、という気持ちでいっぱいでした。

 

あらすじ
(公式サイトにあらすじなかったので、pixivから引用)
最遊記』の世界から、遡る事500年。天界に1人の子供が連れられた。
下界の巨岩から生まれ、災いの象徴とされる金晴眼を持つ幼児。
天界で永遠のような退屈を過ごしていた金蝉童子は、観世音菩薩の命によりその幼児を育てることになる。

常に桜咲き誇る常春の世界で、見えない物(空)を悟る“悟空”と名付けられた小さな生命を取り巻く運命が、希望と破滅に向かって動き出した。 

 

キャラクターについて

・悟空
今までの悟空より幼い感が出ててすごいです、年齢重ねてるはずでは…?
特に、自分で話題振ったのに気まぐれに変えていくの、子供らしくてかわいーっ
初めて名前をもらったところ、初めて友達が出来たところ、彼にとっての世界がぐんぐん広がっていくのが伝わってきました。
気のせいかもしれないんですけど、一幕終わりの歌のシーン、悟空は本性だしてるから1人だけ歌ってなくてエモかった……。
日替わりで敖潤くんが歌ってる最中にバッティング練習始めて、しっかり敖潤の足下に当ててガッツポするの笑いました。
しかも敖潤もちゃんとリアクション返してくれるから、真面目な話してたはずがいい意味で全然頭に入らなかったです。
あとこしアンパンマンはギリギリアウト寄りのアウトだと思います。

 

・金蝉童子
ビジュアルが天才過ぎる、想像していた200倍金蝉でした。
長い髪のあしらい方が上手で、序盤に悟空に突き飛ばされてセットの階段に倒れるシーンがあるんですけど、階段に沿って髪の毛が流れるように落ちてて感動しました。(伝われ)
無為に過ごしていた時、椅子の上で本当につまらなさそうにじーっと座ってるのすごかったです。
全くセリフもないしスポットライトも当たってなくて上手側でストーリーが進んでいくんだけど、ただそこにいるだけで存在感と空虚感が伝わってきました。
悟空とふれあい、捲簾・天蓬と情報を持ち寄ることで、今まで自分が目を背けていたことに気が付くことが出来た、それが彼にとってどれほどの変革だったか。
ラスト近く、幽閉された悟空のところに三蔵の姿で迎えに来てくれたところで今年一番泣きました。確定演出なのに大泣きした
そして悟空も着替えてきていつもの4人が並び立った時、声出るんじゃないかってくらい泣きました。
さらにいつものGo to the Westのイントロが流れてきたことで目の前が涙で何も見えなくなりました。泣かせにきてるぜ…!
金蝉が離してしまった手を三蔵が差し出す、それがこの旅の始まりなんだなあとしみじみ思いました。

 

・捲簾
一目見た瞬間からかっこいいお兄さんーーーって思いました。
短髪を見慣れすぎて、最後悟浄の姿で出てきたとき違和感あったくらい似合ってました。
誰より先に権力に歯向かっていく若さみたいなのを感じました、殺陣も上手い!
2幕の最初にあった、お付き合いしてる2人が改めて告白する歌?みたいなの何だったんですかね、オタクの妄想…?
キャラとの掛け合いも大好きなんですが、モブ隊員たちとの交流が垣間見えるの最高ですよね、天蓬と一緒に末永く天界の平和を守ってほしかった。
逃走中、部下たちが来てくれるとこで既に泣き始めちゃいました。

 

・天蓬
ふっきーさん今日も歌が上手い!
八戒の時とはかなりイメージの違うビジュで、第一声聞くまで本当にふっきーさんか…?って半信半疑になるくらいの素敵な仕上がりでした。
黒髪白衣半ダウナー系、でもやるときはやるお兄さんが嫌いな人はいない!
見た目だけ見れば八戒より好きだと思っていたのに、ラスト八戒の装束で再登場してくれた時はウワーーーーこれじゃなきゃやだーーーーって手のひら返ししました。
天蓬の死に際が妙に饒舌なところがすごく良かったです、若干上滑りしているような語り口なのがらしくて本当に良かった。
最期が近いことをごまかすようにしゃべり続けちゃうの、解釈一致過ぎました。

 

・敖潤
可愛い!守りたい!!歌が上手い!!!
原作読んだ印象だともう少し堅物感が強いのかな、と思ってたので、かなり歩み寄りの姿勢を感じて好きになっちゃいました。
めちゃくちゃ歌が上手いからどこにいても目を引く存在ですね…!異形メイクもお似合い。
光るソフトクリームに繋がれて心の声をくっそ茶化されたの何だったんですかね…?悪夢…?
最期の言葉を独白しているとき、病人らしく時茶色い膝掛けしてるの可愛かったです。
旅の再開の時、4人の背中に向けてジープの音がしたの天才だなと思いました。
階段の上り下りをしたり、カテコでお辞儀したりするたび、首元の布がふわっふわ揺れるのが可愛くてずっと見てました。

 

・哪吒
背もあるしあんまり子供感ないかなと思いましたけど、悟空と2人で友達してるところは100%子供で可愛すぎました。
特徴的な触覚がキラッキラかつ固まってて、びよんびよん揺れるのが面白かったです。
自刃を選ぶ時の戸惑いシーンの仕草がよくて、進むも引くも地獄しかないんだよなあってしんみりとなりました。

 

・そのほか
観世音菩薩の足が美しいし立ち姿もいちいち綺麗だし歌上手って感動しました。女子より美しいって何…?

 

演出や舞台設計について

2幕構成の中で、1幕がめちゃくちゃ長くてびっくりしました、まさか逃走開始までを1幕でやり切るとは!
ほとんどのシーンで桜がはらはらーっと降ってきてて綺麗でした、後でみてみたら最前列の足元めっちゃ桜落ちてました。
舞台上で桜が永遠に咲き続けることで、時の巡りの停滞や、地上ではないどこかの話であることが分かりやすかったです。

特別ゲストのみかしゅん、最後光明の姿で出てきてくれたところはもう感謝しかありませんでした。光がね、見えました。
大楽はみかしゅん光明と唐橋さん烏哭が揃ったようなので絶対円盤買います。
ただ途中の逃走中に出てきたキャラは何…?笑っていいのか触れていいのか、それも分からないくらいだるだるな出番と日替わり何だったんでしょうね????
もうこれは最遊記歌劇伝だからいっか!って割り切るしかないな!他界隈から見たらやばい文化です。

 

その他

グッズ物販が事前登録・決済制だったのに前日に気付いてめちゃくちゃびっくりしました。当日の現地でも、制度を知らなくてその場でスマホから注文している人たくさんいました。まあ確かにお金のやり取りしなくていいのは楽…かも…?

終わったあと友達と感想を言い合いながら、初演から今まで、色々あったな……と時の流れをしみじみと感じました。途中から追いかけ始めた私でもそう思うので、演じる側はもっと思ってるんだろうなって。

拡樹くんの金蝉姿を目に焼き付けて、皆さんの歌声をしっかり聞き届けて、そして終わりを見送ることが出来ました。みんなが誰かの太陽で、その存在が頼りになっていること、全身で感じることが出来ました。

外伝やってくれて、本当に、本当にありがとうございました。

原作が再開したらまたいつか!!!見てみたいな!!!!!言うだけは自由だ!!!

 

 

次の観劇は年末、今までとはちょっと違う現場に入る予定です!

またどこかで!

ミュージカル「SPY×FAMILY」感想 全部楽しい!見てよかった!ハッピー舞台でした

こんにちは、まこです。

3月にスパイファミリーの舞台!見てきました!!帝国劇場!!!!

こんな大きなところで主演出来るって聞いて、情報解禁からずっとずっと楽しみにしてました!!

いつものでっか看板

私が見た回のキャスト表(ななめすみません)

以下原作既読・本編のネタバレありの感想です。


公式サイト

www.tohostage.com

全体の感想

めちゃ面白かったです!

漫画原作ですので、コミカルな表現やアニメっぽい演出が多い一方で、無茶すぎるアクションシーンはしっかりと現実に落とし込まれてて、演者の動きに納得感がありました。

「全てはより良き世界の為に」とか「アーニャぴーなつが好き」とか、印象的な言葉がしっかりミュージカルとして曲に落とし込まれてて、あとで原作読み直したらそのまんま過ぎて驚きました。どれも耳なじみのいい曲ばっかりで、エレガンスの歌が一番好きです。先生お歌うますぎ。

原作的には6話までと入学式ちょこっと+ユーリのお宅訪問、フィオナのお宅訪問でした。作中のセリフ全部拾って脚本作ってるんじゃないかというくらい丁寧な作りでした。もう一回見たい!!

 

あらすじ

公式サイトより

” 男はスパイ×少女は超能力者×女は殺し屋、世界の平和はこの3人に託された!?

《普通の家族》を知らずに育った3人の、ちょっと変わった《仮初めの家族》の物語。

世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた東西冷戦時代。隣り合う東国〈オスタニア〉と西国〈ウェスタリス〉では、十数年間にわたる仮初めの平和が保たれていた。西国の情報局対東課〈WISE(ワイズ)〉所属の凄腕スパイであるコードネーム〈黄昏(たそがれ)〉は、高い諜報能力を駆使して幾度も東西両国間の危機を回避させてきた。

そんなある日、〈黄昏(たそがれ)〉は、東西平和を脅かす危険人物、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドの動向を探るため、極秘任務を命じられる。その名も、オペレーション〈梟(ストリクス)〉。任務の内容は、“一週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入し、デズモンドに接触せよ”というもの。

〈黄昏(たそがれ)〉は、精神科医ロイド・フォージャーに扮し、家族を作るため《娘》と《妻》を探すことに。彼が出会った《娘》候補のアーニャは心を読むことができる超能力者、《妻》候補のヨルは殺し屋という裏の顔を持っていたが、3人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らすこととなる。案の定、変わった素性を持つ3人の《仮初めの家族》の日常はおかしなことだらけ。時には大事件に巻き込まれ、それぞれの敵や難問に立ち向かいながらも、とにかく《普通の家族》を装うために全力を尽くす3人に、世界の平和は託されたのだった・・・。”


キャラクターについて

ロイド

拡樹くんの回を見に行きました!!!衣装も髪色も似合っててうれしい!!

ロイドの、一見紳士で完璧なんだけど考え方が不思議なところとか分かりやすくて、表情がよく変わるから、キャラクターの印象より若干幼めに感じました。かわいい感じ。どうしても比較しちゃうからWキャストの舞台はどちらか片方だけにすることが多いんだけど、これはウィンさんの演技も見てみたかったかも。

攫われたアーニャを助けに行く中、変装したロイドとその顔の持ち主役で同じ動きをするシーンが好きです。あとひったくりから助けたおばあさんに接するところも好き。

歌は結構よかったのでは!!と思います!!ひいき目かもしれないし、もっともっと上は目指せるけれど、かなりの曲数&長期公演で出来る限り仕上げてくれたのではと……!ヨルさんとのハーモニーも綺麗でした。

城レンタルしてスパイごっこする流れを、がちめなセットで本気でやってて大好きです。

 

アーニャ

池村碧彩ちゃんでした。

ねーーーめちゃくちゃ可愛い!めろめろです……!あんな小さい子なのに堂々と演技してしっかり歌って、疲れた表情一つ見せないなんて本当にすごい。

当日のキャスト表をよく見たら、本来アーニャ役でキャスティングされていて今日は出演予定じゃなかった子がアンサンブルとして出ていたので、実際の出演回数はもっと多いのかも。

ロイドに抱えられるところとか手を繋いで歩くところとか、当然ながらサイズ感が本当にぴったりで、マジの子役じゃないと出せない空気だ……!と震えてました。小学生~中学生くらいの年齢の方をキャスティングすることもできたんでしょうけど、本物感にこだわってくれて感謝です。

可愛すぎてアーニャ(原作絵)のアクリルスタンド買いました。

 

ヨルさん

唯月ふうかさんでした。

歌うっっっま!立ち振る舞いが可愛い!!アクションうま!!歌最高!!って感じでした。あんな細い体なのに芯が強い歌……!

同僚のパーティに呼ばれて出席するシーンの、ドレスにストール羽織る服装が一番好きです。肩出しの私服(赤いニットのやつ)似合うのは美人の証。本当に漫画から出てきてませんか?と思えるほどシルエットがヨルさんそのものでした。

 

ユーリ

瀧澤 翼くんでした。

思ったより序盤からいっぱい出てくれてうれしかったです、秘密警察の皆様を従えたダンスもカッコよかったー!軍服と手袋が似合う悪の男(正義の男?)大好き。

お宅訪問の時のお姉ちゃんに執着しすぎてやばい感じが上手くて笑いました。


その他

上司(シルヴィア)の出番多すぎて笑っちゃいました。歌うまいし全然いいですけど本当に出番が多い!

シーン切替ごとに出てきてめちゃウマなお歌を歌ってくれるから、後半はどうやって次出てくるのか予想するのが楽しみになりました。観劇するまではあんまり印象なかったんですけど、確かに原作復習したら割と出てた!

 

幼少期ロイド役、初見で出番これだけ!?って心配になりました、真剣に泣いてくれるからなおさら。もしかして受験のシーンとかでも出てきてたかな?

 

あと情報屋のフランキーの出番が結構あってうれしかったです。ちょっと心許せる友達っていいよね。

 

演出や舞台設計について

歴史ある劇場、見ごたえのある舞台装置や衣装、生演奏など、どこを見ても満足感がたっぷりです。座席もふかふかで視界互い違いでサイコー!

本作、ミュージカルではあるんですがストーリーが明確なのと歌パートもわかりやすいタイミングが多いので、初心者でも観劇しやすいなと感じました。コミカルな演出が多いのも一因かも。フィオナ来訪の時の口の動きとしゃべる内容が違う演出、舞台上に文字を投影して表現してたのがすごかったです。

 

その他

少しだけ気になったのが、お話の組み立て方。

終盤、ユーリがフォージャー家に乗り込んできた直後にフィオナがフォージャー家に乗り込んでくるっていうほぼ同じ流れを繰り返してて、これ主体がユーリからフィオナに変わっただけでさっきも見た流れでは……?と思いました。

脚本の事情で、犬(ボンド)や学校の生徒を多く出すことが出来ず、最低限の追加人数で物語のボリュームを増やさなきゃダメだったのかな……?とか邪推しながらも、同じ流れ過ぎてちょっと飽きそうになりました。

 

でも、全体としては本当に楽しかった!!!!

久しぶりに上京して、日比谷に行って、帝劇に入って、夢のような時間を過ごせて大満足でした。見に行けてよかった!!

第二段とかやってくれないかな……子役いっぱい必要だから無理かな……!

 

 

次の観劇予定が秋の最遊記になりそう?なので、それまでに、この間見に行った刀映画の感想書きたいと思います!

舞台「アルキメデスの大戦」舞台「PERSONA5 the Stage #4 FINAL」感想 観劇って良いな

こんにちは、まこです。
去年10月~11月の観劇感想です。かなり間が空いてしまったので、それぞれ簡単に書きたいと思います。
原作ネタバレあります。

 

アルキメデスの大戦

www.tohostage.com


※映画、漫画視聴済み

全体の感想

なぜか落ち込みました。今思えばほんとに何で?

皆さんの演技は見ごたえがあるし舞台装置もシンプルで分かりやすいのに、結果として誰も救われず眠たくなるほど盛り上がりがなく思えて、帰り道を歩きながらしょんぼりとしました。

何でだろう、どんなに足掻いても、でも結局戦争したんだよね?にたどり着くからかな。日々ニュースなどで触れる社会情勢への不安もあったのかもしれない。映画や漫画を見たときにはこんな感想は抱かなかったので、自分としても不思議な感覚でした。

 

あらすじ

公式サイトより
『1933年、軍事拡大路線を歩み始めた日本。戦意高揚を狙う海軍省は、その象徴にふさわしい世界最大級の戦艦を建造する計画を秘密裏に進めていた。そんな中、航空主兵主義派の海軍少将・山本五十六は、海軍少将・嶋田繁太郎と対立。嶋田派の造船中将・平山忠道が計画する巨大戦艦の、異常に安く見積もられた建造費の謎を解き明かすべく協力者を探している。

そこで山本が目を付けたのは、100年に1人の天才と言われる元帝国大学の数学者・櫂直。しかし、軍を嫌い数学を偏愛する変わり者の櫂は頑なに協力を拒む。そんな櫂を突き動かしたのは、巨大戦艦建造によって加速しかねない大戦への危機感と戦争を止めなければならないという使命感。櫂は意を翻し、帝国海軍という巨大な権力との戦いに飛び込んでいく。

櫂を補佐する海軍少尉・田中正二郎や尾崎財閥の令嬢である尾崎鏡子の協力によって、平山案に隠された嘘を暴く数式にたどり着くまであと少し。決戦会議の日は刻一刻と迫っている――。
天才数学者VS帝国海軍、前代未聞の頭脳戦が、ここに始まる。』

 

キャラクターについて

櫂直役の拡樹くん、軍服似合うしこういう神経質な変人役が大好きだしとっても似合ってます。変人なのに、一番まっすぐに物事に向き合う姿勢がいい。ただ思考が反戦の中でも現代人っぽすぎて、周りの意見とかみ合う余地がなく感じました。それが全体に感じる違和感の原因かもしれません。戦争の結末を知っていればその選択が出来るかもしれないけど、なんで反戦なのかの説得力が薄いというか・・・難しい。

そんな変人に振り回される秋人くんがすごく上手で、動きや口調から伝わるたたき上げ軍人感が可愛くて大好き。劇中、調査の過程で二人の距離が(変な意味じゃなく)近づいていくのすごくグッとくる。きました。大好き

あと神保さんの存在感がすごかったです。一目見て絶対信じちゃいけない側の人間だと思える演技、発声から全然違った。

 

演出や舞台設計について

大きな戦艦のセットとか出てくるのかなーと思いきや、投影をうまく使っていて、あまりバタバタ場面転換していなかったように思えました。落ち着いてみられるから好き。
軍の規律のことをよく知らない主人公が、帽子とか礼儀とかをないがしろにするたび怒りながらフォローしてくれる田中、出来る男過ぎる。

 

その他

コロナ関連で一度公演が中止された演目、無事2022年に幕が開いて本当によかったです。クリエの座席はいい、素晴らしい。あとパンフレット購入列が非常に速いのも助かります。


②舞台「PERSONA5 the Stage #4 FINAL」

 

p5-the-stage.jp

※ゲームクリア済み


全体の感想

ここで終わるの嘘でしょ!!!!?

モナの謎とか看守の話とかメメントスのこととか解決してないじゃない!!!!あと1回あるんじゃないの!!?!?!?

まさか真エンドまで行かず、明智の裏切りを解決したところで終わるとは思いませんでした。このご時世、完結させるだけでもありがたいのは十分わかる…しょうがないのか…いやでも…イゴールの正体とかみんながんばえー!とか見たかった…

キャスト変があったり戻ったり忙しい配役の中で、主人公杏ちゃん竜司明智は変わらずいてくれたことに感謝です。

 

あらすじ

公式サイトより

『自身に課せられた“更生”のため、そして悪しき欲望から人々を救うため―――
“心の怪盗”となった主人公は、腐った大人たちをどう改心させるのか!?
謎とスリルあふれるストーリーが、爽快感たっぷりのバトル・アクション、友情を育み、
絆を作りながら成長していく少年少女の丁寧な心理描写と共に描かれる。』

第3弾が春ちゃん加入まで、今回の第4弾はニイジマパレス~獅童正義撃破まででした。

 

キャラクターについて

主人公

千秋楽の名前は「心野 海斗くん」でした。呼ばれるたび怪盗なのかカイトなのか分かんなくて面白かったです。身のこなしが軽いし、殺陣の振りが引き続き蹴り中心で、足癖悪くて最高でした。

オープニングの、怪盗服でカジノを逃げて落ちて捕まってから制服に戻る早着替え、間に合ってるの凄すぎてびびる。円盤特典でのバクステで、早着替えのやり方は?の質問に衣装の作りに工夫はされてるけどとにかく急いで着替える!って力技回答だったのを思い出しました。

カジノダンジョンの再限度が高くてまたゲームやりたいな!という気持ちになりましたが、ネズミに変身するステージとか真っ暗な道を進むステージとかトラウマも多くて結論3回目はもういいかな…となりました。(無印1回、R1回済)

仲間のみんな

やっぱり杏ちゃんの鞭さばきサイコー!何回見ても大好き!!モナの身体がでっかいので、それを生かした殺陣があるのが愛だなと思いました。

ゲーム内最愛キャラの春ちゃん、帽子に触れる決めポーズのバランスが良すぎて見とれちゃいます。鏡なしでよくあの角度にできるなあ。双葉も全部の動きが可愛いしまことはスタイルが良すぎる。

全員、獅童戦でのペルソナ呼び出し声に魂が籠ってて震えました。

明智

やっと裏切ってくれたね!!!ここまで長いことありがとう!!!

武器のライトセイバーバチバチに光りまくってて、怪盗業には邪魔すぎて笑っちゃった。ぺごくんと明智、武器の長さが全然違うのに手首で剣をあしらう振り方が似て見えました。好き。

ソロ歌、俺の勝ちだって冷静ぶって延々歌って、最後の締めだけお前の負けだって叫ぶのずるい。自我が出まくってる。

屋根ゴミノルマ達成ありがとうございます。

 

演出や舞台設計について

過去の回と同じように、段差のついたセットを複数組み合わせて、階段の上り下りとか飛び降りとかアクションに利用する感じでした。セットの一番上から駆け降りる時、みんなガニ股になりがち。

あと、主人公入れ替わりトリックの説明が上手でびっくりしました!もしかしたら作中で一番説明が難しいところだと思いますが、動きとか演出を利用して凄く分かりやすくなってました。アプリの起動タイミングとか冴さんがやったこととか、アニメ・ゲーム・漫画などどの媒体と比べてもかなり分かりやすくなっていると思います。頭がいい!

 

その他

冒頭でも書きましたが、ここで終わりなのが本当にもったいないー!このキャストで真エンディングまで見たかったです。出来ることならばあと1回欲しかった…!3学期も追加してRとして追加公演してほしい…残念。

あとKTZEPPYOKOHAMA、初めて2階席に入りまして、パイプ椅子じゃなくて嬉し!と思いきやめちゃ硬くて痛かったです。結果お尻が死んだからやっぱりこの会場観劇に向いてない…。

それ以外は、本当に、完走してくれてありがとうという気持ちしかありません。一時期客入りが心配な時もあったのに、エンディングを見せてくれてありがとうございます。入場特典の劇中歌CDもめちゃくちゃうれしいです。その後の炎上のことは触れません。

 

 

2023年は、3月に帝劇のスパイファミリー行きました!!!超良かった~~~!

これもあまり時間が空かないうちに感想を書こうと思います。

 

ではまた!

舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』感想 キラキラの魔法界が見えた

こんにちは!まこです

だいぶご無沙汰しておりました。

今年も社会情勢からあまり観劇の機会に恵まれず、なんと11か月ぶりに現地で舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』見てきました。

 

専用劇場となったACTシアターの入り口

当日のキャスト表がおしゃれ

 

写真にもあるように10/5のソワレ(石丸幹二さん回)でした。

チケットを取ったのがGW頃だったので、ちょうど全国旅行割の適用前になってしまったことは少し悲しかったですが、久しぶりの遠征自体は本当に本当に楽しかったです。

ついでに久しぶりに友人と食事にも行けて幸せでした。

 

以下ネタバレ含んだ感想書きますのでご注意を。

原作については呪いの子は未読、それ以前の本編の方は読んでいます。

 

公式サイト

www.harrypotter-stage.jp

全体の感想

テンポのいい歴史改変系ストーリーとキラキラ輝く魔法界の演出がとっても合っていて、気持ちのいい舞台でした。

 

あらすじ(公式サイトより)

ハリー、ロン、ハーマイオニーが魔法界を救ってから19年後、かつての暗闇の世を思わせる不穏な事件があいつぎ、人々を不安にさせていた。

魔法省で働くハリー・ポッターはいまや三人の子の父親。

今年ホグワーツ魔法魔術学校に入学する次男のアルバスは、英雄の家に生まれた自分の運命にあらがうように、父親に反抗的な態度を取る。

幼い頃に両親を亡くしたハリーは、父親としてうまくふるまえず、関係を修復できずにいた。

そんな中、アルバスは魔法学校の入学式に向かうホグワーツ特急の車内で、偶然一人の少年と出会う。

彼は、父ハリーと犬猿の仲であるドラコ・マルフォイの息子、スコーピウスだった!

二人の出会いが引き金となり、暗闇による支配が、加速していく・・・。 

 

まず、どの瞬間を切り取っても舞台上に魔法を感じられたのが最高でした。

本や映画で見たいつもの魔法とか、魔法のかけられた隠し扉を開く謎解きだとか、ディメンターや守護霊の獣たちが実際に目の前に現れるのに驚きっぱなしでした。

ばちばちにプロジェクションマッピングを投影しまくるわけでも、上下移動が激しいセット転換が超頻繁にあるわけでもなく、本当にそこに実感として「魔法がある」ように見せてくれるのが天才すぎた。手をかざした瞬間ランプがともったり、本がきれいに整列したり、細かいところまで気を配られてたと思います。

ストーリーもすごくよくて、呪いの子未読でもしっかりとやりたいことや示したい内容が伝わってきました

正直最初の入学後数年間の説明を早口でがーっとやってる辺りは退屈を感じましたが、その後の展開が丁寧だったので全体でみれば満足です。

特に数回目のタイムターナーでの巻き戻りの時、悪に染まった世界で交わしたスネイプ先生との会話が心にきて……どんな世界でどんな道を歩んできても、必ず味方になってくれる漢・スネイプには頭が下がります。

タイムターナーの再発見とドラコ・ハリーの若い息子たちが起こしたちょっとした騒動が、過去と今の世界を繋ぎ、ハリーポッターはもう一度世界と自分の家族を救った。そんなお話でした。

原作は、完結までの知識はあるに越したことはないけれど、アズガバンと炎のゴブレットさえ履修しておけば、あとは舞台上で説明されたり雰囲気を感じ取れば乗り切れると思いました。

 

キャラクターについて

ハリー・ロン・ハーマイオニー・ドラコ・ジニー

前作のメインメンバーたち。

全員外見は間違いなく日本人なのに、一瞬の違和感もなく役柄にはまるのがすごい。俳優ってすごい。

ハリーは石丸さんの貫禄も相まって、最初の印象は本当に頑固おやじ!って感じでした。全然息子の話聞いてないし見当違いのフォローするしで、前作ではこんな嫌なやつだったか??って首をかしげる部分もなくはないけれど、ダンブルドアの絵に執着したり、それを見抜かれたり、ドラコと子供っぽく喧嘩したりと、ハリーなりに色々と思い悩むことはあるんだろうな、と今の態度についての納得はできました。(でももうちょっと柔軟な対応できたでしょ!?)

最終盤まで、本作の主人公はアルバスとスコーピウスでは?とずっと思ってましたが、カーテンコールまで終えるとやっぱり全部を束ねてくれるのはハリーなんだな、とすとんと落ちました。世界一の魔法使いは伊達じゃないや!

ロンとハーマイオニーは本当にいい夫婦で!やり直し世界で立ち位置が変わってもお互いを好き合ってるのいいな~~~~~めちゃ可愛い、末永くお幸せに!!!

ロンのお芝居がほんとコミカルで大好きで、要所要所でキスで力押しするぞ!なところもよかったです。結婚してない世界でも、お互い背中を預けてディメンターに立ち向かう姿は凛々しすぎる。

ドラコは思ってたより友好的だし自分の息子のこともしっかり愛してくれてるのがよかったな。父親違いって噂で一番傷つくのは自分だろうに、ぶれずに亡き妻と息子を大事に想う精神がイケメンすぎました。最後の最後、切り札を出してくれるのがマルフォイっぽい。

ジニーは本当にいい奥さん、ハリーはいい人をお嫁にもらったね……!こんな人が隣にいてくれたらめちゃ落ち着きそう。今回あまり話に出てこなかったもう二人の子供の話とか聞きたかったです。しっかり魔法も人間力も強いのがいい。

 

アルバス・スコーピウス・ローズ

呪いの子に対する前知識ほぼゼロで観劇したので、ナニコレハリーよりアルバスが主人公じゃん!!!と思って休憩中パンフレット見まくってました。

劣等感の塊のアルバスと、少し違った感性のスコーピウスと、二人を心配しつつも友人になってくれるローズ。

スコーピウス一番好き!!!!!!えっドラコの息子が、いつか友達を作るためにポケットにお菓子を常備しておくような可愛い情緒の子でいいのか……!?

そんな人見知りなのに、最初はローズ、次は目の前で消えてしまったアルバスを助けるために、闇に染まったふりをしてアンブリッジやその他役人の前に出てこれる度胸に花丸あげちゃう。きっと、しっかり冷酷な表情を作ればマルフォイ家のそれになるんだろうな。ちょっとオタク心くすぐり過ぎる存在で、舞台上の彼から目が離せなかったです。

ローズのこともアルバスのことも性別関係なく好きなのかなと感じたんだけど違うか、違ったらすみません。アルバスとの関係性を問われて、「友達」じゃなくて「大切な人」って言葉選びが出来るところが好き。

アルバスはもう本当に悩める若者、ザ若者感が出ててすごくよかったです。

デルフィーたちがセドリックを取り戻す嘆願をしに来たのを偶然聞いて、もしかしたら自分が活躍できる瞬間があるかも、いや自分がやらないと、自分がやるべき!みたいな勝手な論調で進んでいくのめちゃティーンエイジャー。

それでも、絶体絶命に陥った時、どうやったら窮地から脱することができるか考える力と度胸があるのは、やっぱりハリーの息子なんだなと。そしてそんな時、傍には友人たちがいてくれるんだな。後半の成長っぷりが心に沁みました。

ローズは動きがとにかく派手で、序盤の汽車の中で二人の間をローブを翻して駆け回るところとか小さいのに存在感がある!とびっくりしました。他二人より登場シーンは少ないものの、自分のタイムリープのせいでローズの存在が消えたことに気づいたときのアルバススコーピウスの悲しみがよくわかるいい子でした。

 

闇の帝王のあれこれ

デルフィーはまず手足が長くて美人さん!声もスタイルも舞台映えして凄い。

アルバスが気になるそぶりを見せ始めたあたりからおや……と思い、色々判明してなるほどねとなりました。やっぱり時間を戻すことは禁忌にしないと(感想)

ヴォルデモー(そういえばなんで最後のト消えてるんでしょう?)も白い爬虫類顔の再限度が高すぎて、こんなん隣通って行ったら絶対心臓止まるって。

スネイプ先生はもう言葉にならない、もともとスネイプ先生のねじ曲がった純愛が大好きで大好きでたまらないのに、今回また形を変えてお出しされて、息が出来なくなるかと思いましたし普通に泣きました。タイムリープものって、現代では死んでしまっている人に出会ったときどう対処するかも醍醐味だと思うんですけど、結末を知ってもなお自らの矜持を貫く姿勢、スリザリンに100点あげたい

 

それ以外のみなさま

マートル!! いやこれ見に行った方全員そう感じたと思うんですけど原作と映画でのイメージ再現率100%でびっっくりしました!!! 動きも奇怪でしなやかで声の張り方も想像通りだしどうなってる……!? 何年たってもマートルはマートルのままなんですね。大好き。

そのほかマグゴナガル先生とアンブリッジが兼役なの、初見で演じ分けの凄さにぞっとしたし、モブ学生たちがそれぞれに個性あって生きてる感あって素敵だし、どこも目移りするくらい魅力がいっぱいのキャラクターたちでした。

 

演出や舞台設計について

まずさっきも触れましたけど魔法演出がすごい

例えば、暗い部屋のシーンでランプに手をかざすと火が灯る仕掛け、までは普通の人でも思いつくとおもうんですけど、同じタイミングで舞台上ではその人ににスポットライトが当たるんです。シーンによってランプだったり暖炉だったりと物は違うんですけど、繰り返しこの表現がされることで舞台への引き込まれ方がどんどん深くなって、本当に魔法みたいで素敵でした。文字に起こすと普通のことに感じるかもしれないんですけど、一番印象に残ってます。

魔法での戦いのシーンは本当に杖の先から炎が飛び出しているように見えて、あれマジでどうなってるんですか???かろうじてワイヤー?のようなものが見えたのはラスト戦だけだったような……!

セット移動も手が込んでて、長いマントを羽織った黒子が押して移動し、照明がつく瞬間にばさっとマントを翻してまるで今そこに現れましたよ!って感じさせてくれるの!ほぼ全ての移動の際徹底して行ってくれるから、実際は暗がりのなかの移動を見てたはずなのに、パッと魔法で動かしたみたいに感じさせてくれるんです。

客席の真上から超長い布を身にまとったディメンターが数人舞い降りてきたり、暖炉を通って移動するシーンでは本当に一瞬で現れたみたいに見えたり、電話ボックス移動やポリジュース薬の変身シーンとか好きな演出あげればキリがないくらい、随所に力が入っていると思いました。

本物の水を利用した湖のシーンも凄かったです。

あれどうなってるんですかね?手前に深めの水槽がある??襲撃とそれを回避するシーンは事前撮影???全然違和感なく見てました。衣装チェンジと違って濡れたウィッグとか化粧とか直すの大変だろうにマジの水使うんだ……!!って他人事なのにめちゃ心配してました。

 

その他

数か月間のロングラン公演だけあって、会場内はロビーや階段に寮ごとの旗が掲げられてたり、駅前から会場までの道のりにもハリーポッター的な装飾がされてたりととっても豪華でした。

物販はパンフレットだけほしい私のような人向けに専用窓口を設けてくれていたので、10秒も待たずに買えました。

座席やトイレ周りはACTシアターなのでそこそこ。

座席位置はS列のセンター近くで、演出はばっちり見えましたが、表情が分かりずらいタイミングもあったので、気になる方はオペラグラスあった方がいい距離感だと思います。

公演数も関係者の人数も多く、またこのご時世ですので、何度か中止になった回もありました。遠征民としてはちょっと賭けなところもありますが、それを踏まえての現地ですのでしょうがない。

ただ休憩含め上演時間3:40はさすがに長かったですね~~!終わったころにはお尻が痛くて痛くて……!全国立海かよ

でも調べたら、本来は2公演6時間のものを1つにまとめた形になっているとのことなので、長時間はしょうがないのかと思いつつも長すぎて体力を使い果たし、ホテルに帰って速攻寝ました。

 

結論、私は大満足の観劇でした!

まだまだ公演は続くそうなので、別の遠征と一緒に都合をつけて、ダブルキャストのまだ見ていない方も入りたいな~~とうずうずしてます。

 

 

今後は、この翌日に見てきたアルキメデスの大戦と、完走したペルソナ5舞台の感想を書きたいと思います。1泊して2公演見られるとお得感があってうれしいです。

来年は特にスパイファミリーが楽しみですね!!!!!!!初の帝劇主演!!!!!おめでとうございます!!!!!!!!!

ではまた!

ミュージカル「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」感想 あなたの歌が大好きだよ

こんにちは、まこです!明けましておめでとうございます!!

年が明けてしまって今更去年の話するのも大変恐縮なのですが、観劇感想、いきます!

 

2021年9月!シアタークリエのミュージカル「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」リトショ!やっと!見られました!!!!ヤッター!

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ギリギリまで開催を危惧しなきゃいけないの、遠征民として本当に心臓に悪かったです。あと、個人的に「推しがクリエで主演をしたらご褒美に帝国ホテルに泊まる」という夢があったんですが叶えられなかったので、また是非機会が欲しいです…できればGOTOトラベルも使えたらいいな…

以下に公演のネタバレ含みます。

公式サイト

www.tohostage.com

全体の感想

間違いなくホラーでした。そして私が思い描いていた「彼にやってほしいミュージカル」でした。

 

-あらすじ-

冴えない主人公シーモアは、ある日CVデーモン小暮閣下の宇宙外生命体的植物「オードリーⅡ」を手に入れる。世間に珍種と注目され勤務先のお花屋が大繁盛するも、オードリーⅡは人間の血肉を餌とすることが判明する。最初は隠れて自分の指を切って血を提供していたが足りず、偶然知り合ったDVクソ男を手に掛けてしまう。その後もやかましい花屋の店主、片思い中の女の子を食べて成長していくオードリーⅡ、そして最後には…

 

幕が開いた瞬間、ピンクレディ思い出す衣装で宇宙人の歌(上手い)が響いたとたん一気に世界観に引き込まれました。初見は何これ?????って思ってましたがラストシーン含むと味わい深いトンチキで好き

謎植物とコミカルに接しつつ、要所要所でオードリーの恋愛模様を心配するシーモアシーモアは明らかオードリー(女の子の方)が好きだし、オードリーもおそらく嫌いじゃなくて、でも今他に彼氏がいるし捨ててシーモアを選ぶほどでも…っていう微妙なうだうだ感がたまらなかったです。あの男そんなにいいか?強引なところが好きっていっても限度が無い??

そこにオードリーⅡの食事問題とか店主とのパワーバランスとか絡めてめちゃくちゃにひっかきまわしてくるのに、しっかりと主となる話の流れが明確で、最後までぶれないのが凄いなあと思う。ホラーらしく後味悪いけど、その後地球はどうなってしまうんだろう…って思わされる後味の悪さは久しぶりかもしれない。

 

キャラクターについて

シーモア(鈴木)

まずシーモアのキャラクター性が彼にすごく合ってるな!と思いました。

ちょっと気が弱くて、目標や希望はもっているけど行動するほどの勇気は無くて、いつも分厚い眼鏡をかけて背筋を丸めている感じの男の子。でも、全部諦めてるんじゃなく、今ならいける!って思った時は遠慮なく踏み込むタイプ。演技面は本当に文句なく!大満足!!でした!

長いこと働いているはずなのに花のお世話の仕方が妙に雑だとか、オードリーと二人きりになった時の目線の運び方とか、色々な細かい部分からシーモア個人として抱いている感情がストレートに伝わってきて、ストレスなく観劇できました。育ての親の店主をオードリーⅡに差し出す瞬間とその後の泣き声があまりに辛そうで、さすがに泣くでしょ。

ただ、今回、クリエでミュージカルでさらに主演でって初めて聞いた時、正直大丈夫かなって不安な部分もありました。さらに昨年は色々あって公演中止からの一年越しの再演、心配な気持ちもある中で、幕が上がり第一声を聞いた瞬間、正直上手くてびっくりしました。ひいき目もありますが、想像よりとっても感情のこもった歌でした!

もちろん他のミュージカル俳優の皆さんと同レベルに技術が高い訳じゃないけれど、役としての気持ちがダイレクトに伝わってくる歌声だったと私は思いました。本当に、劇場で聞けて良かった。

ダブルキャストの舞台、いつも時間が無くて推しが出てる側しか見ないのですが三浦君のシーモアも見てみたかったです。

オードリー(井上さん)の可愛さの圧がすごかったです。私可愛いでしょ!ってふりまくけど、あざとすぎになるギリギリ手前で止める感じ、さじ加減上手。3D眼鏡による将来プラン提案は訳が分からなさ過ぎてどうにかなるかと思った。

DVクソ男ことオリン氏はやば髪型と前代未聞の声援カードと処置台とコスプレと色々盛りすぎでしょ!?インパクト強すぎて夢に出そうでした。

 

演出や舞台設計について

さっきも触れましたが、令和に3Dメガネを使った演出とか想像できます??舞台上に薄スクリーン下ろしてそこに映像投影してました。あの紙で出来て赤と緑のセロファンが貼ってるやつ、20年ぶりくらいに装着しました。これ、度有りメガネの上からつけたらあんまり綺麗に飛び出さなかったので、コンタクトの方がアドですね。

メインになるフラワーショップの内装作りが細かくて、結構前方席ということもあってじっくり観察してました。吊下げ系のバスケットとか花用の冷蔵庫とかきれいだったなー!セット自体もあんまりバタバタ動かさないので腰を据えて見ていられました。

終盤、大きくなったオードリーがメタルっぽい歌に合わせてぎらぎらびかびかに光るの見て、アッそういえばデーモン小暮閣下だったわって噛みしめました。

 

その他

会場はクリエなので文句なしです。休憩中にパンフ買う列が爆速だったの超助かりました。

基本的な感染症対策は継続しつつも、1席空けではなく全席詰めての案内だったと思います。あれはあれで見やすかったですがチケット代が爆上がりするので痛し痒し。

 

まとめると、大好きな人が楽しそうに演じているミュージカルっていいな!!!です。

もっといっぱい現場はいればよかった!!結局ひよってしまって千秋楽近くの1公演だけ…そしてもっと具体的な感想あったはずなのにさすがに数か月たつと忘れてしまった…

 

夏以降、また例のアレが盛り上がってきたので遠征は自粛していました、ので、21年これ以降の観劇は10月のバクマン、12月のペルソナ5だけでした。これらもまた時間を見つけて感想書こうと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございました!

配信見るしかないじゃない~2021年夏~(まほステ1章・ヒプステBoP感想)

こんにちは、まこです。

この夏、都内での観劇は難しい状態でした。いくつかチケットを取っていた舞台もあったのですが、色々考えた結果取りやめました。

そんな厳しい中でも公演が無事終わり、一部だけでも配信してくれるのは本当に嬉しかったので、その感想を簡単に記録しておこうと思います。

原作の内容など舞台以外の部分もネタバレしてますのでご注意ください。(画像は現地に行った友達から頂いたやつ、初めてのぴあアリーナ行きたかったネ)

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目次

 

①舞台『魔法使いの約束』第1章(まほステ第1章)

mahoyaku-stage.com

全体の感想

原作ゲームのメインストーリーは一通り読んでいるので、内容はしっかり把握できました。第一章ってここで区切るのか!!

登場人数を絞っているおかげであちこち話が飛ばず、世界観設定とかの説明に時間をつかえたのは良かったと思いました。原作ゲームでは主人公の性別を選べますが、舞台版は男性。一般的な異世界トリップものに比べ、元の世界に帰れないことを主人公が悩むシーンがしっかりあるところが好きなので、その辺り今後上手く表現してほしいな~!

全体として演技が不安定な人はおらず、イメージもまあまあ(後述)合ってる感じがしました。前半の話を引っ張るカインとヒースがとっても良かった

あとは歌が上手い人と普通の人の差が凄くて、聞きごたえにむらがある…オズとファウストの関係ってあんまり深くないようなイメージありますが、そんなの関係ないぜとばかりに歌ウマトップ2のデュエットの機会を生み出してくれてありがとう。

 

キャラクターについて

カインが本当に良かったです! 写真で見たよりずっと頼りがいのある騎士様!あの前髪維持しながら殺陣するの大変だと思う。

オズの呪文のイントネーションがヴォクノクじゃなくてヴォクスノクだった(伝わるか?)の最初違和感凄かったけど、堂々と低い声で宣言されるとアッその発音で間違いないですってなる。一人だけ存在感が凄い。

ファウストの美人さんっぷりと歌のうまさが凄い!今まで別舞台で見たことある俳優さんがほとんどいない中で、矢田ちゃんの名前見て安心しちゃった

全員納得の出来の中で、シャイロックだけは個人的な解釈違いを起こしてしまってウーーーン……

でもこれは多分本当に解釈の路線が違うだけなんですよ、私が思い描いていたシャイロックはもっと普段は男の人っぽくて、ふとしたタイミングにパイプを噛む唇がセクシーに見える、みたいな方向を想像していて、舞台版は終始性別不詳の綺麗なお兄さん?お姉さん?的に感じてしまって、綺麗は綺麗だったんですけど、もう少し女子感を減らしてほしかった……というこじらせオタクの我儘でした。

 

演出や舞台設計について

登場人物は魔法使いなので箒に乗って空を飛ぶんですが、その演出が紐で吊るのでもペダル方式でもなく、箒に跨って舞台装置の階段の一番上に座り、その階段ごと動かすって力技で笑った、いや感心しました。舞台上では空を飛ぶシーンだけ多分紗幕?みたいなのが一枚かませてあって、そこまで違和感なく飛べてました。

魔法シーンやネズミへの返信シーンも綺麗に投影で作ってくれてたので(ネズミはぬいぐるみでした)、今後の魔法化学兵器とかも楽しみです。

第二章からは最推しのオーエンとミスラが出てくるので配信であっても絶対見ます!!

 

その他

今回三人がかりでチケ取り申込みしたのに、一枚もチケット取れなくてびっくりしました。席を飛ばして販売している感じも無かったので、純粋な人気なんだろうな~。次回以降公演期間が伸びて少しでも現地で見られる人が増えたらいいな。

 

②『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -Battle of Pride-(ヒプステ BoP)

hypnosismic-stage.com

全体の感想

現地で声あげてぶち上がりたかった!!!!!

いや本当に。オリディビ含め全ディビ入りの新曲とか生で聞いたら豪華すぎて泣いちゃう。

どの公演も大好きなんだけどやっぱり一番はシブヤシンジュクアサクサのtrack2かな~~~って思うので、アサクサが画面に映る度にこにこしちゃった。オリディビの皆さんホント歌もダンスも上手いなあ!

テニスの時もあんスタの時も思ったけど、本公演の歌を集めたライブってなんでこんなに楽しいんだろうね、出来ることなら全ミュージカルでやってほしい。わがままついでに全曲音源CDでほしい。

今回、大好きなシブヤが一人映像出演だし一人卒業告知してるしでしんみりした気持ちになるかと思ってたら、大画面ジャックする幻太郎と最後までにこにこ楽しそうにしてくれるシブヤの二人をずっと見ててちょーーー楽しかった!わが人生に悔いなし!でも後日インスタライブみて辛すぎ泣いちゃった。ステイシー見るね…

 

キャラクターについて

本公演と違って、お祭り公演に相応しくライブ専用衣装が良かった!!!!

個人的NO1は理鶯さん!!帽子&肩掛けロングコートは犯罪だと思うほんとに、迷彩柄が似合いすぎて見惚れちゃった

もちろんシブヤの新衣装も可愛かったんだけど乱数ちゃん8月にストール巻くのやめさせてあげて!?暑くて命の危険が迫るよ!!?

全体的に歌は小さくかぶせてる感じ?に聞こえたけど配信なので真偽は不明です、加工なしでここまでしっかり聞けたら満足です、全ディビ入れた結果オリジナルソング結果滅茶苦茶長くなっちゃってて笑う

糸の回初見で会場の信者っぷりにびびった、入信させて~~↑↑↑

オオサカ&ナゴヤも初見失礼で、ささらマジ目を細めて移動してるのヤバ!?現実にありうるのかって二度見したし、途中の日替わりっぽいコント可愛くて大好き。

くうこうの動きが本物超えて本物だしひとやさんの歌声に惚れました……!ヒプステでお歌聞いて好きになって原作でも好きになるの帝統と同じ流れ過ぎて自分のちょろさに笑っちゃったな

あと全体的にテニミュぶりにお会いする方が何人かいて時の流れを感じた…!

 

演出や舞台設計について

元々の本公演の演出見る度感心してまして、今回一番すご!と思ったのは各リーダーが持ってたLED?で映像が投影される旗!!

多分構造上床に付いたら駄目なんで、2番手3番手の皆さんが常にリーダーの後ろについて歩いてて、階段下りる時とかそっと補助してくれてたのときめいた……!

シブヤの優勝曲生で三人で聞きたかったな;;;

 

その他

しつこく乱数ちゃんのキャス変の話するんですけど、千秋楽に次回舞台のTDD回が予告されて、あ~~~~だから先に卒業発表されたのか!って嬉しさ半分悲しさ半分的なリアクションになっちゃって、でもむしろ次回キャストが発表されるタイミングよりも今言ってくれてホントに良かったと思う。

この姿を見られるの最後なんだな、って思っちゃうけど、その分目に焼き付けようと思ったし配信買う後押しにもなったしファンとして満足できる終わり方が出来たなって。サイレントキャス変はしょうがないことだけど心が痛むよ

 

 

以上、夏の間見た2公演についての感想でした。

これからもチケット取ってる公演もいくつかありますが、今後の情勢がどうなるか……。難しい場合は配信に切り替えて自分を騙してるけど、観劇が趣味って言っていいのか微妙なラインになってきましたね……

何であれ、皆様ご安全に。来年以降の推しのスケジュールがまだ不明なので、早く発表してくれたらいいなーと思っています。

舞台『刀剣乱舞』无伝 夕紅の士 -大坂夏の陣- 感想 冴えわたる三日月の殺陣と新しい未来

こんにちは、まこです。

刀ステ无伝の感想です!

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物販並ぶと全員が見上げるデカポスター


公演再開おめでとうございます!!!!!やった!!!!
実は初日近くで1度見てまして、(毎月1回ずつチケット取ってたので)5月公演も見てから感想まとめようかな~と思っていたらまさかの公演中止に…久しぶりに払い戻ししました。
でも再開が発表されただけで嬉しいです!ひたすらハッピーなので感想書きました!!
天伝、无伝どちらのネタバレも含みますのでご注意ください

stage-toukenranbu.jp

 

◇目次

 


全体の感想

あ~~~~なるほどそう来る感じね!!!えぐい!!!!

話は天伝の続き、大阪冬の陣の歴史改編をなんとか乗り越えたと思ったら夏の陣の様子がおかしいので再度現地に飛ぶ。
そこは冬の陣の最後で真田信繁が自害したことで大きく歴史が変わってしまっていて、もはや修正不可能な段階まで来ていた。
三日月の監視を兼ね同じ時代に居合わせていた政府の刀、大千鳥十文字槍と泛塵の二名と共に元に戻せないか奮闘するも間に合わない。

最終的に、この時代は変わってしまった歴史が先に繋がることの無いよう、政府権限で封鎖処置がとられることになった。
枝分かれした結果終わってしまった歴史、審神者に頼らず自分たちで刀に物語を与えることで顕現した真田十勇士の刀剣男士、歴史改編を認めずあくまで豊臣を終わらせることを選ぶ高台院高台院の刀でもあった三日月は、自らの一振りでその終わりを見届ける。
今までと違う道筋をたどり始めた三日月の行く先は、悲伝ではなく別の道へと変わっていく。


歴史改編を阻止する系のお話って、変わり果てた世界を壊す悲しみもあるけど守った上で結局何も残らなかったと思いきや心にくさびが残って別の所に影響するっていうのもいいな・・・と思う。
三日月がループしているっていうのを観客演者全員が理解した上で、今までの本丸の思い出を語り合ったり、永遠に終わらないと分かっていてどうしてこの戦いを続けるんだ(これホントにキツイ)って問いかけたり、ネタバレ二週目見てる感じで心臓が痛いです。いやその通りなんですけど。
どんなに言葉を尽くしても、結局三日月は自分が円環の要になって倒されることを選ぶんだろうな…ってしゅんとしていく中で、最後、年表で悲伝が消えて陽伝になったときぶわっと鳥肌立ちました。
初見で浴びるこの流れがすっごく良くて天才天才生まれてくれてありがとう…って心の中で祈りました。ネタバレブログ書いておいてなんですけど、今から見る方絶対事前情報見ないで殴られてほしい

お願いだから一度でいいから三日月を救ってほしいな…。でもこんなトゥルーエンドの要素をチラ見せされて、期待に胸を膨らませた上で裏切られたら立ち直れないかも。


当然ですけど天伝ありきなところが多いので前編からから見るべきだなーと思いました。信繁の成り変わりとか。

 

キャラクターについて

三日月
序盤、三日月がこちらに背を向け両手を広げてすり足で歩いていくところ(伝われ)で刀剣乱舞始まった~~~~~~~~って心の底から実感した。
あのポーズ、背中が何倍もおっきく見えて凄く好き。

あと三日月の殺陣がばちばちに良くてびっくりしちゃった。
いや推しなので今までも他のキャラでのアクションシーン・殺陣シーンいっぱいみてきたけど、こんなに良かったっけ!?って驚くレベルでした。
殺陣に詳しくないので本当に印象の話になっちゃうんですけど、三日月はとにかく重心が低くて一刀一刀が居合抜きみたいな?重い太刀筋なのが凄く伝わってきた。切られ役のアンサンブルより頭半分くらい腰を落としてる感じ。下半身がしっかりしてて丹田に力がこもってるのが分かる。
それが強者の余裕として伝わってきてうわ~~好きだと思いました。

ゆえんある高台院との会話の時、自分の持つ情報を全部開示することは出来ないけれど、ある程度の思慕はあるんだろうな…ってちょっと感情に温度のある三日月を久しぶりに見た感じがしました。そんな彼が止めを刺す役回りになるの悲しすぎる…
十勇士との決着戦、各自がそれぞれ対応する敵と戦うのかな?と思ったら全員の止めを三日月が引き受けててびびった。無理やり製造とはいえ同じ刀剣男士だから殺す殺される的な業を背負わせるのがダメってことかな…いや三日月だっていいわけじゃないけども…みんなが衣装肌蹴ていく段階で、一人だけ綺麗なままで十勇士に止めを刺していくのにあからさまな力の差を感じました。

最後、エンドロールで三日月だけ全員の名前入り番傘を見送る演出が一番好きです。2回目入った時オペラグラスでガン見してたら、ほんと一人一人に対してお辞儀も違うしリアクションも豊富で超良かった。

 

鶴丸
久しぶりの染谷鶴丸はすごく活き活きしてて、出てくるたび嬉しくなっちゃう。
やっぱり衣装的に足元がすっきりしてるから軽く飛んだり跳ねたりするのが似合ってていい!まさかスクーター乗りこなす姿を見られるとは思わなかったけど!
鶴丸の殺陣は三日月と全然ちがって、とにかく行動力Sみたいな、360度どこから攻撃を受けても軽々やり返す感じとか随所で戦闘狂度が増してました
手のひらが隠れきらないサイズの手袋(これって正式名称なんだ?)を口で直す仕草とか、久しぶりに浴びるには圧がすごいよ
染谷のオタクと一緒に見に行ったら、期待してたものの2000%を浴びたみたいで終わってからずっと興奮してたw分かるよ~~~これはほんとに良かった

 

長谷部
突然ですけどわたし長谷部のこと好きなので、このメンバーで隊長が長谷部だって聞いてすごい納得した。審神者の選択正解!!
ちらつく黒田の影とか、何度も何度も負けて、己の矜持を守るためには強さを求めるしかないとか、極になって再登場する前の布石感がいっぱいでわくわくしました。背筋に一本なにかしらが通ってるんじゃないかってくらいぴんと張ってくれる立ち姿がほんと好き。長谷部の手袋お直し仕草は世界一

 

薬研と骨喰
前作から期間開いた中で少年役はそろそろ厳しいかなーと思ったら全然そんなことなくて平伏しました。ふくらはぎがヤバい(感想)
でもちょっと年若い系キャラの中傷ってなんであんなに申し訳ない気持ちになるんだろう…
骨喰は軽く悲伝匂わせというか、三日月…みたいな切ない顔するシーンが多くて心臓に悪かったです。陽伝で超良い笑顔になるところが見たいです

 

大千鳥と泛塵
泛塵のビジュアル可愛い!!!ピンク髪が似合うってよく考えたらすごい
序盤岩牢に閉じ込められてた時姫かな?って思いました。
捕らわれの泛塵をどんな風に救いに行くんだろうってわくわくしてたら、十勇士と和解して秒で解放されてて笑っちゃった、余韻も何もない。
ちゃんと来歴のある泛塵と、十勇士と同じくもしかしたらあったかもしれないレベルの逸話で己を保つ大千鳥、泛塵が折に触れ大千鳥のこと気にかけてくれてて仲良しさんじゃん。後半物販に追加された舞台写真、ちょろいから買っちゃった。
大千鳥はあんな長物振り回してるのに動きがもたつく瞬間が全然なくて、殺陣も所作も安心して見ていられました。あとCV寄せが上手い。

 

数珠丸
ええ!?薄目キャラで殺陣を!?と思ったらしっかり出来てて驚いた。たまにうっすら開けてる表情が美人で堪らない。
全身に数珠を這わせてるのに一回も引っかからないの凄いのと、CV緑川とは違う方面で落ち着いた声、しっかりとした話し方で今回の新キャラの中では一番演技が好きでした。

 

真田十勇士
多いな!!人数が!!ちょっとこれについては後で書きます。
強く印象に残ってるのが佐助と着ぐるみの人と嘘なのですけれどねの人です。夢野幻太郎?あとリーダー格の穴山小助も思い出せる、けどそれ以外はお名前が厳しい。酒盛りのシーンはそれぞれの場所で賑やかに演技してて全部見たい!!って思った。
後日でパンフレットみて気が付いたんですけどニーハイの子がいる…!

 

演出や舞台設計について

ステアラの仕組みを活用しよう その2
天伝よりガツガツ動かしてる感じではないけど、今回は投影をめちゃくちゃ使ってるな!という印象です。けっこう好き嫌い分かれるかも…
現地で見たのでまだ本人の演技+かなり広い範囲の投影で迫力あるように見えますけど、これ配信か円盤で見たら印象変わりそうだなと思いました。水の中に落とされた幻術はどうなんだろう?あり??(私は笑っちゃったのでなし)
さっきも言いましたけどクライマックスの全員殺陣と、エピローグの三日月の歩みに合わせて各キャラが挨拶するのが好きです。特にエピローグ良すぎてもらい泣きしそうになった。
天伝に比べ殺陣の際、設置する板などギミック使うものが少なくて、素直に動きを見せてくれたのがすっごく良かったです!みなさん殺陣のレベルが高くて見惚れちゃう。

終盤、本丸のみんなを思い出しながらマネキンに着せた衣装がずらっと並ぶのは逆にホラーでは…?これこそキャラ映像投影でも良かった気がします。マネキンの中を巡りながらの鶴丸と三日月の長台詞、一回も噛まなかったの凄くてそっちに気を取られてしまった。

 

引っかかったところ(少しマイナス意見)

真田十勇士、出番多すぎる
私は刀剣男士がメインの舞台刀剣乱舞を見たいのに、どうして新キャラ10人がめちゃ活躍するのを長時間見せられなきゃいけないんだ…

話は変わって、数年ぶりに推しが刀ステに出るので、いい機会だと思ってGW中に過去公演の円盤を見直しました。

虚伝は日替わりネタがあったり内番衣装があったりキャラ同士の掛け合いが多かったりかなり2.5次元の作法に則った作りになってたなーと再確認しつつ、今と空気感の差にびっくりしました。
今はなんというか、歴史上の人物の話6割、舞台上の刀剣男士の話3割、円環関連の話1割って感じでペース配分が全然違う。
もちろん現在の刀ステのいいところを無くして普通の2.5舞台にしてほしいんじゃなくて、もう少し双方寄り添ってくれてもいいんじゃないかなと思っています。

真田十勇士が全員決め台詞言って全員見せ場作って最終決戦で戦う時間でもっと他の刀剣男士を見たかった。せっかくの口癖も性格付けもありがちだし…
出すにしても猿飛佐助、穴山小助、着ぐるみの人、くらいであとはアンサンブルに赤い甲冑着せて途中で倒されておけば十分内容は伝わると思います。
せっかく高台院様とか秀頼とか話の中心となる人がいるのに隙あらば十勇士で?なんでそこまで押してくる??と不思議

ひたすら公演時間が長くなるのも要素詰め込みすぎかつ同じフレーズくり返しすぎなところに起因すると思っているので、頼むから一度見直してほしいです。尻と腰を守りたい。

 

感染症対策について

天伝は舞台上でもマウスガードをしていて、たまに照明の加減で反射したり声がこもって聞こえて悲しかったんですけど、无伝は無しになってたので凄く見やすい&聞きやすくなってました!これは嬉しい変更!!
映像として残る時もマウスガードつけてるとちょっと悲しいから…

物販は当日のチケット持ち優先、体温チェック・消毒・館内での私語禁止。4月時点座席は飛ばさず全て売っていました。

 


結論、見に行って良かったです!
数年間のブランクなんて感じさせない拡樹くんの三日月をまたこの目で見られる日が来るとは思わなかったです。
そして話の流れ的に絶対また出るね!!ありがとうございます!!!

今回は公演数のお陰でとてもチケットが取りやすい反面、社会情勢から見たい人が満足に見られない状況が続いています。私も残る6月のチケット、使うかどうか未だ迷っています。
一日でも早く落ち着き、また終演後新幹線の時間ギリギリまで感想を話し合える時が来ることを祈っています。


次は无伝6月もしくはリトショ(リベンジ)!!